今週から始まりました「隠れ家的英語教室」。このコーナーでは、ST掲載の記事を1つ取り上げて、解説していきます。英文記事の中には、知っておくと非常に便利な(しかし意外と知られていない)情報がいくつもでてきます。単なる英文内容の解説にとどまらず、そういったことまで踏み込んでいきたいと思います。受講するたびに英語力が確実に伸びていく。そんな講義を目指しますので、どうかよろしくお願いします。
:はい、よろしくお願いします。
第1回目の今回は7月4日号の"Speak English, child! This is Korea."(p. 7)を取り上げます。まずは文章を読んで以下のExerciseをやってみましょう。
Q1:本文中から以下の意味を持つ英単語を抜き出してみましょう。
(1) the time at the beginning of the day when light first appears
(2) the state of not having something, or of not having enough of it
(3) to be more in number than another group
Q2:第2パラグラフ1行目の"home"、および5行目の"up"の意味を考えてみましょう。
Q3:韓国の人々が国の公教育は不十分だと考えるようになった理由のひとつは何ですか?第9パラグラフの内容を読んで考えてみましょう。
Q4:この文章に出てくる子どもの英語教育に熱心な韓国の親に対して、あなたなら何と言葉をかけますか?英語で言ってみましょう。
では第1パラグラフから読んでいきましょう。「韓国の父親の多くは妻や子どもには年に1回しか会えない」。次の文でこの理由が示されます。「これは彼らが海外で働いているからではなく、子どもが英語を勉強するために海外に行っているからだ」。つまり子どもは英語を学ぶためにお母さんと一緒に海外へ行ってしまっている、だから年に1回しくらいか家族に会えないお父さんがいるわけです。第1パラグラフから分かる通り、これは韓国の親たちが子どもの英語教育にかける情熱について書かれた文章ですね。
:そこまでして英語を勉強するなんて驚きです!
韓国は日本よりもずっと英語力が重視される国で、TOEICの平均スコアは非英語圏でも最高レベルです。LG、Samsung、Hyundaiといった韓国の大手企業に就職する大学生はTOEICで900点を越えている人も多い。日本も負けていられませんね。
続けて、第2パラグラフ。まずはExerciseのQ2を考えてみましょう。"home"と"up"の意味は分かったかな?
:"home"はもちろん「家」ですよ。"up" は・・・よく分からない。何でしょう?
では考えていきましょう。"home"を「家」と考えると、その後の「(英語の)個人レッスンを終えた制服姿の子どもたちが、夜遅く道や交通機関にいるのを見ることも多い」という内容とつながらないね。この場合の"home"は「(韓国)国内」という意味です。第1パラグラフは海外の話、第2パラグラフは国内の話という具合に対比されているわけです。それから"up"も難しく考える必要なし。by dawn「夜明けまでには」をヒントに考えます。「さらにレッスンを受けるため夜明けまでには up している」つまり・・・
:分かった!「起きている」ってことですね。
その通り。get upのupですね。ちなみにここに出てきたdawnがQ1(1) the time at the beginning of the day when light first appearsの答えでした。こうした単語はセットで整理して覚えておくと便利です。まとめておきましょう。
Vocabulary Pocket
dawn:「夜明け」
sunrise:「日の出」
midday:「真昼」
sunset:「日没」
twilight:「(日没後の)薄明かり」
dusk:「たそがれ」※twilightの暗い時
midnight:「真夜中」
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