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生沢浩の体育会式英語塾

英語とダイエットは苦労しなければ成功しない

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

英語の勉強とダイエットにはひとつの共通点があります。それは苦労をしなければ成功しないということです。英語を身につけたかったら、それなりの努力をしましょう。STオンラインでは「楽をしない」英語の勉強方法を提案します。このサイトではひとつのコンテンツで読解力、リスニング力、会話力を同時に鍛えることができます。使い方はみなさん次第。使い方のヒントは「このページの使い方」を参照してください。さあ、ちょっとだけ背伸びして、英語の勉強をがんばってみませんか?
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 Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 8 : 日本人はみんな相撲好き?

 

(1) have you ever been to see sumo?

 これは以前に勉強した現在完了の文章です。have been to 〜は「〜に行ったことがある」という現在完了形の典型的な言い回しです。セットで覚えていつでも使えるようにしておきましょう。everは「今までに」という意味を強調する役割で使われています。

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(2) I was hoping you could show me around

 これは英語における婉曲的な表現です。ベンはアヤコに「できれば案内して欲しい」と思っています。これを日本人が英訳するとI want you to show me around.といった英文を書いてしまいがちです。

 もちろん、これは間違いではありません。テストの英作文では確実に点数をもらえます。ところが、日常会話でこれを使ってしまうと、「案内をしてください」とはっきりお願いしているのと同じニュアンスが生まれてしまうのです。言われたほうは「そうか、案内してあげなければいけないなあ」と少々荷が重く感じてしまうかもしれません。それを避けるために、遠まわしの表現を使っているのです。

 canではなくcouldを使うことで控えめで丁寧な言い回しになり、さらにI was hopingと過去進行形を使うことで「〜を願っていたのだけれど」とダメならば仕方ないですよというニュアンスを出しています。相手を気遣った表現なのですね。日本人が英語を使うときにこの発想はなかなか難しいものです。だからこそ暗記することによって、自然に口から出てくるようにする必要があります。

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(3) it's probably less popular here than it is outside of Japan

 さて、比較表現の文章が出てきました。比較表現には形容詞や副詞を比較級に変換します。変換の仕方は語尾にerをつけるのが基本です。Bigならbigger、greatならgreaterですね。

 文中のpopularのように長い単語(正確に言うとふたつ以上の節に分かれる単語)はerをつけるのではなく、moreやlessで比較級とします。単語がふたつ以上の節があるかどうかは辞書で確認できます。辞書にpop-u-larなどと分割されて記されている単語にはmoreやlessを使います。

でも、辞書が手元にないときにその区別はちょっと難しいですね。簡単に見分ける方法があります。母音がふたつ以上ある単語はmoreやlessを使い、ひとつしかない単語はerをつけると考えていて、ほぼ間違いはありません。

 more popularとすると、あるふたつのものを比較してpopular(人気のある)という内容の差を表現することができます。moreはより多いというのが原義なので、popularの度合いがより深まっている(つまりより人気がある)ことを表します。逆に lessはより少ないという意味なので、 popularの度合いは減ります(人気がないということです)。

 比較の文章を作るときに最も大事なのは何を比較しているかを明確にすることです。AとBを比較しているときに、「どちらがより○○なのか」をはっきり言う必要があります。そのためにはthanを使います。「AよりBが○○だ」という時には、Aがthanの前に、Bがthanの後にきます。

 Bの文章では何と何を比較しているのでしょうか。答はhere(=in Japan) とoutside of Japan(における相撲人気の度合い)です。文中のふたつのitが指すものはどちらも相撲です。here (=in Japan)とoutside of Japanを比較したときに相撲(it)はhereのほうがless popularだと言っているのです。lessは度合いが低いことを表しますから、less popularは「人気がより少ない=人気がない」という意味になりますね。

 この文章ではthan it isのあとにpopularという単語が省略されています。つまり、it's probably less popular than it is (popular) outside of Japanという文章が元の形です。日本国内での相撲人気は国外での相撲人気に比べてless(度合いが少ない)なのだというのがこの文章の意味するところです。

この解説のもっと詳しい説明を見る

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(4) I've kind of had enough of that.

kind ofという言葉が使われていますが、ここでは「〜の種類の」という意味はありません。これは口語特有の言い回しで、和訳するなら「〜という感じ」とでも言うべき婉曲表現です。I've had enough of that.と言うとちょっと意味がきつすぎるので、kind ofを挟み込んでいるのです。

日本語でも「ちょっと飽きちゃったって感じ?」などといいますよね(こういう表現が好きか嫌いか別として)。ちょうどそれと同じです。「飽きちゃった」とストレートに言うよりも、「飽きちゃった感じかな」とか「飽きちゃったみたい」などといったほうが柔らかい感じがします。

 今の若者はものをあいまいに言う癖があるなどといわれますが、ちょうどそれに当てはまるのが英語ではkind ofなのです。ただし、これはあくまで口語で使うもので、文章では使わないようにしましょう。日本語でも「だってぇ〜、ちょっと飽きちゃったかなぁって感じぃ〜」などと書くと知性が疑われますよね(話し言葉でもだいぶ怪しいですが)。

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(5) Back in the States,

 文中から察するにベンはアメリカから来たようですね。「アメリカでは」というときにはIn the States(アメリカ合衆国はUnited States of Americaですが、単にthe Statesとも言います)で十分です。でも、「自分がやってきた元の場所」というニュアンスを出したいときにはbackを前につけます。In the Statesは「アメリカでは」という意味ですが、「Back in the States」と言うと、「本国(または母国)アメリカでは」というニュアンスに変わります。また、「自分が(アメリカに)いた頃は」というニュアンスも同時に表現することが可能です。

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(6) soccer was like the last thing that my friends and I would wanna watch.

 the last thing は直訳すると「最後のもの」という意味です。ところが、Eのように使うと「最も〜したくないこと」という意味に変わります。〜したいことにも順番があって、そのリストの最後にくることだから、すなわち「〜したくないこと」となるのです。

 the last thingの前にあるlikeはこれも婉曲表現です。「〜だ」と断定するのではなく、「〜のようなものだ」とやや表現をやわらかくしています。ベンはよく婉曲表現を使いますね。よほどアヤコが怖いんでしょう(笑)。

 my friend and Iのあとにwouldが使われています。これは仮定法で勉強した用法です。ifが使われていませんが、「友達と自分がサッカーを観戦に行くならば」という、実際とは違う仮定の話題なので仮定法のwouldを使っているのです。

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(7) football is more important than any other sport in the U.S.

 ここでも比較級が出てきました。ところが、内容は「最も重要である」という最上級の意味になっています。この文章の意味は

Football is the most important sport in the U.S.

と同じです。

「比較級+than any ~」は最上級と同じ意味を持ちます。anyという単語には「どんなものでも」という意味が含まれます。any other sportは「他のどんなスポーツでも」という意味です。他のどんなスポーツと比べてもmore importantなのだから、すなわちmost importantと同義になるのです。

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(8) That's just the way it is.

 これは決まり文句です。日本語で言うと、「そういうものだ」といった感じでしょうか。これはそのまま覚えてしまいましょう。

 体育会式英語塾では「そのまま覚えてしまいましょう」という言葉をよく使います。決まり文句は「なぜそんな意味になるのだろう」と考えるのではなく、ただひたすらに覚えて、そして、似たような場面で使ってみることが大事です。何度か使っているうちに、正しい使い方がいつの間にか身に付くものなのです。留学している日本人や帰国子女などはみんなそうやって英語を覚えていくのです。

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