ビンス:よし、今日はこれで終わりかな。で、実務研修初日の感想は?
ミク:ものすごく緊張していたんですけど、なんとか乗り切れた感じです。大丈夫ですよね、なにか大変なことをしでかしたりしてないですよね、私?
ビンス:そうだとしたら自分でも気づいていると思うよ、誰かにchew outされていただろうから。いや、すべて問題なしだ。
ミク:ごめんなさい、今なんて?chewなんとかって・・・・
ビンス:ああ、chew outっていうのは、何か間違えたりしたときに「叱られる」とか、「どやされる」って意味だよ。
ミク:あ、なるほど。すみません、チューイングガムかなんかの話をしているのかと思ってビックリしてしまいました。そういうことだったんですね。
ビンス:本当にいい仕事をしてくれたよ、どうもありがとう。とても感心したよ。まさにa piece of cakeって感じに見えたけど。
ミク:あ、それは知っています。「お茶の子さいさい」って意味ですよね?ありがとうございます。ガッツポーズをしたい気分ですよ。
ビンス:あ、それ和製英語だよ。正しくは「pumping your fist in the air(こぶしを宙に突き上げる)」って表現するんだ。
ミク:本当に?!知らなかったです。私が普段使っている表現で英語でもなんでもないものってきっと沢山あるんだろうな・・・ガッツポーズってどこからでてきたんでしょうね。
ビンス:Beats me. 日本に来て一年目のころ、ミスしたりすると同僚に「ドンマイ」ってよく言われたものだ。あれの意味を理解するのにしばらくかかったよ。
ミク:「ドンマイ」はdon't mindの略だと思います・・・ところで誰にbeatされた(叩かれた)んですか?
ビンス:Beats meっていうのは、「知らない」「さっぱりわからない」って意味の表現だよ。ちなみにdon't mindも意味が通じないよ。Never mindってのが一番近い表現かな。
ミク:じゃあ、また明日。英語のレッスンまでありがとうございました。とてもいい英語の先生になれると思います。
ビンス:はは・・・Get outta here.
ミク:あっ、あの本当にごめんなさい!気を悪くさせるつもりはなかったんです。今すぐに出て行きます。
ビンス:え〜と、それも文字どおりに解釈するものじゃないんだけど・・・まあ、いいか。
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