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生沢浩の体育会式英語塾

英語とダイエットは苦労しなければ成功しない

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

英語の勉強とダイエットにはひとつの共通点があります。それは苦労をしなければ成功しないということです。英語を身につけたかったら、それなりの努力をしましょう。STオンラインでは「楽をしない」英語の勉強方法を提案します。このサイトではひとつのコンテンツで読解力、リスニング力、会話力を同時に鍛えることができます。使い方はみなさん次第。使い方のヒントは「このページの使い方」を参照してください。さあ、ちょっとだけ背伸びして、英語の勉強をがんばってみませんか?
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 Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 18 : 感謝祭はお祭りじゃない

 

(1) I'm kinda disappointed about something else.

 まず、この文章で使われている kinda は kind of を「口語的に表記した」ものです。「口語的に表記する」とは矛盾した言い方ですが、話し言葉を耳で聞こえる通りに表記したものという意味です。kind of は早口で言うと「カインダ」と聞こえます。それを文字で表記したものが kinda です。よく知られているのは going to を gonna、want to を wanna と書き表す方法ですね。文法的には正しくないので、テストや公式文書で使用することは望ましくありませんが、くだけた文章の中ではかなりの範囲で使用が認められていると言っていいでしょう。

 kind of はもともとは「ある種類の」という意味ですが、最近の口語では断定を避けてあいまいにする目的で使われます。とくに訳す必要はありませんが、あえて日本語訳するなら「なんとなく」とか「言うなれば」といった言葉になるでしょう。

 disappoint という単語は「がっかりする」という意味ではなく、「がっかりさせる」という意味を持ちます。すなわち、主語にくる単語はがっかりする本人ではなく、がっかりさせる原因であることになります。この意味で surprise (驚かせる)や excite(ワクワクさせる)と同じ役割を果たす単語だと言えます。したがって、「がっかりする(または驚く、ワクワクする)」といった内容の日本語を英訳する際には受動態の形にする必要があります。

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(2) It wasn't what I'd expected.

 今年の英語塾では英語構文に重点を置いて勉強してきました。特に「節」については何度も説明してきましたね。節とは文章(文章とは英文基本V文型の形をとっているものを指します)の先頭にthat、when、 where、 howなどを付けることによって文章の一部分(主語や述語、目的語、補語など)としての役割を持たせるものです。

 ここで出てきた what も節を作ることのできる単語なのですが、that などに比べるとその役割はやや特殊です。なぜなら、what は節を作る接頭語であると同時に主語や目的語としての役割を兼ね備えることができるからです。

 節を作るための接頭語として使われる that や when は文章を入れる箱のようなものです。that や when のあとには完全な文章の形が続きます。ところが、what は主語や目的語を兼任しますから、あとに続く文章にはそれらが欠けていることになります。

 Aの文章がまさにその形ですね。本来なら expect という動詞は目的語を必要とします。ところが、Aで expected のあとには単語がありません。これは what に「I'd expected 〜」の〜にあたる目的語の役割が含まれているからです。expected の目的語(〜)と接頭語 that が合わさって what になったと考えてもいいでしょう。そして、what で作られる節はAの文章全体の中で wasn't の補語としての役割を果たしています。

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(3) You'd think that it'd be all festive and lively. . . .

 今回のスクリプトには「'd」が多く使われています。「'd」が使われるケースは1)wouldが省略されている、または2)過去完了形のhadが省略されている場合です。Bに出てくるふたつの「'd」はともにwouldの省略形です(You would; it would)。ちなみに、この would は仮定法過去で使われる would と同じものです(仮定法については過去の英語塾のスクリプトで何度も解説しているので、参照してください)。

Aでは I'd が使われていますが、こちらは I had の略です。見分け方は簡単。「'd」のあとにくる動詞が原形であれば would、過去分詞形であれば had が省略されたものです。

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(4) I guess all the students had gone back to their hometowns.

 上でも少し話題に出た過去完了の文章例がCです。過去完了形とは形式上は現在完了の have を過去形にしたものです。では、どういうときに使うのでしょうか。過去形とはどう違うのでしょうか。

 過去完了形は話題になっている過去の事象よりも、さらに過去にさかのぼる出来事を表現するときに使います。このスクリプトで話題になっているジロウのボストン出張は、二人が会話をしている時点ではすでに過去のことです。ジロウがボストンを訪れたときに、すでに街の学生たちはそれぞれのホームタウンに帰郷していたとリンダは言います。つまり、学生たちが帰郷した時間はジロウがボストンで過ごした時制よりもさらに過去になります。二人が会話している現在の時制を基準にすると、ジロウのボストン訪問は過去、学生たちの帰郷はさらに過去(文法ではこれを大過去と呼びます。文法用語は変な日本語が多いですね(笑))ということになります。この、過去のある時点からさらに過去を表現するのが過去完了形なのです。過去形とは違うことがわかりますね。

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(5) there weren't any NBA games

 「ひとつもない」、「まったくない」という内容を表現する方法のひとつとして、not+any(またはanyで始まる単語=anything など)があります。これはかなり強い否定(文法用語で言う完全否定)だと覚えておいてください。そして、語順は必ず not+any であって、any+not という使い方は完全否定ではしないということも覚えておきましょう。

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(6) I know absolutely nothing about the sport!

 「ひとつもない」、「まったくない」を肯定文の中でnoまたはnoで始まる単語(nothing 、nobodyなど)を使って表現することもできます。肯定文の中でnoを使用して、否定文と同じ内容を表現する方法は英語ではよく使われます。日本語ではそれほど多くありませんが、まったくないわけではありません。たとえば、「それは意味がない」という言葉は「ない」という否定語を使った否定文ですが、これを肯定文で「それは無意味だ」といっても内容は同じですね。

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(7) I get your point. . . .

 これは「あなたの言うことは理解できる」という意味の決まり文句です。過去のスクリプトで I know what you're saying というのがありましたが、それと同じ意味です。

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(8) the real thing is very different from what Japanese people have in mind.

 AとBは違うという英文は A is different from B. とするのが文法的に正しい用法です。Gの文もそれに則った使い方をしています。ところが、最近の口語ではfromの代わりにthanが使われることも多くなりました。まだ文章で書き表すほどに完全に市民権を得たとは言いがたいですが、アメリカの新聞などでは時々使用されています。different than という言い方もあるということは覚えておきましょう。

 後半部分の what Japanese people have in mindはwhat Japanese people think としても同じです。ただ、have in mind とするとちょっとしゃれた言い方になります。こうした言い回しも英語塾で少しずつ身につけていきましょう。

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(9) going to church

 I go to church や I go to school という文章で church や schoolに冠詞(a や the など)がついていないことを不思議に思ったことはありませんか?たとえば、「明日病院に行く予定だ」という日本語を英訳するときは I'm scheduled to go to the hospital tomorrow となります。この場合の hospital には the が付記されています。なぜでしょう。

 英語では習慣的に繰り返して行く場所には冠詞をつけないという決まりがあります。教会や学校は毎週、あるいは毎日行くものですね。習慣であるために、決まり文句のようになっているために冠詞がつかなくなったのでしょう。例であげた病院の場合には、習慣としていく場所ではありませんから、冠詞が必要となるのです。

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