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@japantimes_st
ALTインタビュー(オーストラリア出身・ジェイソン先生) 「うちのALTの先生は、とても好青年なんですよー」 前回登場してくださった古閑結子先生(こちらをクリック!) からそんなことをお聞きし、是非お会いしたいなぁと思ったのが、Jason先生です。 アデレード出身のJason先生は、2年前に日本のメディアについての修士論文作成のために来日し、今回はALTとして再来日しました。 英語が教えるのが大好きだという先生は、どのようなポリシーを持って教えているのでしょうか。 先生の「英語教育観」やこれからやってみたいことはどんなことなのでしょうか。
「うちのALTの先生は、とても好青年なんですよー」
前回登場してくださった古閑結子先生(こちらをクリック!) からそんなことをお聞きし、是非お会いしたいなぁと思ったのが、Jason先生です。 アデレード出身のJason先生は、2年前に日本のメディアについての修士論文作成のために来日し、今回はALTとして再来日しました。 英語が教えるのが大好きだという先生は、どのようなポリシーを持って教えているのでしょうか。 先生の「英語教育観」やこれからやってみたいことはどんなことなのでしょうか。
■先生と日本との関わり Q:まず、日本との関わりについて教えていただきたいのですが。
Q:まず、日本との関わりについて教えていただきたいのですが。
僕が小学校3年生のときに、日本語が必須科目になったんです。その時は、 ことばというよりも、文化を中心に教わるという感じでしたが、これが日本語や 日本文化にふれるきっかけとなりました。
Q:小学校から、日本語が必須科目だったんですか?
Jason: そうです。ちょうど僕の年代─80年代で小学校を迎えた人たち─からです。 多分、今、オーストラリアでは70パーセント位の小学校で日本語が必須科目になっていると思います。
Q:そうなんですか。じゃあ、ジェイソン先生は、小学校のときから、ずっと日本語を勉強されているんですね?
Jason: そうです。大人になってからは、「日本のメディア」について修士論文を書くために 来日し、留学生として過ごしました。 その後、(やっぱりある程度まで日本語を習得しよう!)と決め、今度はALTとして再来日しました。 二年前の話になります。 Q:今、どんなペースで教えていますか。 古閑先生 A: 一日、最低3時間教えています。二週間ごとに別々の中学校へ行って、教えるといった感じです。 古閑先生:こういったスケジュールを決めたりするのは、日本人コーディネーターなんです。 ALTの先生は、授業をあくまで支えたりお手伝いする役目なので、決めることはできないんですよ。 Q:ALTの仕事の「やりがい」と「難しさ」をあげるとしたら、それぞれ何でしょう。 Jason: 僕は「教えることは、(周りの人を)助けることだ」と思ってるので、 それを実感できたときに、やりがいを感じます。 「難しさ」は、常勤として、ずっと一つの学校にいられないことでしょうか。 今決められているシステムだと、A中学校で教えられる期間は2週間、やっと慣れてきたかな?という 3週間目にはB校に移ってB校で2週間教えなければならないんです。その後は、またA校に 戻って2週間、そしてまたB校で2週間・・・といった具合です。こんな感じなので、 なかなか生徒側と深い絆が築きにくく、せっかく仲良くなったころに(あの先生は、ほかの学校に行って、ほかの生徒と仲良くしているんだ) と嫉妬心を燃やされたり、ALT側も、仲間として迎えてほしいのに、いつまでもお客様扱いされるから・・・ ジレンマがあります。 (声を大にして)"One ALT for each school!(それぞれの学校に、ALTを一人ずつ!)" これが実現されればなぁと思ってます。 Q: 一般的に日本人の生徒の弱点は何でしょうか。 Jason先生(左)と古閑先生(右) A: 「はずかしがること」だと思います。これが、本当に大きなネックになっています。 多分、その理由として「発音に自信がない」などもあるのかもしれませんが、 ノン・ネイティブがどんな発音をしようが、そんなことはネイティブは気にしていません。 それより、コミュニケーションをとるということ、分かり合うということ、 それこそが大切なことだと思います。 ■日本の英語教育について Q:日本の英語教育がこうなればいいのに!と思う点はありますか。また、理想のクラスの人数はどれぐらいですか。 A: 先ほどの繰り返しになりますが、「一つの学校に一人のALTがいること」、 それから、生徒が英語モードに入っていきやすいように、「英語の教室」を作ること。 人数は、20人ぐらいでしょうか。 Q:言語を教える時期については、どう思われますか。 A: ことばって楽しい!って思えるときに教えられるのが一番だと思います。 逆にいえば、楽しい!と思えば、どんどん吸収できるということです。 ものを覚えるのに「楽しい」とか「ワクワクする」以外に、いい方法ってないんじゃないでしょうか。 そういう意味では、「勉強している」という実感なしにいられる時期 ─ 子どものとき─が勉強できる一番なんじゃないかなぁと思います。 Q:2年後、英語が小学校に導入されることになりました。これから小学校で英語を教える日本人の先生方に一言お願いします。 A: できるだけコミュニケーションをとりながら、会話形式で進めてほしいと思います。双方で キャッチボールをする感じで「クリエイティブに」クラス活動を行って ほしいです。英語を使ってなにかやること─例えば、英語を通して歌を歌う、ミニドラマを作る─なども おもしろいと思います。 いずれにせよ、まずは教師が教える内容に愛着を感じたりその科目が好きだという気持ちを持つことは、 何より大切なことだと思いますよ。 ことばを使わなくても、不思議と生徒は、教師がどんな気持ちでいるか、その教科に対して 愛着があるのか(ないのか)全部見抜きますから。 ☆★☆編集後記☆★☆ ジェイソン先生の出身国であるオーストラリアは、いわずと知れた移民国家。 第二次世界大戦後から移民受け入れ政策に方向転換をした国で、いわゆる多民族国家としても 知られています。 先生ご自身も、ご両親はタイ人とオーストラリア人(お母様がタイ、お父様がオーストラリア) で、多言語多文化の中で育ちました。インタビューをしているうちに、こうした環境で育ったためか、 いわゆる「異文化」は、先生にとってはごく自然な身近なもの─当たり前のもの─であるように感じられました。 実は、「異文化の中で仕事をされるということで、気をつけていることや意識されている ことを教えてください」という質問も用意していたのですが、そんな質問は、先生にはナンセンスのような気がして、 結局飛ばしてしまいました。 興味深い先生のお話は、また機会を見つけてご紹介したいと思います。
Q:今、どんなペースで教えていますか。
古閑先生:こういったスケジュールを決めたりするのは、日本人コーディネーターなんです。 ALTの先生は、授業をあくまで支えたりお手伝いする役目なので、決めることはできないんですよ。
Q:ALTの仕事の「やりがい」と「難しさ」をあげるとしたら、それぞれ何でしょう。
Jason: 僕は「教えることは、(周りの人を)助けることだ」と思ってるので、 それを実感できたときに、やりがいを感じます。 「難しさ」は、常勤として、ずっと一つの学校にいられないことでしょうか。 今決められているシステムだと、A中学校で教えられる期間は2週間、やっと慣れてきたかな?という 3週間目にはB校に移ってB校で2週間教えなければならないんです。その後は、またA校に 戻って2週間、そしてまたB校で2週間・・・といった具合です。こんな感じなので、 なかなか生徒側と深い絆が築きにくく、せっかく仲良くなったころに(あの先生は、ほかの学校に行って、ほかの生徒と仲良くしているんだ) と嫉妬心を燃やされたり、ALT側も、仲間として迎えてほしいのに、いつまでもお客様扱いされるから・・・ ジレンマがあります。 (声を大にして)"One ALT for each school!(それぞれの学校に、ALTを一人ずつ!)" これが実現されればなぁと思ってます。
(声を大にして)"One ALT for each school!(それぞれの学校に、ALTを一人ずつ!)" これが実現されればなぁと思ってます。
Q: 一般的に日本人の生徒の弱点は何でしょうか。
A: 「はずかしがること」だと思います。これが、本当に大きなネックになっています。 多分、その理由として「発音に自信がない」などもあるのかもしれませんが、 ノン・ネイティブがどんな発音をしようが、そんなことはネイティブは気にしていません。 それより、コミュニケーションをとるということ、分かり合うということ、 それこそが大切なことだと思います。
■日本の英語教育について Q:日本の英語教育がこうなればいいのに!と思う点はありますか。また、理想のクラスの人数はどれぐらいですか。
Q:日本の英語教育がこうなればいいのに!と思う点はありますか。また、理想のクラスの人数はどれぐらいですか。
A: 先ほどの繰り返しになりますが、「一つの学校に一人のALTがいること」、 それから、生徒が英語モードに入っていきやすいように、「英語の教室」を作ること。 人数は、20人ぐらいでしょうか。 Q:言語を教える時期については、どう思われますか。 A: ことばって楽しい!って思えるときに教えられるのが一番だと思います。 逆にいえば、楽しい!と思えば、どんどん吸収できるということです。 ものを覚えるのに「楽しい」とか「ワクワクする」以外に、いい方法ってないんじゃないでしょうか。 そういう意味では、「勉強している」という実感なしにいられる時期 ─ 子どものとき─が勉強できる一番なんじゃないかなぁと思います。 Q:2年後、英語が小学校に導入されることになりました。これから小学校で英語を教える日本人の先生方に一言お願いします。 A: できるだけコミュニケーションをとりながら、会話形式で進めてほしいと思います。双方で キャッチボールをする感じで「クリエイティブに」クラス活動を行って ほしいです。英語を使ってなにかやること─例えば、英語を通して歌を歌う、ミニドラマを作る─なども おもしろいと思います。 いずれにせよ、まずは教師が教える内容に愛着を感じたりその科目が好きだという気持ちを持つことは、 何より大切なことだと思いますよ。 ことばを使わなくても、不思議と生徒は、教師がどんな気持ちでいるか、その教科に対して 愛着があるのか(ないのか)全部見抜きますから。 ☆★☆編集後記☆★☆ ジェイソン先生の出身国であるオーストラリアは、いわずと知れた移民国家。 第二次世界大戦後から移民受け入れ政策に方向転換をした国で、いわゆる多民族国家としても 知られています。 先生ご自身も、ご両親はタイ人とオーストラリア人(お母様がタイ、お父様がオーストラリア) で、多言語多文化の中で育ちました。インタビューをしているうちに、こうした環境で育ったためか、 いわゆる「異文化」は、先生にとってはごく自然な身近なもの─当たり前のもの─であるように感じられました。 実は、「異文化の中で仕事をされるということで、気をつけていることや意識されている ことを教えてください」という質問も用意していたのですが、そんな質問は、先生にはナンセンスのような気がして、 結局飛ばしてしまいました。 興味深い先生のお話は、また機会を見つけてご紹介したいと思います。
A: ことばって楽しい!って思えるときに教えられるのが一番だと思います。 逆にいえば、楽しい!と思えば、どんどん吸収できるということです。 ものを覚えるのに「楽しい」とか「ワクワクする」以外に、いい方法ってないんじゃないでしょうか。 そういう意味では、「勉強している」という実感なしにいられる時期 ─ 子どものとき─が勉強できる一番なんじゃないかなぁと思います。 Q:2年後、英語が小学校に導入されることになりました。これから小学校で英語を教える日本人の先生方に一言お願いします。 A: できるだけコミュニケーションをとりながら、会話形式で進めてほしいと思います。双方で キャッチボールをする感じで「クリエイティブに」クラス活動を行って ほしいです。英語を使ってなにかやること─例えば、英語を通して歌を歌う、ミニドラマを作る─なども おもしろいと思います。 いずれにせよ、まずは教師が教える内容に愛着を感じたりその科目が好きだという気持ちを持つことは、 何より大切なことだと思いますよ。 ことばを使わなくても、不思議と生徒は、教師がどんな気持ちでいるか、その教科に対して 愛着があるのか(ないのか)全部見抜きますから。 ☆★☆編集後記☆★☆ ジェイソン先生の出身国であるオーストラリアは、いわずと知れた移民国家。 第二次世界大戦後から移民受け入れ政策に方向転換をした国で、いわゆる多民族国家としても 知られています。 先生ご自身も、ご両親はタイ人とオーストラリア人(お母様がタイ、お父様がオーストラリア) で、多言語多文化の中で育ちました。インタビューをしているうちに、こうした環境で育ったためか、 いわゆる「異文化」は、先生にとってはごく自然な身近なもの─当たり前のもの─であるように感じられました。 実は、「異文化の中で仕事をされるということで、気をつけていることや意識されている ことを教えてください」という質問も用意していたのですが、そんな質問は、先生にはナンセンスのような気がして、 結局飛ばしてしまいました。 興味深い先生のお話は、また機会を見つけてご紹介したいと思います。
Q:2年後、英語が小学校に導入されることになりました。これから小学校で英語を教える日本人の先生方に一言お願いします。
A: できるだけコミュニケーションをとりながら、会話形式で進めてほしいと思います。双方で キャッチボールをする感じで「クリエイティブに」クラス活動を行って ほしいです。英語を使ってなにかやること─例えば、英語を通して歌を歌う、ミニドラマを作る─なども おもしろいと思います。 いずれにせよ、まずは教師が教える内容に愛着を感じたりその科目が好きだという気持ちを持つことは、 何より大切なことだと思いますよ。 ことばを使わなくても、不思議と生徒は、教師がどんな気持ちでいるか、その教科に対して 愛着があるのか(ないのか)全部見抜きますから。 ☆★☆編集後記☆★☆ ジェイソン先生の出身国であるオーストラリアは、いわずと知れた移民国家。 第二次世界大戦後から移民受け入れ政策に方向転換をした国で、いわゆる多民族国家としても 知られています。 先生ご自身も、ご両親はタイ人とオーストラリア人(お母様がタイ、お父様がオーストラリア) で、多言語多文化の中で育ちました。インタビューをしているうちに、こうした環境で育ったためか、 いわゆる「異文化」は、先生にとってはごく自然な身近なもの─当たり前のもの─であるように感じられました。 実は、「異文化の中で仕事をされるということで、気をつけていることや意識されている ことを教えてください」という質問も用意していたのですが、そんな質問は、先生にはナンセンスのような気がして、 結局飛ばしてしまいました。 興味深い先生のお話は、また機会を見つけてご紹介したいと思います。
ジェイソン先生の出身国であるオーストラリアは、いわずと知れた移民国家。 第二次世界大戦後から移民受け入れ政策に方向転換をした国で、いわゆる多民族国家としても 知られています。
先生ご自身も、ご両親はタイ人とオーストラリア人(お母様がタイ、お父様がオーストラリア) で、多言語多文化の中で育ちました。インタビューをしているうちに、こうした環境で育ったためか、 いわゆる「異文化」は、先生にとってはごく自然な身近なもの─当たり前のもの─であるように感じられました。 実は、「異文化の中で仕事をされるということで、気をつけていることや意識されている ことを教えてください」という質問も用意していたのですが、そんな質問は、先生にはナンセンスのような気がして、 結局飛ばしてしまいました。
興味深い先生のお話は、また機会を見つけてご紹介したいと思います。