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私の子供の英語教育

By Mina Hisada / 久田 美菜

加熱する子どもの英語教育。小学校での英語教育がスタートするのもあと少し。このコラムでは、その年代のお子さんを持つママさんたちに登場していただき、どのような英語教育を子どもにしているか、どのような教育が理想的と思うか、といったお話をしてもらいます。
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久田 美菜
岸川さん、まさと君(6歳)はやと君(3歳)

Vol. 3: 英語にしろ何にせよ、自分からすすんでやるって大事

岸川さん、まさと君(6歳)はやと君(3歳)

 

今回は、福岡県北九州市の岸川さんに登場していただきます。岸川さんは、二児のお母さん — まさと君(6歳)とはやと君(3歳) — です。

♣ 英語と子どもたち ♣

まず、「胎教」についてお聞きしたいのですが、英語の胎教についてどう思いますか。お子さんがお腹にいる時、何かやっていましたか。

「胎教」っていうと音楽をイメージしますが、英語の胎教もあるんですよね。周りではやっている人もいましたが、私は特にしていませんでした。

英語に関して、お子さんのために何かお家でやっていることはありますか。例えば、英語の絵本の読み聞かせなどをしていますか。


芝生の上で気持ちよさそう!まさと君とはやと君

絵本は何冊か置いてあります。 息子が通っている幼稚園では、ネイティブの先生が月に一度来てくれるので、それで子どもの方から自然に英語に興味を持つようになったんです。ただ、特に読み聞かせなどはしていません。聞かれたら答えるという感じです。 子どもってすぐに覚えますよ。たとえば、テレビの英語番組をつけっぱなしにしていたら、いつのまにかコップを指さして"empty (空っぽ)"や"full(いっぱい)"と声に出して教えてくれました。テレビの力ってすごいなぁって思いました。

なるほど。では、早期英語教育についてどう思いますか。お子さんを英会話学校に通わせたいと思いますか。

0歳児から通わせているママ友はいますが、うちは通わせていません。

そうですか。それは、どうしてでしょう?

う〜ん、そうですねぇ。(しばし考え込んで)大人になってから英語を勉強しても、ちゃんとモノにしている人たちって結構いますよね。そういう人たちを見ているので、特別小さいときから始めなくてもいいんじゃないかという気がするんです。ただ、先ほども申し上げたように、子供ってすぐ覚えるので、聞かれたことに対してはきちんと答えるようにしています。息子は、3歳ぐらいから、日本語と英語の違いに興味があったようで、「これ、英語でなんていうの?」と聞くようになりました。そういう好奇心は大事にしたいので、聞かれたら答えるようにしています。

0歳児から英語教育をしている方もいるんですねー。


家族みんなで。クマさんは、本物(!)なのだそうです。

ええ、いますよ。そういう人のお子さんは、たいてい「サラ」ちゃんとか「ジョー」君とか、英語っぽい名前なんです。

へぇー。親の英語への思いが、名前を見れば一目瞭然なんですね。

はい。そういうママ友は、私達と話すときは普通に日本語ですが、子どもには「ボール取ってきて!」を英語で言ったりとかしてするんですよ。

子ども同士では日本語で、お母さんには英語で答えるっていうのは、お子さんは、混乱しないんでしょうか?

そうですねぇ。まだ子どもは小さいので、本人は混乱しているような感じも時々しますね。

♣ 英語とわたし ♣

岸川さんご自身は、英語とどのように接してきたのでしょうか。

小学生4、5年生のころ、一年間ぐらい英会話教室に通ったことがあります。ある出版社がやっていた学校なんですが、週一回、一時間ぐらいだったので、お稽古ごとの一つという感じでした。先生ですか?日本人です。教材はその出版社のものでした。カセットテープがたくさんあり、当時はよく家で聞かされてました。


そうなんですか。受けてみて、どうでしたか?その後、中学で始める英語に役立ちましたか?

う〜ん、あまり覚えていないんです。でも、唯一覚えているのは、"I'm sorry to be late." というフレーズです。というのも、20人ぐらいの人数だったので、遅刻する子が必ずいたんですよ。それで、その時に"I'm sorry to be late." って言わなきゃならなくて。それだけははっきり覚えていますね。それ以外は、挨拶やら何やらであまりおもしろくなく、その後の英語学習に役に立ったとは・・・・(苦笑)。というのも、自分からではなく、親に行かされていたんですよ。親の気持ちがわかる今、親には申し訳ない気持ちですが。やっぱり、英語にしろ何にせよ、自分からすすんでやるって大事なことだと思いますね。

確かに。それで、中学校以降は、どんな感じで英語と接してきたんでしょうか。

文法中心、訳読法のいわゆる学校英語です。短大に入ってから、英語が話せる人が周りに多かったこともあり、それに刺激されて英語圏に短期留学をしたりしました。その後の就職先(銀行)では、「英語を使った仕事がしたい!」と自ら申し出て、外国為替を扱う部署で働くことができ、うれしかったのを覚えています。そこで目にする書類はほとんど英語でした。それからほかの銀行に転職したんですが、そこではさらに英語が飛び交っていて、目の前で外国人が働いてるという職場だったんですよ。こんな感じで大人になってからはずっと英語と縁のある仕事をしていましたが、これまでの経験から特に違和感なく溶け込めましたね。

♣ 理想の小学校英語教育とは ♣

なるほど。結局はご両親の思いが実った形で良かったですね。最後に、理想の小学校英語教育とはなんでしょうか。小学校英語に期待していることはありますか。

そうですね。小学校英語は、楽しいものであってほしいです。それに、英語の時間は、子ども達にとってはおもしろい時間になるのではないでしょうか。よく小学校で英語が嫌いになるのではないかと心配している人がいますが、子どもの時点から嫌いにはならないと思いますよ。それから、できればネイティブの先生に来てほしいですね。というのも、私が今住んでいるような地方都市は、東京などに比べると外国人の数が圧倒的に少ないんです。小さい頃からいろいろな人種と接すると、偏見なく人と接することができるようになると思うので。あと、今は自治体によって英語教育が盛んなところとそうでないところがあるので、不公平な格差が生まれている気がします。そうではなくて、どの町でも楽しい英語教育が受けられるようになったらと思います。

あとがき

ゆったりとした口調で、ことばを一つずつ選びながら答えてくれた岸川さん。「大人になってから英語を始めても、身につけている人はいる。そういう人達が周りに結構いるので、特に子どもを英会話学校に通わせようという気にはならない」ということばには、ご自身の経験も含め、英語関連の仕事をしながら色々な人たちを見てきたからこそいえることでもあり、考えさせられました。また、グローバル化した社会とはいっても、まだまだ地方都市には外国人の数が少ないようです。岸川さんの「ネイティブの先生に来ていただきたい」ということばには、色々な人種に接して、偏見の目を持たない子どもに育ってほしいという親心があったのですね。こちらも色々勉強になったインタヴューでした。

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