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隠れ家的英語教室

講師: 週刊ST編集部 高橋敏之 / Toshiyuki Takahashi

受講生: まこさん

最新の週刊ST掲載記事の中から1つを取り上げ、先生と生徒の対話形式で解説していきます。単なる内容解説だけでなく、英語力が伸びるお得な情報満載でお届けします。授業料は無料なので、今週のST片手に気軽に受講してください。毎週火曜更新。 週刊ST定期購読
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Vol. 7 : 週刊ST8月15日号 "Scientist in anthrax case commits suicide"

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続けて第5パラグラフ。要約すると「35年間、米陸軍感染症医学研究所に勤務して、炭疽菌のワクチンと治療の研究をしており、(軍人ではない)文民(civilian)として軍の中で最高の栄誉を得た」ということ。ここから、アイビンス博士がいかに優秀な学者であったかが分かりますね。

続けて第6パラグラフを見ていきましょう。

:先生、"Amerithrax"って辞書には載っていないんですけど、どういう意味ですか?

Quotation Mark(「" "」のこと)に入っているということは、強調したいか、または特別な言葉ということです。字面をよく見てみれば、America + anthrax を合わせたものではないかと予想できますね。すなわち「アメリカで起きた炭疽菌事件」という造語です。このパラグラフの内容を要約すると「既婚者であり、2人の養子の子どもを持つアイビンス博士が炭疽菌事件の容疑者となったのは最近のことだ。それまで警察は同僚のハットフィル博士を(事件の容疑者として)捜査していた」ということ。当初警察が怪しいと思っていたのはアイビンス博士ではなかったのですね。

続けて第7パラグラフ。要約すると「その後ハットフィル博士は(学者としての)キャリアを傷つけられたとして司法省を訴え、司法省は訴えを取り下げるために585万ドルを支払うことに同意した」ということ。お金(和解金)で解決したわけです。

さて、ここに出てきた動詞 drop に注目。この動詞は「落ちる、〜を落とす」「(液体が)したたる」「(花が)散る」「(習慣・考えなど)を捨てる」「〜を車から降ろす」などさまざまな意味で使われます。こういった意味のたくさんある語は、いつも言っている通り「語の持つイメージ」を押さえることが大切です。drop は「何かを下に落とす、下ろす」「何かが下に落ちる」というイメージを持っています。このイメージでとらえておけば、たとえ意味をすべて暗記していなくても、文中で出合ったときに意味を推測することができますよ。本文中の drop his lawsuit はこのイメージで考えると「自分の訴えを下に下ろす」。すなわち「訴えを取り下げる」という意味だと分かりますね。

続けて第8パラグラフ。なぜアイビンス博士が事件の容疑者として名前が挙がったのかを見ていきましょう。要約すると「アイビンス博士は炭疽菌を簡単に手に入れられる地位にあり、彼の研究所は炭疽菌テロによりお金と資源の面で利益を得た(benefited)。彼は炭疽菌ワクチンに関して2つの特許(patents)を持っており、(炭疽菌事件により)ワクチンが必要になったことで、お金を稼ぐことができたはずだ(could have made money)」。こう考えると事件の容疑者になったのも納得です。ちなみにこの fall-out がQ1(3) the bad effects or results of a particular event, especially when they are unexpected の答えでした。「悪い影響や結果」ということ。fallout と1語でつづることもあります。

さて、ここで出てきた could have made という形に注目。これは難しい言葉でいうと「仮定法」の形です。以下のように理解しておきましょう。

隠れ家的英語教室 ここがポイント

仮定の話をするとき、
現在のことなら、would/could + 動詞の原形
過去のことなら、would/could + have + 過去分詞

:なんだか複雑な形ですね。覚えるのが大変そうです!

確かに複雑です。一度に覚えようとせず何度も反復して徐々に定着させていきましょう。では例文で確認していきます。

Watch your mouth. I could beat you up.(口のきき方に気をつけろよ。お前をぶちのめすことだってできるんだぞ)

beat up で「ぶちのめす、殴り倒す」という意味。ここでは「(実際にはしないが、その気になれば)ぶちのめすこともできる」という「仮定」のニュアンスが入っているので、could が使われます。では今度は過去のパターン。

I could have beaten him up, but I didn't.(彼をぶちのめすこともできたが、しなかった)

今度も「(実際にはしなかったが、その気になれば)ぶちのめすこともできた」という「仮定」の話ですが、意味的に過去ですね。よって could + have + 過去分詞の形が使われています。

:先生、would と could はどう使い分けたらよいですか?

大ざっぱに言ってしまえば、単純に「〜だろう」という仮定なら would。「〜できる」という「可能」の意味が入っているなら could と覚えておきましょう。

さて、最後の3パラグラフはまとめて見ていきましょう。内容を要約すると「アイビンス博士の弁護士は、博士は無実で、自殺はあくまで捜査の重圧が原因だと主張した」。「裁判資料によると博士は最近精神科の治療を受けていた。また女性のソーシャルワーカーにストーカー行為をし、『殺してやる』と彼女を脅しており、この女性に近づかないように(裁判所の)命令を受けていた。博士は殺人をしかねない人(homicidal)で反社会的(sociopathic)だと言われていた」。「博士はまたプリンストン大学の女子学生クラブ(sorority)のある支部(chapter)に執着しており、だから(炭疽菌の入った)手紙の1つがこの女子学生クラブの近くで見つかったという人もいる」ということ。

:亡くなった方のことを悪く言いたくないけど、少し気持ち悪い人ですね…。

Exercise解答
Q1 (1) powder (2) envelopes (3) fall-out
Q2 (1) F (2) T (3) F (4) F
Q3 Watch out! Look at all that white powder on the envelope. It may be anthrax, so you better not touch it. Call the police!

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