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隠れ家的英語教室

講師: 週刊ST編集部 高橋敏之 / Toshiyuki Takahashi

受講生: まこさん

最新の週刊ST掲載記事の中から1つを取り上げ、先生と生徒の対話形式で解説していきます。単なる内容解説だけでなく、英語力が伸びるお得な情報満載でお届けします。授業料は無料なので、今週のST片手に気軽に受講してください。毎週火曜更新。 週刊ST定期購読
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Vol. 19 : 11月21日号 "Germany marks Kristallnacht"

今週も週刊ST掲載の記事を最大限活用して、英語のいろいろな力を伸ばしていきましょう。今回取り上げる記事は、11月21日号の"Germany marks Kristallnacht"(p. 24)です。まずは文章を読んで以下のExercise をやってみましょう。

Q1:本文中から以下の意味を持つ英単語を抜き出してみましょう。

(1) very serious
(2) respect or admiration for someone or something
(3) someone who officially represents their government in a foreign country

Q2:第5パラグラフにあるKnoblochさんの言葉、"Six million children … must never be degraded to a footnote of history,"とはどういうことですか?自分の言葉で説明しましょう。

Q3:以下の語句を参考に、「ナチス(the Nazis)」についてあなたが知っていることを英語で表現しましょう。【Adolf Hitler / party / Jews / World War U】

今回は1938年にナチスがユダヤ人の商店やシナゴーグ(synagogue)と呼ばれるユダヤ教の礼拝堂を襲撃して90人以上虐殺した、いわゆる「水晶の夜(Kristallnacht)」事件に関する英文を扱います。

最初に事件のあらましを説明しておきましょう。1938年11月7日、パリに駐在中のドイツ人外交官がユダヤ人の青年に狙撃され、2日後に死亡します。ナチスは報復として、ドイツ国内のユダヤ人の住居や商店、シナゴーグを襲撃しました。その際に、割れた窓ガラスに月光が反射して水晶のように見えたことから、この事件はドイツ語で「水晶の夜」を意味する Kristallnacht と呼ばれます。「水晶の夜」なんてきれいな名前が付いていますが、もちろんこの事件は残酷で凄惨なものです。歴史家の間では、この事件を悪名高い「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)」の始まりとする見方もあります。

では、本文を読んでいきましょう。今回の文章は単語のレベルがやや高いですね。

: そうなんです。知らない単語ばっかりで難しかったです!

そんなときこそ、語彙を増やすチャンスと考えていきましょう。まず第1パラグラフから。まずは冒頭の anniversary という単語に注意。これは以前扱いました。「記念日」という意味ですが、日本語と違って悪いことに対しても使われましたね。

This year marks the 10th anniversary of his tragic death.(彼の悲劇的な死から今年で10年になる)

また「〜(周年)記念に当たる」「〜(周年)記念を迎える」という場合、動詞は mark が使われるので、こちらも合わせて覚えておいてください。mark は元々「印(マーク)を付ける」ということ。そこから「記念日をマークする」→「記念日に当たる」という意味で使われるようになりました。

さて、パラグラフ全体を要約すると「11月9日、ドイツはホロコーストの先駆け(precursor)である水晶の夜の集団虐殺(pogrom)事件から70周年記念を迎え、国中で厳粛なセレモニーが行なわれ、ユダヤ教の復活(rebirth)を祝った」ということ。

ちなみに、ここに出てきた solemn がQ1(1) の答えでした。「厳粛な」という意味です。 with solemn ceremonies のところは分かりましたか?以前 with には「〜を使って、用いて」という意味があることを扱いましたね(vol. 15)。「厳粛なセレモニーを用いて70周年を迎える」、要するに「70周年を迎えて厳粛なセレモニーが行なわれた」ということです。

: 先生、2行目の pogrom Nov. 9, a precursor のところがよく分かりません。なんで2つの名詞がカンマでつながれているんですか?

これは英文記事ではよく出てくる構造で、難しい言葉で「同格」と呼ばれます。以下のように覚えておきましょう。

名詞A , 名詞B(※名詞Aを補足説明)

簡単に言うと、ある名詞についてちょっとした補足をしたい場合、カンマで区切って、その後ろに名詞Bを置くことがあります。名詞Aと名詞Bはイコールの関係なので、専門用語では「同格」と呼ばれるわけです。例を挙げて説明しましょう。

Visitors can enjoy the beautiful sunset on Ayers Rock, the biggest rock in the world.
                             (名詞A)          (名詞B)
(世界最大の岩であるエアーズロックにかかる美しい夕日を楽しむことができます)

このように、名詞A(Ayers Rock)を補足説明したい場合、カンマで区切って名詞Bを後ろに置きます。これは日本語ではあまり使われない構造なので、英作文などで使うと表現がぐっと英語らしくなりますよ。本文でも、Kristallnacht pogrom (Nov. 9) の後ろに a precursor to the Holocaust「ホロコーストへの先駆け」という表現を置いて補足説明していると考えておきましょう。

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