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日常生活スポーツ英語

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

日常生活に見るスポーツ英語を、A〜Zまで順を追って紹介しています。
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Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 9 : Hang in there

 Jリーグの新シーズンがスタートし、いろいろと話題の多いプロ野球の開幕までいよいよあと2週間あまりとなりました。海外でもゴルフやテニスのトーナメントが華やかに繰り広げられ、オートスポーツではF1レースも開幕。春の訪れとともにスポーツもいよいよ本格的に活動を始めたという感じです。

 皆さんはスポーツをするのが好きですか?それとも観戦派ですか?実際に競技をする場合でも観戦するときでも、必ず耳にする言葉があります。「頑張れ」などもその例ですよね。今回はスポーツとは切っても切れない関係にあり、それでいて日常生活でもよく使われる言葉、この「頑張れ=hang in there」を取り上げます。

 Hang in thereは元来ボクシング用語なのだそうです。文書では20世紀になってから使用され始めたことが確認されています。ボクシングでは打たれ続けると、それ以上のダメージを避けるために相手にしがみつく「クリンチ」と呼ばれるテクニックを使います。クリンチになれば審判は両者を引き離し、「ボックス」の掛け声とともに戦いを再開させることになります。選手はこのわずかの間だけ相手の攻撃を中断させ、呼吸を整えることができるのです。このクリンチがhang in thereのもともとの意味です。

 セコンドは選手のダメージが大きいと判断すると、クリンチをするように指示をします。クリンチで相手の攻撃を中断させれば、次のチャンスをつかめるかもしれない、だからこの場はこらえるんだという意味から、「頑張れ、あきらめるな」という語意が生まれました。

 もともと、ある程度のダメージを受けている状態から、さらに踏ん張るように応援する言葉がhang in thereなので、「奮起する」よりも「辛抱する、こらえる」という意味合いが強いといえるでしょう。その意味では、never give upに近い言葉です。

 少しずつ気候も暖かくなり、これからはスポーツをする機会も、そして、観戦する機会も多くなるでしょう。チームメートが、またはひいきチームがピンチになったとき、hang in thereと励ましましょう。もちろん、勉強や仕事でも使えます。友達や同僚が行き詰っていたらhang in there!と言って、肩をたたいてあげましょう。あっ、もっとも相手に英語が通じるということが前提ですよ。

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