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スポーツ名言集

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

世界各地で知られるスポーツの名言を集め、それを紹介しています。
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Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 26 : スティーラーズ RB ジェローム・ベティス

"Pittsburgh, here we come!"
(スティーラーズ RB ジェローム・ベティス)

 第40回スーパーボウルからお届けする名言集の3回目です。

 この試合が、今季限りで引退するスティーラーズのRBジェローム・ベティス選手の生まれ故郷デトロイトで行なわれたこと、ベティスにとっては最後にして最高の舞台であるというエピソードは過去2回のコラムでご紹介しました。そのベティスが試合に勝ったあと、優勝トロフィーを手にしながら高らかに言い放った名言が今回のテーマです。

 試合後は優勝したスティーラーズを祝福するセレモニーがフィールド上で行なわれました。そのセレモニーでは球団のオーナーとヘッドコーチにトロフィーが授与され、さらにゲームのMVPの表彰が行なわれました。MVPを受賞したWRハインズ・ウォードのインタビューが終わったあと、ベティスが表彰台に呼ばれます。ほとんどがピッツバーグのファンで埋まったスタジアムには一段と高い歓声が巻き起こりました。

 マイクを向けられたベティスは優勝の喜びを語った後、トロフィーをスタンドのファンに向けて高く掲げて標題のセリフを口にしたのでした。

 スティーラーズは1970年代に4度もの優勝を遂げた名門チームのひとつです。ところが、1979年シーズンのリーグ制覇を最後に優勝から遠ざかります。70年代に勝ち続けたころにはすぐに獲得できるだろうと思われた5つ目のチャンピオンシップリングは、なかなか手に入りませんでした。ようやくその5つ目のスーパーボウル優勝リング(親指にはめる5個目の指輪と言う意味でone for the thumbと呼ばれました)を獲得するまで実に26年の月日を費やしたのです。

 26年とは、スーパーボウルで優勝したことのあるチームが次に優勝するまでに費やした期間としては史上2番目に長い記録です。それだけファンが待ち焦がれていた優勝だったのです。その気持ちを代弁してベティスはHere we come!と叫んだのです。

 ここには言葉の遊びもあります。スポーツではチームを応援するときにはよくHere we go!という掛け声をかけます。この試合でも幾度となく観客からHere we go Steelers, here we go!とのシュプレヒコールが飛びました。スティーラーズには"Here We Go! Steelers!"というタイトルの公式応援歌もあります。ベティスはこのHere we go!の対句としてHere we comeをあえて使ったのです。

 長らくチームの優勝を願い続けてきたスティーラーズのファンにとって最もうれしい言葉でもありました。

 この言葉のあとにベティスは表彰状で初めて正式に引退の言葉を口にします。その言葉は次回、このコラムの最終回で取り上げることにしましょう。

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