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『The Japan Times ST』オンライン版 | UPDATED: Wednesday, May 15, 2013 | 毎週水曜日更新!   
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記者ほど素敵な商売はない

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

ジャパンタイムズ運動部記者、アメリカンフットボールライター、TV解説者のさまざまな顔を持つ生沢浩が15年間の記者生活のなかで見聞きしたこと、思ったことなどを紹介するコラムです。
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Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 52 : 英語の勉強法

 このSTオンラインを読んでくださっている方は英語を勉強している人がほとんどだと思います。海外での生活・留学経験をしたことのある人を除けば、英語を勉強している日本人は多かれ少なかれ、その勉強法に悩んだことがあると思います。僕もその一人でした。

 僕は大学時代に1年だけアメリカ留学の経験がありますが、それ以外は皆さんと同じように日本で英語を勉強しました。今回は、僕が学生時代にしていた勉強法をご紹介します。

 ただし、最初に断っておきますが、すぐに英語が上達すると期待している人、または楽に英語を勉強したいと思っている方には参考にならないでしょう。英語の勉強は地道に、気長にするものだと僕は思っています。そして、英語とダイエットは苦労をしなければ成功しないという信念が僕にはあるからです。

 このサイトの読者のほとんどの方と同じように、僕の英語の勉強は中学から高校で習ったものと受験英語が根幹を成しています。ですから、これから僕がご紹介する勉強方法はほとんどの皆さんにも利用していただけるものだと思います。帰国子女でなければ英語ができないというものではありません。

 教材に使うのはNHKラジオの英語番組とそのテキスト、そして、録音機能のついているラジカセです。NHKラジオでは中学校1年から社会人レベルまで実にさまざまな英語番組が用意されています。ラジオの放送は無料で受信できますし、テキストについてもひと月400円にも満たないでしょう。英語の勉強はお金をかけなくてもできます。高い授業料を払って英語学校に通う余裕のない人でも十分にできるものなのです(僕は英語の勉強法について相談されたときも、英語学校を薦めることは絶対にありません)。

 NHKラジオ講座はおおむね、1週間かけて一つのカリキュラムを勉強する形になっています。英会話ならば月曜日から金曜日まで5つのパートに分かれていて、1週間かけて一つの会話を勉強することになります。

 まずは英語講座を聞きましょう。所要時間は20分ほどです。発音練習や文章の読み上げは必ず声を出して行ないましょう。聞き終わってから、僕の勉強法を試してみます。

 僕が有効だと思う勉強方法は、毎日にカリキュラムで取り上げられた英文をひたすらに暗記することです。まず、初日の月曜日にはその日の番組で扱う文章や会話文を暗記します。暗誦できるまでに覚えることが大切です。

 「結局は暗記かよ〜」という声が聞こえてきそうですが、あえて僕は暗記を勧めます。頭の中に入っていない言葉が口から出てくるはずはないのですから。

 2日目の火曜日は月曜日の文章を暗誦することからはじめます。月曜日の文章が少しでも間違っていれば、また初日から暗記のやり直しです。月曜日の文章が暗誦できれば、火曜日のカリキュラムを暗記します。この時点ですでに記憶した文章はかなりの数に上ります。基本的な英会話の番組でも2日間でおぼえる文章は10前後にはなるでしょう。その中で使われている単語やイディオムはさらに多くなります。

 水曜日も同じく月曜日の文章を暗誦することから始め、火曜日分の暗誦、水曜日分の暗記へと進みます。木、金曜日も同じことの繰り返しです。

 1週間で日が経つにつれて憶える文章が増えていくのは大変だと思うでしょう。しかし、金曜日にはすでに月曜日の文章は少なくとも4回は暗誦しているので、記憶にしっかりと刻まれているはずです。以前の文章ほど繰り返し暗誦していますから、新しい文章を覚えるには時間的にそれほどかからないことが分かります。

 翌週は月曜日から新たに始めても良いでしょうし、前週の火曜日あたりから暗誦してみるのも良いでしょう。こうすることによって英語で使われる表現が繰り返し頭の中に記憶され、いざ英語を使う場面になると口から自然に出てくるようになるものです。 1週間のカリキュラムを暗記した後に、改めてその文章を英語で聞いてみましょう。NHKのラジオ講座ではネイティブスピーカーが必ず文章を朗読してくれます。すると、驚くほどにヒアリングが上達していることが分かります。これは、英語で聞こえてくる文章が自分の記憶にある文章と一致するために、頭の中で理解しやすくなるからです。これを繰り返すとヒアリング力はグンと上がります。

 発音に気を付けたい人は、暗誦した文章をネイティブスピーカーの朗読に合わせて声に出して言ってみるといいでしょう。これは実際に同時通訳の方がトレーニングに使っている方法でもあります。細かい発音やアクセント、イントネーションなどを矯正することができます。

 いかがですか?費用もそれほどかからず、1日に30〜40分ほどあればできる勉強方法です。そして、実行してみると分かりますが、意外に高い効果が得られる方法でもあります。必要なのはやる気と根気です。継続は力なり。新年度を迎えた今週から、早速やってみませんか?

次回予告:新聞作りの工程@ 記事作りと編集

 このコラムもおかげさまで連載1周年を迎えました。次回から数回に分けて、新聞作りの工程をご紹介します。まずは、新聞のコンテンツとして欠かせない記事の作成とその編集についてです。

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