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隠れ家的英語教室

講師: 週刊ST編集部 高橋敏之 / Toshiyuki Takahashi

受講生: まこさん

最新の週刊ST掲載記事の中から1つを取り上げ、先生と生徒の対話形式で解説していきます。単なる内容解説だけでなく、英語力が伸びるお得な情報満載でお届けします。授業料は無料なので、今週のST片手に気軽に受講してください。毎週火曜更新。 週刊ST定期購読
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Vol. 21 : 12月5日号 "Mammoth extinction possibly due to genes"

今週も週刊ST掲載の記事を最大限活用して、英語のいろいろな力を伸ばしていきましょう。今回取り上げる記事は、12月5日号の"Mammoth extinction possibly due to genes"(p. 7)です。まずは文章を読んで以下のExercise をやってみましょう。

Q1:本文中から以下の意味を持つ英単語を抜き出してみましょう。

(1) no longer existing
(2) seem
(3) after a long time

Q2:この記事の見出しは"Mammoth extinction possibly due to genes"(マンモスの絶滅は遺伝子が原因かもしれない)ですが、「遺伝子が原因で絶滅」したと思われるのはなぜですか?本文の記述を参考に自分の言葉で説明しましょう。

Q3:本文中の記述や表現などを参考に「マンモス」についてあなたが知っていることを英語で言ってみましょう。

今回はペンシルベニア州立大学などの研究者がマンモスの毛から取りだした遺伝子を分析した研究報告を発表したというお話です。

では、第1パラグラフから読んでいきます。短いパラグラフですね。要約すると「研究者たちはマンモスの毛から取り出したDNAを使って、マンモスの遺伝子地図の配列を解析した」ということ。その結果、何が分かったのでしょうか。この先に書いてあります。

続けて第2パラグラフ。まずは2行目の such as に注目してください。A such as Bの形で使われて、「BはAの具体例」と覚えておきましょう。

The doctor advised me to avoid fatty foods such as hamburgers.
                        A           B(Aの具体例)
(医者はハンバーガーのような脂っこい食べ物を避けるように私に言った)

このように such as には「具体例を示す」という「機能」があります。以前、日本語の意味よりも「機能」に注目すべきというお話をしましたね。なぜだか覚えていますか?

: 日本語に訳しながら読むと、読むのが遅くなるからですね。

その通り。such as が出てきた時点で、「この先には直前の名詞の具体例がくるな」と予測しながら、左から右へと英語の順番通りに読んでいく。これが読み方の基本です。「英語は英語のまま理解する」ということをよく耳にすると思います。しかし多くの人がどのようにすれば、これが可能なのかを知りません。このように「機能に注目して英語の順番通りに読む」ということが、「英語を英語のまま理解する」ことの第一歩になりますよ。

本文では (The researchers found) some elements「いくつかの要素」の後に such as evidence of inbreeding「近親交配の形跡」があるので、evidence of inbreeding が研究者の発見した elementsの具体例であると分かりますね。全体を要約すると「科学者たちは近親交配の形跡など、なぜ(why)その大きな生き物(※マンモスのこと)が絶滅した(went extinct)のかに光を当てるいくつかの要素を発見した」ということ。

DNAを調べると近親交配の跡などが認められた。こうした要素が、絶滅の謎に光を当てる、すなわちなぜ絶滅したのかを解明するかもしれないということです。ちなみに、ここに出てきた extinct がQ1(1)の答えでした。「絶滅している」という形容詞で、特に生物や環境に関する英文記事ではよくお目にかかります

: 先生、本文では went extinct と動詞は go が使われていますよね。become extinct って形はだめですか?

もちろん become extinct という形も使われます。「絶滅した状態になる」と考えれば、becomeを使う方が自然な感じがしますね。ただ、go も〈go + 形容詞〉で「〜の状態になる」という意味で使われることがあります。代表例を覚えておきましょう。

Vocabulary Pocket

【「〜の状態になる」の go】
go bad:「腐る」
go bankrupt:「倒産する」
go blind:「盲目になる」
go extinct:「絶滅する」
go mad:「怒る、頭がおかしくなる」
go wrong:「調子が悪くなる、うまくいかなくなる」

全ての形容詞が go と結びつくわけではありませんが、上記のものは比較的 go と「仲が良い」ので、しばしば一緒に使われて「〜の状態になる」という意味で使われます。

続けて第3パラグラフ。まずは1行目の could に注目。could はもちろん can の過去形ですが、「(その気になれば)〜することもできる」という「仮定」の意味を表すときにも使われましたね。

Watch your mouth. I could beat you up.(口のきき方に気をつけろよ。お前をぶちのめすことだってできるんだぞ)

beat up で「ぶちのめす、殴り倒す」という意味。ここでは「(実際にはしないが、その気になれば)ぶちのめすこともできる」という「仮定」のニュアンスが入っているので、could が使われます。本文でも could, in theory, generate と in theory「理論上は(〜できる)」という「仮定」のニュアンスが入っていますね。だから could が使われるわけです。さて、このパラグラフは一文が長く複雑なので、細かく区切って見ていきましょう。

"By deciphering this genome,「このゲノムを解析する(deciphering)ことで」、we could, in theory,「理論上は〜することもできる(←何をする?)」、generate data「データを生み出す(←どんなデータ?)」、that one day may help「いつか(one day)助けるかもしれない(データ)(←誰を助ける?)」、other researchers「他の研究者を(←何をするのを助ける?)」、bring the woolly mammoth back to life「マンモス(woolly mammoth ※いわゆる「マンモス」を特に woolly mammoth ということがあります)をよみがえらせる(←どうやって?)」、by inserting the uniquely mammoth DNA sequences「マンモスのDNA配列を注入する(inserting)ことで(←どこに注入?)」、into the genome of the modern-day elephant,"「現代のゾウのゲノムの中に」

以上のことをペンシルベニア州立大学の Stephan Schuster さんが言っています。このように細かく見ていくことも、「英語を英語のまま理解する」ことにつながってきますよ。さて、3行目の bring と最終行の lead が原形になっている理由は分かりますか?動詞 help が使われると、後ろには動詞の原形が使われることがありましたね。これは Vol. 11 で詳しく扱いましたので、見逃した方は BACKNUMBER をご確認ください。

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