3月26日、アジアチャンピオン(日本のこと)はB組のヨルダン戦で1-2のまさかの敗北を喫し、日本のワールドカップ(W杯)本戦出場のお祝いは持ち越しになった。同日、これに先立ち、シドニーでオーストラリアがオマーンに2-2で引き分け、つまり日本が2014年のブラジル本戦への出場を確定する最初のチームとなるには、引き分けで十分だった。しかし、ヨルダンは前半のロスタイムで同点から抜け出した。カリル・バニ・アテヤー選手がヘディングを決め、キング・アブドラ国際競技場でホームのファンを熱狂させた。ヨルダンは60分、アハメド・イブラヒムがゴールを決め、リードを広げた。
日本は香川真司選手がゴールを決めて反撃したが、遠藤保仁選手がPKを外し、ヨルダンが逃げ切った。日本は敗北したが、2試合を残して勝ち点は13で、B組では6点差でトップを維持し、ヨルダンを上回っている。オーストラリアとオマーンの勝ち点はいずれも6、イラクは5となっている。日本は、2人の中心選手が出場できなかった。コンディションの良くないCSKAモスクワの本田圭佑選手と、インテルミラノのDF長友佑都選手で、長友選手はひざ靱帯損傷から回復しつつある。
東京都心の桜が3月22日に満開となり、1981年から2010年までの30年間の平均よりも12日早く、昨年よりも15日早かったと、気象庁が発表した。 1953年に気象庁が観測を始めて以来、2002年に次いで2番目に早い。2002年は3月21日に満開を迎えた。 「3月始めに気温が高かったことが、東京で満開が早かった大きな要因の1つであることは間違いない」と気象庁の担当者は述べた。 3月22日、桜は高知県と熊本県でも満開を迎え、高知県では、30年間の平均よりも8日、熊本県では10日早かった。 京都と広島県では、3月22日に開花が確認され、30年間の平均よりも5〜6日早かった。
横浜中華街で約100年前に生産された幻のピアノが、横浜山手中華学校に寄贈品として帰郷しようとしている。 愛知県に住む65歳の女性から寄贈されるそのピアノは、1905年に中国の東海岸に位置する浙江省から来日し、ピアノ製作所を開業した周筱生氏が製作したものだ。周氏は、1910年代に約300台のピアノを製作した。そのピアノは美しい音色で知られ、「周ピアノ」と呼ばれた。 持ち主はそのピアノを約40年前に近所の人から譲り受けた。処分を考えていたときに、近隣の博物館に相談したところ、そこで周ピアノであることが判明した。 「このピアノの歴史を知りませんでした」と語る持ち主の女性は、名前を明かさないように頼んだ。「ピアノをふるさとに還すことができてうれしい」と話した。
鳥居の一部と、日本の神である木製のえびす像が3月、米西部の海岸で見つかり、住民たちは2011年3月11日に東北地方を襲った津波で流されて漂着したものだろうかと思っている。 オレゴン州オーシャンサイドの地元住民らは、神社でよく見られる伝統的な門である鳥居の上部と思われるものを3月22日に発見した。
家計が保有する金融資産の12月末時点の総残高は、前年と比べ3.1%増化して1546兆7085億円だったと、日本銀行が3月25日に発表した。 増加の要因の要因として、政府の円安誘導がもたらした外貨預金と株式残高増加による(金融資産の)市場評価額の上昇と、それに続く株価の上昇が挙げられると、日本銀行は述べた。
オリンピック三連覇を遂げた野村忠宏選手は、3月23日、国際大会のスイス・オープンで優勝し、柔道への復帰を果たした。 1996年、2000年、2004年のオリンピックで金メダルを獲得した野村選手は、2011年8月以来初の実戦で、スイスのルドヴィク・チャマーティン選手に一本勝ちした。 「10代、20代の若い選手に38歳のおじさんでもついていけるんだぞ、というところをみんなに見せたかった」と野村選手は語った。
環境省は、日本の生態系に重大な被害を与える恐れがある「侵略的外来種」に指定された生物との交雑種の飼育と輸入を原則禁止する方針を固めたと、関係筋が明らかにした。 これまで、侵略的外来種のみが禁止対象となっていた。ニホンザルとアカゲザルの交雑種などの雑種が増加するなか、規制を変更することとなった。
中国の習近平国家主席は、国家主席に就任後初の外遊でロシアの大統領及び首相と会談し、中国とロシアの強い絆は世界における戦略上のバランスをもたらすことを強調した。3月23日、彭麗媛夫人を同伴した習近平国家主席は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談後、アフリカへと外遊を続けた。
3月26日、北朝鮮の軍部は、韓国や米国に対する一連の好戦的な威嚇において最近、砲兵部隊とロケット部隊が「1号戦闘勤務態勢」に入ると警告した。韓国は、北朝鮮による疑わしい軍事活動はこれまでのところ何も見られないと述べた。専門家らは、北朝鮮による直接攻撃の可能性は極めて低く、とりわけ、4月30日に終了する米韓の共同軍事演習中はその可能性が低いと述べている。
3月26日、ミャンマーでの最近の宗派間の暴動による死者数は40人に増加した。地元紙は、8人の遺体がメイティラで発見され、兵士らは前の週に反イスラムの暴徒によって炎上させられた地域を一掃し続けたと報じた。同日、同国の主要都市ヤンゴンにより近い場所での別の暴動の勃発も報道された。
国連によると、世界の人口70億人のうち60億人が携帯電話を所有しているが、トイレのある暮らしをしている人は45億人しかいないという。そこで国連は、こうした基本的な設備をいまだに利用できない25億人の人々のための公衆衛生を改善しようとしている。ヤン・エリアソン国連副事務総長によると、この問題は早急に取り組まなければならないという。この国際組織(国連のこと)は、衛生設備を利用できない人々の割合を2015年末までに半分に減らすことを目指している。
オーストラリアで2番目に大きな都市メルボルンは3月18日、高さ388メートルの住宅やホテルが入る新しい複合ビルに対する承認を経て、南半球で最も高いビルを建設することになるかもしれない。ビクトリア州政府によると、「Australia 108」(構想図を参照)は完成すれば世界で19番目に高いビルとなり、「メルボルンのスカイラインに際立ったものを付け加える」ことになるという。このビルには、646戸の住居、288室の6つ星高級ホテルに加えて、小売店やオフィスのスペースも設けられる予定だ。「(シドニーのような)オペラハウスはないが、我々には複雑な文化があり、そうした全てのアイデアがこのプロジェクトに投入された」と建築家のノンダ・カサリディス氏は述べた。
韓国の研究者がまとめた年次リストによると、昨年北朝鮮で最も人気のある日用品の一つが水玉模様のドレスだった。この力強い模様の婦人服がトップ10のリストに入った理由は、北朝鮮の金正恩第1書記の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)氏にあり、彼女が国営テレビで水玉模様のドレスを着ていたのが見られた。「北朝鮮の若い女性たちは、第一書記夫人のファッションスタイルに強く関心をもち、彼女の手本に倣おうとしている」ソウルのサムスン経済研究所で上級研究員を務めるドン・ヨンスン氏はこう話した。
イースターに、チョコレートを食べたい気分になっただろうか? もしそうなら、ベルギーで手紙を送り、このチョコレート風味の切手を実際になめてみるといい。ベルギーの郵便局は3月25日、表面にチョコレートの絵があり、裏面ののりに味付けのため、またインクに香り付けのためにカカオオイルを加えた切手を538,000枚発売した。ベルギーではイースターはチョコレートのシーズンで、イースター・エッグやイースター・バニーチョコレート(イースターの時期に食べる卵やウサギの形をしたチョコレート)があちこちのスーパーマーケットや専門店に並ぶ。切手の価格は5枚セットで6.2ユーロ(720円)。
日立は、歩道用の一人乗り電気自動車を開発した。お年寄りや歩行が困難な人が、地図が搭載されたタブレット型パソコンでプログラムしてコースを決めることができる。隆起物や平らでない場所を見つけるために、日立の「ROPITS」車は国土交通省国土地理院の電子地図データによって作られた3次元環境形状地図を頼りにする。日立は茨城県つくば特区において18kmの長さの歩道の地図を作り、送迎実験を実施した。その結果、この車はほとんどエラーなしに指定された場所に辿り着いたことが示された。
韓国のアパレル製品メーカーE. Landは3月22日、そごう横浜店で女性向けファッションブランド「MIXXO(ミッソ)」の日本初の直販店をオープンした。K-POPの女性歌手グループAFTERSCHOOL(アフタースクール)が、このデパートでの販売促進イベントに参加した。この韓国ブランドは、中国、欧州、米国にも小売店があり、日本の20代から40代の女性をターゲットとし、ユニクロ、ザラ、H&Mなどのブランドと競っている、とE. Landの役員らは話した。MIXXOは4月に仙台で2号店を開店する予定だ。
グーグルは3月18日、同社の人気のオンライン地図サービスに組み込まれた画像(「ストリートビュー」のこと)に世界最高峰の山々から見た景色を追加した。自宅にいながら探検する人たちが招待され、グーグルの「ストリートビュー」チームの社員と一緒に、南米のアコンカグア、アフリカのキリマンジャロ、ネパールのエベレストへとバーチャルな冒険に出た。「次の大きな冒険に向けた山を詳しく調べるにしろ、快適で暖かい自宅で探検するにしても、世界の頂上からのこれらの景色を楽しんでもらえればと思う」とグーグルの冒険家ダン・フレディンバーグ氏は話した。
米国で最も有名なグランドホッグは、冬眠に戻りたがっているかもしれない。 パンクサトーニー・フィルは、春の到来を間違って予言したことで「刑事告発」に直面している。伝統では、米国で2月2日に行われる行事、グランドホッグ・デーに、このリス科の動物がペンシルベニア州西部の巣穴から顔を出して自分の影を見れば、冬が間もなく終わるとされている。 フィルは今年、自分の影を見たが、彼の予言は間違っていた。寒さに震える米国人たちは彼をソーシャルメディア上で非難し、オハイオ州の検察官が起訴までする事態となっている。 「パンクサトーニー・フィルは、意図的に、事前の計算と計画をもって、春が早く到来すると人々に信じさせた」とオハイオ州のマイク・グモーザー検察官は本物そっくりの起訴状に書いた。 フィルは電話番号をもっておらず、コメントは得られなかった。
「馬一頭食べられる」は、すごくお腹の空いているときに多くのアイルランド人が使う表現だ。 こんなふうに言うのは、馬の味が好きだからではなくて、馬はアイルランド国内で見られる中で圧倒的に一番大きな動物だからだ。もし、アイルランドの平野を象が歩き回っていたら、代わりにこう言っていたかもしれない。「とてもお腹が空いて、象一頭食べられるくらいだ」。
実際、アイルランドでは、馬の肉を食べるということは考えただけでぞっとする人がほとんどだ。馬を食べるのは、フランス人やイタリア人、ベルギー人、そしてもちろん日本人に任せておきたいと思っている。いや、1月に食品偽装問題が起こるまでは少なくともそう思っていた。
過去数年間に、アイルランドまたは英国のスーパーマーケットで冷凍のビーフバーガーを買っていたとしたら、おそらく馬の肉も知らずに食べていただろうということが明らかになった。
英国の大手スーパーマーケット、テスコで販売された「ビーフバーガー」の一つに馬肉が29%含まれていたことが判明した。これは、アイルランドと英国の多くの人にとっておぞましいことだ。
父は1950年代に農場で育ち、田舎の経済が馬を中心に展開していた頃のことを覚えている。500馬力のエンジンがついたトラクターが立派な馬に取って代わって久しいが、アイルランドは今でも馬に夢中だ―大抵は競馬場で。 アイルランド人はオーストラリア人を除いてだれよりもギャンブルに金を使い―そして失い―、そのほとんどが競馬だ。アイルランドでは、競馬用サラブレッド種の産業が強く、ブリーダー、調教師、騎手は世界でもトップクラスに入る。かなりの数のアイルランド人が北海道の種馬飼育場で働いている。
競馬ファンもお金がかかるが、この「王侯の遊び」は馬主にももっとお金がかかる。1990年代から2000年代にかけ、アイルランドではバブル経済となり、その間にサラブレッド種の馬を買う人が増えた。
2007年に経済危機を迎えた後、こうした新しい馬主の多くは馬を飼い続ける余裕がなくなり、不運にもその馬たちは最後には食肉処理場へ行くことになった。
最近の馬肉混入事件の特徴の一つは、この不運な動物の何頭かに「馬のパスポート」がなかったことだ。いや、近いうちに空港であなたの後ろに馬が並ぶことがあるなどとは思わないでもらいたい。馬のパスポートというのは、ある馬についての情報と、それから重要なものとして、薬品使用の経歴についての情報を載せた書類のことだ。
ランス・アームストロングのように、競走馬はさらに早く走られるようにするために薬を打たれており、そうした薬物は人間の食物連鎖の中に決して行き着くべきではない。
このことは、トレーサビリティの問題、そして、私たちが「農場から食卓まで」正確にたどることができるかどうか、何が夕食の食卓にたどり着くのかということの核心に触れている。