かつてインドの王族が所有していた珍しいピンクダイヤモンドが、ニューヨーク市で開かれたオークションで3930万ドル(日本円で39億円)で落札された。
4月16日にクリスティーズ(競売会社)で販売された34.65カラットのこのダイヤモンドの価格は、オークションで売られた宝石のなかで史上2番目に高かった。売り手と買い手は匿名だった。
プリンシーダイヤモンドという愛称がついたこの宝石は、300年前にインドのゴルコンダ鉱山で発見された。
かつてはインドのハイデラバードの王子ニザームのものだった。
1960年に宝石商のヴァンクリーフ・アーペルのロンドン支店で開かれたオークションで競り落とされた。
愛称はその会社(ヴァンクリーフ・アーペルのこと)のパリ店で開かれたパーティーで授けられた。母親のマハラニ・シータ・デヴィとともに出席していたインドのグジャラート州バローダの14歳の王子にちなんで、プリンシーと呼ばれた。