パキスタンでの5月14日の総選挙の開票が行われ、ナワズ・シャリフ元首相の党の大勝利を示している。
同国の選挙管理委員会によって発表された集計は、シャリフ氏が率いるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派が国民議会議席の過半数を獲得し、同氏が3回目の首相となるであろうことを示している。
63歳の新首相、シャリフ氏は、敬虔なイスラム教徒であり大衆主義者でもあり、核保有国の国際的な顔としてのアーシフ・アリー・ザルダリ大統領の地位を奪い取ると予想されている。この核保有国の不安定さとイスラム武装勢力の潜伏地は、世界的な懸念となっている。
文民政権が5年の任期を全うし、民主的な選挙で政権を移譲したのは、今回の投票が初めてのことだった。
クリケットの元スター選手、イムラン・カーン氏が率いるパキスタン正義運動は、26議席を獲得した。2008年の選挙をボイコットし、2002年の投票では1議席しか獲得できなかった党としては、大きな躍進となった。
カーン氏の支持者らは、今回の投票は公正を欠いたものだとして抗議し、このクリケットスターは、港湾都市のカラチとパンジャブ州で票の不正操作があったと主張した。