パキスタンでの5月14日の総選挙の開票が行われ、ナワズ・シャリフ元首相の党の大勝利を示している。
同国の選挙管理委員会によって発表された集計は、シャリフ氏が率いるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派が国民議会議席の過半数を獲得し、同氏が3回目の首相となるであろうことを示している。
63歳の新首相、シャリフ氏は、敬虔なイスラム教徒であり大衆主義者でもあり、核保有国の国際的な顔としてのアーシフ・アリー・ザルダリ大統領の地位を奪い取ると予想されている。この核保有国の不安定さとイスラム武装勢力の潜伏地は、世界的な懸念となっている。
文民政権が5年の任期を全うし、民主的な選挙で政権を移譲したのは、今回の投票が初めてのことだった。
クリケットの元スター選手、イムラン・カーン氏が率いるパキスタン正義運動は、26議席を獲得した。2008年の選挙をボイコットし、2002年の投票では1議席しか獲得できなかった党としては、大きな躍進となった。
カーン氏の支持者らは、今回の投票は公正を欠いたものだとして抗議し、このクリケットスターは、港湾都市のカラチとパンジャブ州で票の不正操作があったと主張した。
宇宙飛行士たちは5月11日、アンモニアの漏出をふさぐために、国際宇宙ステーションの外部にあるポンプを交換した。
クリストファー・キャシディ、トーマス・マーシュバーン両飛行士は、古いポンプを取り除いた後、新しいポンプを取り付けた。古いポンプは、2日前に冷却用のアンモニアを噴出していた疑いがある。
時間が経つにつれて成功の見込みは大きくなり、凍結したアンモニアの薄片は見つからなかった。管制本部は、漏出は止まったと思われると発表した。
「我々は喜んでいるとお伝えします。とても喜んでいます」とNASAの宇宙ステーションプログラム次長ジョエル・モンタルバーノ氏は述べた。「漏出の明らかな兆候は見当たらない」。
NASAはこれまで、宇宙ステーションにいる飛行士に、このような計画にない船外活動をさせたことはなかった。
「こうしたことのために何年もトレーニングを積んできた」と、宇宙ステーション・コマンダーのクリス・ハドフィールドさんは5月10日にツイートした。
ヴァージン・グループの創業者リチャード・ブランソン氏は、脚の毛を剃ってもらい、口紅をつけ、赤いスカートに無理やり身体を押し込んで、賭けで負けた場合の約束を守り、5月12日にオーストラリアのパースからマレーシアまでのエアアジアの便で客室乗務員を務めた。
ブランソン氏は、F1レースのチームに関する賭けで2010年にエアアジアの最高経営責任者トニー・フェルナンデス氏に負けた。フェルナンデス氏のチームが勝ち、ブランソン氏は6時間のフライトで客室乗務員を務めなければならなくなった。
「フライトアテンダントになりたいとずっと思っていたけれど、もういつもの自分に戻らないといけないようね」とブランソン氏はクアラルンプールで飛行機を降りた後で言った。この便は入院している子どもたちのためのオーストラリアの財団の資金を集めるのにも役立った。
客室乗務員としてのブランソン氏をどのように評価するかと聞かれて、フェルナンデス氏は「10点満点で1点かな」と答えた。
日本原子力研究開発機構は、問題を起こしている試験型高速増殖炉もんじゅ(福井県)の管理に関して、深刻な間違いを犯したため、原子力規制委員会の高官は5月13日、使用停止命令を出す方針を明らかにした。
政府関連の日本原子力研究開発機構に対するこの使用停止命令は、実質的に今年末までにもんじゅを再稼働する望みを打ち砕くもので、核燃料のリサイクル体制を立ち上げるという長い間止まっていた日本の計画にとってまたの挫折となる。
日本原子力研究開発機構は、先に、高速増殖炉の定期点検を怠っていたことがわかっている。
安倍晋三首相の内閣官房参与が5月14日に飛行機で平壌を訪れていた。
飯島勲氏が北朝鮮を訪れていた理由はまだはっきりとしないが、二国間の関係を改善する目的で、与党の朝鮮労働党と政府の高官に会う可能性があると見られる。
飯島氏は、小泉純一郎元首相が故・金正日総書記と会談するため、2002年9月と2004年5月に平壌を訪れたときの上層部側近だった。
苦戦している家電メーカーのシャープは、韓国大手(サムスンのこと)に家電製品を提供することで、サムスンとの提携を拡大する見通しだ。
シャープは韓国とその他の地域で白物家電をサムスンのブランド名で販売して、売上を拡大したいと考えており、一方、サムスンはシャープの製品を活用することで事業を多様化したいと考えていると、関係筋が5月11日に伝えた。
シャープは、デジタル複合コピー機の世界で5番目に大きいメーカーで、3月にはサムスンから103億円の投資を受けた。関係筋によれば、シャープは業務提携も考えているという。
もしも本州中部から関西地方沖の南海トラフで大きな地震が起こった場合、伊豆諸島と小笠原諸島で、主に津波の被害で約1,800人の死者が出る可能性があると東京都が5月14日に警告した。
東京都は、最悪の状況として、冬の真夜中にマグニチュード9の地震が南海トラフで発生したと仮定し、東京都の管轄の諸島部の住民27,400人のうちの約6.5%にあたる1,774人もの人々が死亡すると推定している。
5月14日、米国の外交官がロシアから退去するよう命じられた。ロシア政府の保安機関、ロシア連邦保安局(FSB)が、彼はロシア人の情報機関員を協力者に取り込もうとしたと述べた後のことだった。FSBは、安っぽいスパイ小説からそのまま持ってきたような道具を公開した。ウィッグ(かつら)、現金の束、ナイフ、地図、方位磁針、それに、「長期的な協力」の見返りに数百万ドルを約束する手紙である。
FSBは、この外交官はモスクワの米国大使館で3等書記官を務めるライアン・フォグル氏であることを明らかにし、同氏は米中央情報局(CIA)の職員だと強く主張した。フォグル氏は、米国大使館の職員に引き渡され、直ちにロシアから退去するように命じられた。
韓国の朴槿恵大統領は、訪米中に大統領府が「恥ずべき出来事」と呼ぶ行ないをした疑いで主席報道官を更迭した。
詳しく述べなかったが、大統領官邸(青瓦台)は5月10日、尹昶重(ユン・チャンジュン)元報道官が韓国政府の尊厳を損なったと、ウェブサイト上で発表した。
韓国の聯合ニュースは、尹元報道官は朴大統領とバラク・オバマ大統領との首脳会談の夜に韓国系米国人の実習生の尻を触ったとする、ワシントン警察への申し立てを取り上げた。尹元報道官は、この容疑を否定している。
米司法省は、AP通信の記者や編集者の電話での通話記録を2ヵ月間にわたって密かに収集していた。AP通信の最高幹部はこれを、通信社がどのようにニュースを集めているかに対する「甚大かつ前例のない侵害」だと呼んだ。
この通話記録には、ニューヨーク、ワシントン、コネチカットのAP通信社で働く記者の社用及び私用の電話番号や、下院の報道記者室にあるAP通信用の主な電話番号からの発信が含まれた。米国政府は2012年の4月から5月にかけて全部で20を超える電話回線の通話記録を収集していた。
5月13日、何万人ものファンを前にして、マンチェスター・ユナイテッドの選手と間もなく退任するアレックス・ファーガソン監督は、この英国の勝者たちのための喜びに満ちた祝典の2日目、人であふれた市街地の通りでプレミアリーグのトロフィーを掲げてパレードを行なった。
ファンたちは、オープントップの2階建てバスがこの通りをパレードする中、選手たちや、そしてもちろんファーガソン監督を一目見ようとした。この日は、5月12日にスウォンジーに2対1で勝利してトロフィーを掲げ、このチームがトロフィーを手にして2日目のことだった。スウォンジーとの試合は、ファーガソン監督が27年近く監督を務めた後、(本拠地の)オールド・トラフォードでの最後の試合だった。
ラテばかり飲んでいる米国で、科学者や一般市民が紅茶の利点についての知識を深めるにつれ、紅茶の人気が高まってきている。より多くの研究が、紅茶は心臓血管の病気を予防し、カロリーを燃焼し、ある種のがんを寄せ付けないことを示唆するようになってきた。米国では、過去20年にわたって紅茶の購買が伸び、外出先での紅茶の消費量は過去10年間にわたって毎年10%以上増加している。米国ではコーヒーが未だに王様の座に君臨しているが、変化が起ころうとしている。米国農務省の統計は、コーヒーの消費が減る中、紅茶の消費が増えていることを示している。
5月6日、科学者たちは、二酸化炭素の排出によって引き起こされる北極海の急速な酸性化に対して、警告を発した。このような状況は、この地域の脆弱な生態系に深刻な影響をもたらす可能性がある。
地球の海洋酸性度は、工業時代が始まってから30%高まり、現在では過去5500万年以上において最大のレベルにあると、ノルウェーのベルゲンで開催され、この問題に特化した会議で代表者たちが述べた。北極海は他の海洋よりも脆弱だ。なぜなら、北極海の冷たい水はより多くの二酸化炭素を吸収するからだ。
甲虫や芋虫や蜂は、環境に優しい食料源として世界中の食事を補い得ると、国連食糧農業機関は5月13日に発表した。
最も一般的に人間によって食べられている昆虫は、甲虫(31%)、芋虫(18%)、ミツバチ、ジガバチ、アリ(合わせて14%)であり、キリギリス、イナゴ、コオロギ(合わせて13%)がこれに続く。牛肉の鉄分含有量は水分を除いた重量100グラム当たり6.0ミリグラムだが、イナゴの鉄分含有量は100グラム当たり8.0から20ミリグラムだと、報告書で述べられている。
5月12日に発表された実験によると、自分の食事の写真を撮影するシンプルなスマートフォンアプリが、肥満の人にとってはダイエットの有益な助けになるという。イギリス人の医者によって考案されたこのアプリは、「食事の記憶」を促進し、人々が何を食べたかを思い出せるようにすることを狙いとしている。研究者らは、12人の太り過ぎ、あるいは肥満の男女を募集し、これらの人々を4週間にわたって観察した。実験協力者たちは、平均して1日に5回以上アプリにアクセスし、飲食についての毎日の「エピソード」を2.7回記録した。実験期間中に、参加者らは平均1.5キロ減量した。
大気中の二酸化炭素のレベルが、人類の歴史上初めて400ppmを上回ったと、米国の観測機関が5月10日に発表し、温室効果ガスを削減する行動を求める新たな要求を引き起こしている。気象学者らは、この値は非常に象徴的で以前から予想されていたと述べる一方で、これは、人々が化石燃料の大量の使用によって環境に与えてきたダメージを回復させる必要があるという重要なメッセージであると警告している。地球は、300万年から500万年もの間、これほどCO2量が高まったことはなかった。
5月13日の発表された研究によると、北米のレストランでの1回の食事は、一般的な成人が1日に必要とするカロリー量の半分以上が含まれているかもしれないという。研究者たちは、チェーンのレストラン19店舗で数百種類の食事をサンプル調査し、平均的な朝食、昼食、及び夕食には1,128カロリー、すなわち推奨される1日のカロリー摂取量の56%が含まれていることを発見した。イタリアンの食事が1食当たりの平均カロリー量が最も高く(1,775カロリー)、次にアメリカの料理(1,494カロリー)、中華料理(1,474カロリー)が続いた。ベトナム料理は平均してカロリーが最も低く(922カロリー)、和食は2番目に低かった(1,027カロリー)。
「I'm a fool(私はバカなんです)」と生徒が言った。私は彼女に、自分をバカだと思うなんて何をしたのか尋ねてみた。「私はお昼ごはんをたくさん食べて」と彼女は説明しながら、胃のあたりをつかむ仕草をして、「I'm a fool(私はバカなんです)」と言った。
意味をはっきりさせたくて、「じゃあ、食べ過ぎたからバカなことをしたと感じているの?」と聞いてみると、彼女は首を横に振って、「違います、stupid(バカ)ではなくて、FOOL(バカ)なんです」と言った。
私は、「それじゃ、full(いっぱい)ということね?」ともう一度聞いた。
「そうです、Fool(バカ)です」。
短母音がなんという違いを生むのだろう。学んでいる言語を実際に話す予定が全くないわけでない限り、発音は理解してもらうためのカギになる。何気なく、音を長くしたり短くしたりして発音すると、あらゆるトラブルにつながりかねない。毛がむくむくしたかわいい動物(sheep=羊のこと)に囲まれてファームステイを楽しむ代わりに、海に浮かぶ大きな金属の物体(ship=船のこと)を見に港へ連れて行かれるかもしれない。発音の些細な違いのおかげで、私と兄(弟)は、90年代にある料理番組を見続けた。愉快なフランス人男性が司会の番組で、視聴者によく「クッキーシートを用意して」と呼び掛けていたが、「sheet(シート)」を間違って発音する癖があって、兄(弟)と私はいつもそれを聞くたびにくすくす笑っていたものだ。
私がパリにいたとき、フレーズ帳に載っていた表現がどれも発音できなくて、フランス語が私に復讐を果たした。彼らの言語を破壊しているような気分だったが、24時間後にやっと「merci(ありがとう)」だけは言えるようになり、発音しにくい「r」の音がついに完璧に発音できた。それで、私は次の段階に進もうと、怖気づいてしまうほどしゃれたパン菓子店でチョコレートのマカロンを一つ注文しようとした。「ください、マカロンを、チョコレートの、一つ」とフランス語で、自信を示せていたと願いたい笑顔を見せて、女性に頼んだ。私の笑顔に応えることなく、彼女は驚くべき効率で私の語順を正して、「チョコレートマカロンを一つ欲しいのですね?」と言った。
「はい!」。
語順と文法はすっかり間違っていたかもしれないが、私の言いたいことを彼女はわかってくれた。あれはいい日だった。
フランス語のように、英語の言葉は綴りの通りに発音されることはほとんどないので、私は生徒に見えるままではなくて聞こえたまま真似をするように勧めている。最も発音が自然な生徒はきちんとした英語学習のバックグラウンドを持っていないことが多く、英語の多くを映画を見たり、音楽を聞いたりして学んでいる。ネイティブスピーカーの発音を聞くことで耳を音に慣れさせることができる。すぐにすべての音を正しくできなくても、脳は音に慣れて、口がすぐに追いつくようになる。
どんな英語が話されているかによって、脳を調整し直す必要がある場合もある。ニュージーランド人は母音の発音がいい加減であることで知られていて、beer(ビール)も、bear(熊)も、bare(むき出しの)もすべて、まったく同じように発音され、ニュージーランド人でない英語の先生の中にはいらっとする人もいる。
でも自分がバカだなんて感じないでほしい。ネイティブスピーカーでもいつもルールに従っているわけではない。そうではなくて、英語の音を習慣的に脳に与えれば、英語を知る前に、その言語(英語のこと)が与えるに違いないすべての素晴らしい味わいを堪能できるだろう。