デビッド・ベッカム選手は、目に涙を浮かべてパリ・サンジェルマン(PSG)のチームメートを抱き締め、それからスタンディングオベーションを受けながらグランドを後にした。サッカーの試合でホームの観衆を前にするのは、これが最後だった。
明らかに感情的な様子だったベッカムは、31分にチームの2点目を決めた。そして、PSGのカルロ・アンチェロッティ監督が、3ー1で勝っている5月18日の対ブレスト戦の81分にベッカム選手の交代を決めた際、グランドでチームメートにもみくちゃにされ、引退前の本拠地最終戦でお決まりの送別を受けた。ゴールキーパーのサルバトーレ・シリグ選手までもが、その元イングランド代表キャプテンのキャリアを祝福するために駆け寄っていき、ブラジル人のウィング、ルーカス選手は敬意を表してお辞儀した。
「このような観客を前にして、このような選手たちとキャリアを終えることは、とても特別なことだ」とベッカム選手は述べ、交代になる前から既に感情が彼を圧倒し始めていたと付け加えた。
ニコラ・サルコジ仏元大統領を含む観衆が立ち上がる中、ベッカム選手はゆっくりとグランドを後にしながら、それに応えて拍手を送った。そして、エゼキエル・ラベッシ選手と交代した。
「ダビーード・ベッカム、ダビーード・ベッカム」という歓声がフランス人のファンの間で起きた。彼らはイギリスのものは何でも、受け入れることがほとんどないというのに。その間、ベッカム選手のチームメート全員が彼に駆け寄ってハグをした。
5月16日にベルリンに開館した実物大のバービーの家の前で、女性団体らが抗議として十字架に張り付けたバービー人形に火を付け、左翼の活動家が「ピンクは最悪」と叫んだ。抗議に来た人の数は、そのマテル社の玩具(バービー人形のこと)の架空の家を見にやって来たバービーのファンの数をはるかに上回った。
ハイヒールの形をした噴水で、女性団体の活動家が「プラスチックの中の暮らしなんて素敵じゃない」と裸の胸に書かれたスローガンを見せた。警備員がすぐに敷地内から活動家を追い出した。
「ドリームハウスと呼ばれるものが、現代社会の美の追求や女性差別を象徴している」と抗議をしていたうちの一人が語った。
ベルリンのバービー・ドリームハウスはそうしたテーマの家としては二番目で、この前にフロリダで同様の施設が最近オープンしている。
熊本県オフィシャルマスコットの黒い熊「くまモン」は、ジャパン・エキスポに参加するため、7月にフランスを訪れる。5月20日に県職員が発表した。
くまモンは地域をPRするマスコットでは日本で最も人気のあるものの一つで、パリ郊外で開かれる文化とエンターテイメントの祭典(ジャパン・エキスポのこと)でヨーロッパデビューを果たすと、その県職員は話した。
そのマスコット(くまモンのこと)はステージでくまモンの歌に合わせてダンスをし、県のPRに一役買う予定になっているという。くまモンはすでに中国と韓国には訪問したことがある。
くまモンは日本中から集まった約350のキャラクターについて2011年にオンライン上で行われた人気投票を勝ち抜いた。こうしたマスコットは「ゆるキャラ」として知られ、観光客を集め、地元の生産品を推進するために、自治体や地元の企業によって作られる。「ゆるキャラ」とは文字通り、「ゆるいキャラクター」のことで、のんびりしたイメージを表している。
横浜市役所職員は5月20日、横浜市が4月1日時点で保育所に入れない待機児童数をゼロに減らしたと発表し、2010年に立てた3年以内に待機児童ゼロを目指すという目標を達成した。
市役所職員は、待機児童を減らすことができたのは、主に、民間企業の参入を積極的に奨励して、保育所の数を増やす努力のおかげだとした。横浜市の待機児童数は2010年には5歳以下の子ども1552人に達し、全国最多だった。
横浜市では、国の基準よりはやや緩やかな市の基準を満たす認可外保育施設も推進した。
超党派の国会議員らが5月20日、1948年に制定され、ダンス・クラブに運営上と許可に関する厳しい規則を課している法律を改正すると誓った。
「アベノミクスは日本の伝統文化の輸出を促進しているが、新しい日本文化も外国人を惹きつけ、経済を活性化するのに活用するべきだ」と自民党の小坂憲次参議院議員はその超党派グループの初回の会合で述べた。「ゆえに、そうした新しい日本文化が生まれる場所をどのように規制するべきかをもう一度考え直すべきだ」。
そのグループは5月20日に発足し、ダンス・クラブから売春宿までにわたる施設に適用されている法律を議論の対象としている。
日本はインドと、原子力の二国間協力について交渉を再開するだろうと、政府の広報担当が5月20日に述べた。
菅義偉官房長官は、「インドと原子力協定の交渉をすることは理にかなっていると判断した」と述べた。
関係筋によると、安倍晋三首相は、5月29日に東京でマンモハン・シン首相との会談で、原子力発電所の輸出をおそらく推進するだろうと伝えている。
この二国間の交渉は2010年に開始されたが2011年3月の震災以降中断されていた。
日本は、国際結婚が破綻した場合の子どもの養育権に関する問題の解決を助ける国際条約に、来年3月に終わりを迎える今年度末までに批准する見込みだ。必要とされる法案が5月22日に国会で通過した。
1980年に採択された国際的な子の奪取の民事面に関するハーグ条約は、国際結婚が破綻した結果、16歳以下の子どもが親に連れ去られた場合、常居地だった国に帰還させる権利を認めている。
その法案では、外務省が両親間での問題の解決を促さなければならないが、虐待の恐れがある場合は、子どもを国に帰還させることを拒むことができるとしている。
5月21日、一人の男性がノートルダム寺院の祭壇に手紙を置き、拳銃を取り出して自分の頭部を撃った後、約1,500人の観光客はこの寺院から避難した。
850年の歴史をもつこの記念建造物での自殺は数十年ぶりだと、同寺院の主任司祭は述べた。自殺の動機や手紙の内容は不明だった。
パリの検察当局は、この男性を78歳のドミニク・ベネール氏だと特定した。ベネール氏のブログには、同性婚を合法化するフランスの新しい法律に反対する運動への関与に関する記述があった。
北朝鮮は、敵の攻撃に対する抑止力を強めることを狙いとした、同国が言う「ロケット発射テスト」の週末を明けた5月20日、自国の東側の領海への兵器の発射を継続した。韓国当局は、北朝鮮が何をテストしているのかを調査している。
アナリストらは、最近の発射は、緊張が高まった後で外交の一時的な兆しがある中、米国と韓国の注意を引くための試みかもしれないと述べる。
5月20日に発射された2つの発射体は、その前の2日間での4発と軌道が似ていたと、当局者らは述べた。
窃盗の容疑者らが、カンヌ国際映画祭付近のホテルの一室の内壁から小さな金庫を奪い、その中に入った約100万ドル(1億100万円)相当の宝石類を持ち去ったと、フランスの警察当局が5月17日に発表した。
スポークスマンによると、ノボテルというホテルでの窃盗は、5月16日に、スイスに本社を置く時計・宝石類メーカー、ショパール社の従業員が宿泊していた部屋で発生したという。
この犯罪は、十代の若者たちがロサンゼルスにあるスターの家から盗みを行なうという実話に基づいたソフィア・コッポラ監督の映画『ザ・ブリング・リング(原題)』の上映がカンヌで行なわれてから、ちょうど数時間後に発生した。
ローマ法王はエクソシスト(悪魔払い師)なのだろうか? ローマ法王フランシスコが5月19日に、バチカン市国のサンピエトロ広場でミサを祝った後で若い男性の頭に手を置いて以来、この疑問が繰り返されてきた。この若い男性は、フランシスコが祈りをささげると、深く呼吸し、体を震わせ、車いすにドスンと落ちた。
イタリアの宗教系テレビ局は、フランシスコがこの男性に悪魔払いを行なった可能性があることをエクソシストたちが認めたと述べた。ローマ教皇庁は、5月21日、フランシスコは「何らかの悪魔払いを行なうつもりはなかった。…(彼は)単に誰かに対して祈りをささげようとしただけだ」と述べた。
フランシスコはスピーチでしばしば悪魔に関する話をしている。
妻が乳児の息子を連れて肉親に会うために日本を訪れているので、私は2週間の間、気ままな独身生活を送っている。
リアムは今生後18カ月で、言葉を話し始めた。東京から戻るころには、彼の日本語が私をはるかに上回っているのではないかと恐れている。
望みは―親というものは子どもに対して本人よりもずっと高い望みを持つことが多いが―、息子が二カ国語に堪能になることだ。
リアムにとって問題になるのは、小学校に入るとき、3つめの言語、すなわちアイルランド語を学ぶことになるということだ。
そう、アイルランドは英語圏の一部でありながら、英語は公用語ではない。英国のテレビ番組を見るかもしれないし、英国のサッカーを追っているかもしれないが、アイルランド語を維持することは、我が国よりも大きな隣国と自分たちが文化的に異なるということを思い出させる一つの方法なのだ。
それには歴史が大いに関係している。英国ほど強力な国にこんなに近かったことはアイルランドにとって不運だった。我が国は1169年に侵略され、1921年まで独立させてくれるよう説得することは叶わなかった。北アイルランドは、そう、未だに英国の一部だ。
植民地化されていた長い間に、アイルランド語は繰り返し抑圧された。だからアイルランドでは、言語は政治的に繊細な問題のままになっている。政府は学校でアイルランド語を学ぶことを必修にしている。しかし、日常生活では英語を使うので、公用語はすぐに忘れられてしまうことが多い。
アイルランド人の41%がアイルランド語をすらすらと話すことができると言うが、私から言わせれば、その90%は嘘つきだ。
アイルランドはケルト語派の一部で、ケルト語派にはスコットランド語、ウェールズ語、コーンウォール語、ブルトン語が含まれている。アイルランドのほとんどでは、ウェールズとは違って、日常生活でアイルランド語が使われることはほとんどない。
それでも、アイルランド語は公用語に残っている。これはつまり、教師も警察官もアイルランド語を話さなければならないということだ。そして、道路標識も英語表記の上にアイルランド語版が載っているということで、旅行客が迷いやすいということだ。
旅行客がさらに困るのは、レストランやバーでトイレに行かせてほしいと頼むときだ。トイレのドアにはよく「Fir」(男性)、「Mna」(女性)と書かれたマークがある。なぜこんなに多くの男性が、特に我が国の有名なギネスビールを1-2杯飲んだ後なんかは、「Mna」(女性)を「Man」(男性)と混同して誤った選択をしてしまうのかは、容易に理解できる。
お酒の話題を続けると、アイルランド語の言葉には英語でも使われることになったものもある。おそらく、最も馴染みのある例は「ウィスキー」だろう。ウィスキーの語源はアイルランド語の「uisce beatha」(命の水)から来ている。
poteen(密造ウィスキー、密造酒)とshebeen(もぐりの酒場、違法のバー)もまた、オックスフォード英語辞典に載っているアイルランド語起源の語だ。このことは、ヨーロッパの酔っぱらいというアイルランド人のステレオタイプを振り払う努力にはちっとも貢献していない。
では、そろそろ失礼して、独身生活に戻らないと。乾杯!
5月16日、オーストラリアの首都で朝のジョギングをしていた同国の政治家は、カンガルーと衝突し、2等賞となった。
首都キャンベラを管理するオーストラリア首都特別地域政府の閣僚、シェーン・ラッテンベリー氏は、郊外のエインズリーの歩道を走っていて、生垣の端で前庭の草を食べているカンガルーが目に入ってきた時には、衝突するわずか数秒前だったと話した。
「我々は両方ともひどく驚いた。そしてもちろん、カンガルーはびっくりすると、襲い掛かってくる」と41歳(のラッテンベリー氏)は述べた。
全長1.4メートルのカンガルーは彼をコンクリートの歩道にたたきつけ、強力な後ろ足の爪が彼の左足に2つの引っかき傷をつけて出血させた、とラッテンベリー氏は話した。彼の右足は、歩道にぶつけて痛々しい傷を負った。
少し経った後、ラッテンベリー氏が負傷していることに通行人が気づき、彼を自宅まで車で送った。ラッテンベリー氏の母親が、ラジオの臨時ニュースで息子の災難を聞き、彼を病院に連れて行った。病院では看護士が彼の傷口を洗浄し、破傷風予防の注射を打った。