本田圭佑選手は6月4日、対オーストラリアとの息を飲む1対1の試合で、劇的なペナルティキックを決め、2014年ワールドカップへの日本出場権を押さえた。
さいたまスタジアムに集まった期待を膨らませる62,172人のファンを前に、5回連続でそのトーナメント(ワールドカップのこと)への予選を通過するのに必要なのは、あと1点だけだった。しかし、試合の流れに反してオーストラリアのトミー・オアーが決めたゴールで、82分目に驚くべきリードを許した。
日本がホームでの試合で初めてワールドカップ出場への切符を切るチャンスを得るために残された時間が過ぎていく中で、ルーク・ウィルクシャー選手のハンドでオーストラリアがペナルティーを譲った。本田選手が前に出て、(ボールを)奥まで突っ込み、祝福を始めた。
「素晴らしいプレイだった」と日本のアルベルト・ザッケローニ監督は述べ、こう付け加えた。「予想外のことに見舞われたが、選手たちは強さを見せ、最後には実現させてくれた」。
ブラジルでの来夏のトーナメントに日本は一番乗りで予選を通過したが、本田選手が91分目で平常心を保たなかったら、現実は違っていただろう。「皆からのプレッシャーを感じました。試合に勝てなかったのは残念だったが、ワールドカップ出場を決めることができてうれしい」と本田選手は語った。