母親が肥満だと子どもも肥満になる傾向がある。肥満手術が子どもの遺伝子の動き方に影響することで、この不健康な循環を断つのに役立つかもしれないことを、ある議論をよびそうな調査が示唆している。
カナダの研究者らは、肥満の女性から生まれた子どもと、その母親の肥満手術後に生まれた兄弟姉妹について調査をした。体重を大幅に減らした後で生まれた子どもは兄弟姉妹よりも痩せていた。さらに興味深いことに、研究者らは、肥満に関連する健康上の問題につながっている数々の遺伝子が、先に生まれた兄弟姉妹と後から生まれた兄弟姉妹とで異なった働きをすることもわかった。