石油を原料とする昔からのプラスチックの代用品としてバナナの皮を利用するというエリフ・ビルギンさんのアイデアに、滑ってあぶなっかしいところは何もない。
イスタンブール出身の16歳の学生(ビルギンさんのこと)は2年かけて、捨てられたバナナの皮からバイオプラスチックを作る方法を完成させた。6月27日、『サイエンティフィック・アメリカン』誌が賞金5万ドル(490万円)の「実用科学(Science in Action)」賞に彼女を選出し、ビルギンさんの努力は報われた。彼女は自分の研究において、マンゴーの皮などの食品廃棄物から取れるでんぷんやセルロースがバイオプラスチックの製造に使えるのならば、バナナの皮にも同じことができるはずだと確信していた。