7月22日、ウィリアム王子と妻のキャサリン妃、そして2人の生まれたばかりの息子は、初めて3人一緒の夜を過ごした。それより前に、英国に未来の国王が誕生したと発表された後のことだった。
ケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃のこと)が3.8キロの元気な跡取りを出産したことが発表されると、歓声を上げる群衆が、バッキンガム宮殿のゲートに押し寄せた。
王位継承順位3位の王室の男児は、ジョージ・アレクサンダー・ルイスと名付けられた、と英王室が7月24日に発表した。
「これ以上ないほど幸せだ」と、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の息子、ウィリアム王子が短い声明で述べた。
旧名ケイト・ミドルトンさん(31歳)はウィリアム王子と一緒に、ロンドン中心部パディントンに位置するセント・メアリー病院内の特別病棟リンド・ウィングに明け方頃に到着してから10時間後に出産した。
これは、故ダイアナ元妃が1982年にウィリアム王子を出産したのと同じ病棟だった。
87歳の女王は「喜ばしく思っている」と述べ、チャールズ王子は非常に嬉しいと述べた。
ロンドン・アイ(観覧車)やBTタワーなど、英国のランドマークには、この赤ちゃんの誕生を祝うために赤、白、青の明かりが灯され、首都のあちこちで礼砲が鳴り響いた。
ユタ州の研究者らは7月17日、北アメリカ大陸が2つに分かれていた約7600万年前に生息していた新種の恐竜を発見したと発表した。
その恐竜はナスートケラトプス・ティトゥシという名で、体長4.5メートル、体重2.5トンまで成長する体の幅が大きい草食の恐竜だと、米ユタ自然史博物館の広報担当者パッティ・カーペンターさんは述べた。
大きな鼻と、目の上に長くて曲がった角があるので、他の種とは異なると考えられている。また、鼻の上に低くて狭い刀のような角がある。
その恐竜の骨は、2006年にユタ大学の大学院生エリック・ランドさんが発見した。標本がユタ大学の博物館に展示されている。ランドさんは、研究者のマーク・ローウェンさん、アンドリュー・ファークさん、キャサリン・クレイトンさんと共同でその研究を執筆した。
長い間「鶏が先か、卵が先か?」ということが問われてきた。その謎はインドではもっと複雑になった。北部のウッタル・プラデーシュ州でオンドリが卵を産んでいるのだ。
ラムヘット・ラワットさんは、翌日に殺して調理する目的で、そのオンドリを連れてきてカゴの中に入れていた。
しかし、彼はその朝、カゴを持ち上げたとき、驚いたことに、オンドリが卵を産んだのを発見した。ラワットさんは、近所の人を呼んできて、みんなでその鶏が本当にオンドリか、それともメンドリかを調べた。
全員がその鶏はオスだという意見だったとアジアンエイジ紙は伝えている。ラワットさんはすぐに、その奇跡のオンドリを殺さないことに決めた。
3日後にその鶏はまた卵を産んでいた。それ以来、3日ごとに卵を産んでいる。
7月21日の参議院選挙で、俳優で脱原発の活動家の山本太郎氏と、元プロレスラーのアントニオ猪木氏がともに当選した。
山本氏(38)は、東京選挙区で無所属で立候補。昨年12月の衆議院選挙では議席を獲得できなかったが、参議院入りを果たした。
山本氏は2011年の原発の炉心溶融事故後に脱原発運動で広く知られるようになった。
猪木氏(70)は、日本維新の会から比例代表で立候補した。
日本政府は7月23日、マレーシアで開かれている環太平洋戦略的経済連携協定交渉への12番目のメンバーとして、遅れたデビューを果たした。交渉に参加する意向を発表してから4ヵ月後のことだ。
日本は、TPPを主導する経済大国アメリカによる国内手続きが完了した後で、マレーシアのリゾート地、コタ・キナバルでの参加が認められた。
世界最大級の自由貿易圏を形成する貿易交渉の直近の会合が3日しか残されていない中で、日本の交渉チームは自国の利益を交渉するために時間を最大限に使えるように模索する。
山口県周南市の小さな集落で5人の高齢者を殺害し、2軒に放火した容疑が掛けられている63才の男性を県警が捜索していると7月25日に職員が話した。
遺体は7月22日と23日に発見された。貞森誠さん(71)と妻の喜代子さん(72)、山本ミヤ子さん(79)が、22日遅くに恐らく最初に撲殺されたと県警は述べ、数時間後に家に放火されたようだと付け足した。
あと2人の犠牲者は、河村聡子さん(73)と、石村文人さん(80)は、その後で殺害されたようだと県警は述べた。
明仁天皇の孫娘の佳子さまが夏休み中に約1ヵ月間アメリカにホームステイをされると、7月23日の閣議で報告された。
天皇の次男、秋篠宮さまの18才のお嬢さまは、8月3日に出発され、マサチューセッツ州にある秋篠宮さまとそのご夫人の紀子さまの知人の家に滞在後、9月4日に日本に帰国される。
東京の学習院大学の1年生である佳子さまが一人で外国を訪れるのは初めてのことだ。
秋篠宮さまご一家の長女の眞子さまは、学習院女子高等科の3年生のときに、オーストラリアにホームステイされている。
8年間にわたって、冀中星容疑者は、市の治安要員に殴られて身体がマヒ状態になったとして、これに対する正義を求めてきた。7月20日、同容疑者は北京国際空港で手製の爆弾を爆発させ、自分だけが負傷したが、社会の隅にますます追いやられる人々たちの苦情に中国が十分に対応できているかという疑問を提起することとなった。
「(市の治安要員は)理由もなく彼をたたきのめした」と冀中星容疑者の兄、冀中吉氏は電話で述べた。
「全員の不満を真剣に考慮せよ」という見出しが、新華毎日電気通信によるこの事件に関する記事に付けられた。
7月23日、アルカイダのイラク支部は、バグダッドの郊外にある、厳重に警備された刑務所2ヶ所への襲撃を認める犯行声明を出した。この襲撃により、数十人が殺害され、アルカイダのメンバー数人を含む数百人が脱獄した。
「イラク・レバント(地中海東部沿岸地方)のイスラム国」というアルカイダのイラク支部の名前で出された声明は、オンライン上の聖戦士のフォーラムに掲載された。これ(声明)によると、数ヶ月にわたる計画により、7月21日の夜に開始されたアブグレイブ刑務所とタジ刑務所に対する極めて組織的な襲撃が実行されたという。
4月以降、イラクでは暴力事件が急増している。
フランシスコ・ローマ法王は、初の外遊でローマ・カトリック教会の信徒たちの信仰に対する情熱に火を付けることを望み、リオデジャネイロでの初日に法王が受けた歓迎は、こうした希望を満たしたようだった。
7月22日、ローマ法王となって以来、生まれ育った大陸に初めて戻ったフランシスコ・ローマ法王は、リオデジャネイロの中心部の主要な大通りで曲がる場所を間違えて渋滞に巻き込まれた後、数千人の人々が法王の車に押し寄せるのを見て微笑んだ。
治安当局にとっては悪夢だったが、この法王にとっては、喜びであり人々とつながる新たな機会だったに違いない。
7月21日、クリス・フルームは、3週間にわたってライバルよりも優位に立ち、ドーピングの疑惑に対して巧みに対応した結果、100回目のツール・ド・フランスで優勝した。
フルームは、2012年に優勝したブラッドリー・ウィギンスに続き、このレースにおいて英国人として2人目の優勝者となった。
フルームはさっそうと自転車でパリに到着した。第8ステージで着た、優勝者のイエロージャージに身を包み、決してあきらめず、ライバルたちを力強く振り払った。ライバルたちによる総力を挙げた挑戦は、このツアーをスリルあるものにした。
シャンゼリゼをゴールとする最終区間のスプリントでは、ドイツのマルセル・キッテルが勝利した。
生きたカタツムリを顔中にはわすのは悪夢のようなことに思えるが、日本では、人々がこのためにお金を支払う用意ができていることをある会社が期待している。
7月15日に始まった新しいサービスは、軟体動物に5分間身を委ねる機会を顧客に提供する。
「カタツムリが出す粘液は、古い細胞を取り除き、肌を癒すことに役立つ」と、東京に本社を置くエステサロン、シーズラボの広報担当を務める高村真奈美さんが述べた。カタツムリの粘液は人間の肌のアンチエイジング(老化防止)効果があると考えられており、エスカルゴのエキスを配合した化粧品が既にいくつか販売されている。
7月10日、テラモーターズは途上国を視野に入れ、iPhoneに接続して走行情報を表示できる電動バイクを発表した。
スマートフォンと接続できるバイクの大量生産は初めてのことで、これはベトナムで12月に開始され、同月に世界中で発売する予定だと、東京に本社を置くこの新興企業は発表した。
青い縞模様の入った白いスクーターの計器盤に取り付けられるiPhoneのスクリーンには、電力消費量、電池残量、平均スピード、総走行距離などの情報が表示される。
7月22日に発表された研究によると、サイバー犯罪は世界経済に1000億ドル(10兆円)から5000億ドル(50兆円)の損失をもたらしているという。セキュリティー企業マカフィーと戦略国際問題研究所(CSIS)によるこの研究は、ビジネスに関する重要なデータや知的財産の損失を含むサーバー犯罪やサイバー上でのスパイ行為により、米国経済は約1000億ドルの損失を被っていると発表した。この研究報告書によると、サイバー犯罪による影響には、知的財産や極秘情報の損失、オンライン上の活動に関する信頼の低下、セキュリティーのための追加コスト、保険や復旧作業、評判へのダメージが含まれるという。
マクドナルドは、自社のメニューにチキンの「マックラップ」など、より健康的に聞こえる商品を取り入れているが、(マクドナルドの商品を)かじる客の数は十分ではない。この世界最大のハンバーガーチェーン店が7月22日に発表した第2四半期利益は、4%の増加となったが、ウォール街の予測には達しなかった。また、7月の売上は比較的横ばいになることが予想されると述べ、高まっている競争や世界中の厳しい経済状況を考えると、この先厳しい年になると警告した。三大市場の中国、オーストラリア、日本で売上が低下したのと同様、アジア、中東、アフリカでも売上が0.3%落ちた。
英当局は、コカコーラのテレビCMが、コーラ1缶に含まれるカロリーを消費するのがどれだけ簡単かについて視聴者に誤解を与える可能性があるとして、これを禁止した。問題となっているCMは、犬の散歩、ダンス、笑うことなどさまざまな活動を見せ、これらが368グラムのこのソフトドリンク1缶に含まれる139カロリーを消費するとしている。しかし、英国における広告を規制する広告基準局(ASA)によると、この広告は、139カロリーを消費するためにはこれらの活動を組み合わせて行なう必要があることを十分に明確にしていないという。
コロンボで計画されている数百万ドル規模のカジノは、アジアにおけるギャンブルの新しい人気スポットになるというスリランカの野心的な期待を後押しした。同国政府は、スリランカのジョン・キール・ホールディングスに対して、8億5000万ドル(850億円)の「混合開発(mixed development)」の許可を与えた。「混合開発」とは、ギャンブルを含む娯楽拠点の婉曲表現だ。この島国最大の複合グループで、ホテルの所有権を持つジョン・キールは、詳細を発表していないが、業界関係者らによると、まだ明かされていない外国のパートナーと共同でのカジノが含まれる予定だという。政府関係者らは、このプロジェクトが数千人の雇用を創出し、大金を賭けるギャンブラーを呼び込むことを強調した。
3年前、私は京都に住み始めた。今月、シンガポールに帰国する。
一番恋しくなるのは何か、そして誰か、と考えていると、シンガポールの曲「それは小さなこと」の1節が頭の中に浮かんできた。そのコーラス曲の1節目は「私たちが分かち合っているのは小さなこと 愛と喜び それはそこに漂っている」という歌詞だ。
それは本当に小さなことだ。焼け付くような日のかき氷。冬の熱々のうどん。田んぼの甘い香り、それはかなうことなら瓶詰めにしたいくらいだ。どんな香水よりもいい香りがする。黄色い帽子をかぶって、楽しそうにおしゃべりしたり、からかい合ったりしながら、登下校する小学生の様子。友だちの家のホームパーティーでしたたこ焼きルーレット。「おはよう」「またね」と言うときの生徒たちの笑顔。やろうとしさえすれば触れそうなくらい、シンガポールで見るよりも近くに見える雲。
人々の気前のよい愛情と心遣いもだ。京都に住み始めて数週間後に、ほとんど知らない同僚が、週末に横浜の中華街を旅行したおみやげに私にシューマイの箱を渡してくれた。「中華料理が恋しいかと思って」と彼は言った。
地元の郵便局には、私の大好きな職員たちが冬にはカイロを、夏にはクールタオルを手渡してくれる。お気に入りのバーでは、雨が降っているとただで家まで送ってくれた。体調を崩すと、同僚がいつもそばにいて病院まで付き添ってくれた。飲み物や食べ物を送ってくれる人もいた。
日本は外国人を歓迎する国としては知られていないが、私が日本の人たちにしてもらったことは親切以外の何物でもない。
よく「なぜ日本に来たのですか?」と聞く人がいた。「漫画が好きだから」とか、「剣道を5歳の時からやっていたので」など、簡単な答えがあったらいいのにとよく思っていたが、実を言うと、多くの人を日本に行く気にさせるようなものには夢中にはなっていなかった。
では、なぜ私はここに来たのか? 幼いときから好きで、2002年に初めて訪れてますます好きになった国で働くという夢を実現させるためだった。英語という言語が大好きな気持ちを共有したくてやって来た。安全地帯を出て、人生のあるべき姿に対する自分の期待に挑めるように、ここに来た。
日本に来たのは、学ぶため、生きるため、愛するため、そして、恐らく去るためだ。
日本を去るのが耐えがたいのと同じくらい、家族や古くからの友人たちに囲まれて家で過ごしたいという気持ちもある。新しい友人がシンガポールに来たときに故郷を案内するのを想像するとわくわくする。
日本の若者が日本を出たがらないという調査と報告について読んだことがある。そんなふうに感じる気持ちも理解できるが、少なくとも一度は思い切って外に出てみてほしい。いつでも戻ることはできるけど、外に出ない限りはさよならを言うことの意味を知ることはできない。
そしてもちろん、再会することの意味も。