日本は東アジアサッカー連盟に抗議を申し立て、7月28日に行なわれた東アジア杯の日韓戦で掲げられた政治色を帯びたバナーについて調査することを要求した。
ソウルで開催され、日本がロスタイムにゴールを決めて2-1で勝利したこの試合中に、韓国人のサポーターらは、日本による1910?1945年にわたる朝鮮半島の植民地支配に言及する横長の幅の広いバナーを掲げた。そこには、「歴史に無関心な人種に未来はない」と書かれていた。
このバナーは、スタンドの広い区画にわたって広げられ、ハングル文字で書かれており、キックオフの後、約1時間掲げられていた。
「今回はこのようなことが起こらないことを願っていたので、残念だ」と日本サッカー協会の大仁邦彌会長は7月29日に述べた。
菅義偉官房長官は、報道陣に対し、政府は「事実が明らかになり次第、国際サッカー連盟(FIFA)のルールに基づいて適切に対応する」と述べた。
その一方で、何人かの日本人ファンと韓国のメディアによると、試合中、日本のサポーターらは日本の軍国主義的な過去の象徴である日本の旭日旗を少しの間振ったが、主催者に求められて片付けたという。
韓国サッカー協会は7月29日、聯合ニュースに対し、同協会はこの問題に関して行動を起こす予定はないと述べた。
FIFAは、試合中にはいかなる種類のものであれ政治的主張を禁止している。
松井秀喜氏は、7月28日にニューヨーク・ヤンキースの選手としてキャリアを終わらせた。そのチームは彼への敬意を表して、ヤンキースタジアムで試合前のセレモニーを開いた。
ヤンキース対タンパベイ・レイズの試合の数時間前に、ヤンキースは松井氏と一日限りの契約を交わした。その試合の少し前に、両親と弟を背にして、ホームベースで引退の書類にサインした。
「スタジアムに入ったとき、涙が出そうでした。昨年引退しましたが、ヤンキースと一日限りの契約をしてもう一度メンバーになれるなんて、こんな光栄なことは夢にも思いませんでした」と松井氏は語った。
松井氏は2002年に日本の読売ジャイアンツを離れ、ニューヨーク・ヤンキースと契約を結び、旧ヤンキースタジアムでの初試合で満塁ホームランを打った。
宮崎駿監督の新作アニメ映画『風立ちぬ』が、8月28日に開幕する第70回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映されると、映画祭の主催者が7月25日に発表した。
ほかに19作品が選ばれており、その中には、フィリップ・ガレル監督やテリー・ギリアム監督の新作も含まれている。それらの作品は映画祭の最高賞である金獅子賞を争う。
宮崎監督は、2005年に栄誉金獅子賞を獲得しており、今年は映画祭に出席できないだろうという声明を出していた。このイベントで宮崎監督の映画が上映されるのは3回目となる。
審査員は『ラスト・エンペラー』のベルナルド・ベルトルッチ監督が率いる。映画祭はベネチアのリド島で9月7日まで開催される。
全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長は、7月30日の臨時理事会で、資金の不正利用と指導官によって行なわれた暴力の責任をとって、8月中に辞任すると表明した。
副会長の藤田弘明氏と佐藤宣践氏、小野沢弘史専務理事、村上清事務局長も辞任する。
上村会長は、後任者が見つかり次第すぐに辞任することになっている。
初公判の初日に、39才の中国人男性は、5年半前に日本で10人を病気にし、中国製の食品の安全性に対する恐怖感を引き起こした毒入りの冷凍ギョーザについて罪を認めた。
河北省石家荘市にある天洋食品が経営し、そのギョーザが製造されていた食品工場の元従業員である呂月庭被告は7月30日の初公判で被害者に謝罪もした。
政府は7月29日、尖閣諸島問題で生じた緊張関係を緩和するための2日間の会談に向け、外務省の斎木昭隆事務次官を北京へ派遣した。
斎木次官は張業遂外務次官と会う予定になっていた。二人は、今後あるかもしれない安倍晋三首相と習近平国家主席の首脳会談の時期について、見解を交わすと予想されると、関係筋は述べている。
中国側は、日本が領土問題の存在を公式に認めることを拒む限りは、首脳会談は行なわないと述べている。
日本語学習の海外での普及を促進するために立ちあげられた有識者懇談会は7月31日、アニメを学習教材のベースにすることとオンラインのチャットルームの開設を提言した。
提言には、4月から始まる新年度に向け、外務省への当初予算の要求も含まれている。
提言によると、そのチャットルームは学習者に会話の練習ができる安全な場所を提供するという。
2012年には、398万人の人々が日本語を学んでいた。学習者の約70%が中国、インドネシア、韓国の人だった。
中東和平に向けた米国の新たな後押しの中で推進し、イスラエルとパレスチナの交渉担当者らは7月30日、本質的な話し合いのために近日中に再び会合を持ち、なかなか得られない和平合意を9ヵ月以内に目指すことで合意した。
両国が国務省における最初の2日間の話し合いを終えた後のスピーチで、ジョン・ケリー米国務長官は、イスラエル人とパレスチナ人は真剣な交渉に取り組んでいると述べた。
7月29日、カンボジアの野党党首は、長期にわたる与党の勝利を示す週末の選挙結果を拒否し、選挙後の不安定に対する恐れをもたらし、フン・セン首相との新たな決定的対決への準備を整えた。
野党カンボジア救国党のサム・レンシー党首による挑戦は、7月28日の投票で過去数年において最大の得票数を得たにもかかわらず行なわれている。
7月30日に発表された予備の「データ記録装置」の調査結果によると、スペインにおける過去数十年で最悪の列車事故は、衝突する前に運転士が通話中だったことが原因で発生した可能性があるという。
この運転士は電話で同僚と話をしていて、スペイン北西部の都市サンティアゴ・デ・コンポステーラ付近で列車が制限速度の約2倍で走行していた際に書類を読んでいたと見られると、調査員らは述べた。
悪名高いカーブが近づき、運転士がブレーキを踏んだときには手遅れだった。列車は脱線し、79人が死亡した。
単純な窃盗だったが、カンヌの町、フレンチ・リベエラでダイヤモンド・宝石展を開催したドバイの主催者には、約1億3600万ドル(133億円)の損失をもたらした。この種の窃盗としては過去数年において最大規模である。
7月28日、銃を持ち、顔にスカーフを巻いた犯人が、カールトン・インターコンチネンタル・ホテルで少なくとも3人のガードマンを銃で脅し、1分後に逃亡したと、フィリップ・ヴィーク副検事は述べた。
「その男はブリーフケースと小さな箱の入ったカバンを持ち、内側のフレンチドア(ガラス張りで観音開きのドア)から逃げた」とヴィーク氏は述べた。「男は走り去った…逃げ足がとても速かった」
7月25日、スイスの研究者らは、満月のときはたとえ満月が見えなくても、人々は夜にぐっすり眠るのが難しいことは間違いないと述べた。
カレント・バイオロジー誌に発表された、33人の被験者を対象とした研究結果は、満月のときは人々は夜眠りにつくまでに普段よりも時間がかかり、睡眠時間も普段より短いことを示した。満月が出ていたとき、新月のときに比べて、人々(被験者のこと)の睡眠時間は平均19分短く、眠りにつくまでに5分長くかかった。
朝食を抜くと、心臓発作を起こす可能性が高まるかもしれない。
高齢の男性を対象とした研究で、日常的に朝食を抜く男性は朝食をとる男性に比べて心臓発作を起こすリスクが27%高いことが明らかになったと、ハーバード大学の研究者らが述べた。朝食を抜く人々はその日、後になって(朝食をとる人々よりも)さらにお腹が空き、より量の多い食事をとる可能性が高くなる。これは、体が短い時間でより多くのカロリーを処理しなければならないことを意味する。研究者らによると、それにより血液中の血糖値が高まり、その結果、ことによると動脈が詰まることになる可能性があるという。
野生のバンドウイルカは、(その個体に)特有の鳴き声を生み出して自分自身を特定し、近くにいる仲間に名前で呼ばれると返事をすると、研究者らが7月22日に述べた。
科学者らは以前、それぞれのイルカが生後数ヶ月の間で自分自身の固有の鳴き声、あるいは名前を生み出すことを発見した。
「興味深いことに、この動物たち(バンドウイルカのこと)は自分に固有の鳴き声を聞いたときにだけ返答し、反応する」と、 論文の主著者であり、英セント・アンドリューズ大学生物学部、海洋哺乳類研究ユニットに所属するステファニー・キング氏は述べた。
7月29日に発表された政府の調査によると、ネパールに生息する野生のロイヤルベンガルトラの数は、わずか4年の間に64%急増し198頭になったという。
専門家らは、この増加は密猟の取り締まりによるものだと考え、そうした中、政府は野生のトラの数を2022年までにさらに倍増させることを約束した。
「この調査で、野生の成体のトラの数は現在198頭だということが分かった」と、テク・バハドゥル・タパ・ガルティ森林土壌保全相はカトマンズで述べた。「我々はこの数を2022年までに倍増させることを誓った」と彼は報道陣に述べた。
7月22日、科学者らは、たばこの単調なパッケージは喫煙の魅力を減少させる根拠があると述べた。オーストラリアは昨年、単調なパッケージでたばこを販売する世界で最初の国になった。研究者らは、銘柄固有のデザインの製品と単調なパッケージの製品の両方が販売されていた移行期に、同国の536人の喫煙者に質問した。インタビューを受けた喫煙者の約4分の3が、単調なパッケージのたばこを吸っていると答え、残りの喫煙者は銘柄固有のパッケージ(のたばこを吸っている)と答えた。単調なパッケージのたばこを吸っている人々は、自分のたばこの品質が(銘柄固有のパッケージのたばこよりも)低いと思う率が(そうではない人々よりも)66%高く、それら(単調なパッケージのたばこ)の満足度が低く感じたと答える率は70%高かった。
7月25日に発表された米国の研究によると、背の高い女性は低い女性に比べてさまざまながんを発症するリスクが高いという。研究者らは、145000人近くの女性の被験者を対象に調査した。身長が10cm高くなるとがんを発症するリスクが13%高くなることを発見した。「結局は、がんは成長に関連したプロセスの結果であり、したがって、身長に影響するホルモンやその他の成長因子ががんのリスクにも影響することは理にかなっている」と主著者で、 米イェシーバー大学傘下のアルバート・アインシュタイン医科大のジェフリー・カバット氏は述べた。
7月29日、ロンドン消防局は、手錠が外れなくなったことによる出動要請の増加に直面していることを発表し、ベストセラーの官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』現象が原因だとした。
過去3年間で、同消防局は、手錠が外れなくなった79人に加えて、ペニスに指輪が引っ掛かって外れなくなった男性9人、トースターからペニスが抜けなくなった男性1人、掃除機から(ペニスが)抜けなくなった男性1人を救出した。「『フィフティ・シェイズ』現象なのかどうかはわからないが、手錠などの道具に関連した事故の数が増加したようだ」と消防士のデーブ・ブラウン氏は述べた。
英国の作家E.L.ジェームズ氏は、SMの話を扱った『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に始まる3部作の官能ロマンス小説を7000万部以上売り上げた。
消防隊は、ベッドルームで手錠を使用する人々に対して、「常に鍵を手元に置いておくように」と呼び掛けた。消防隊は、「手錠やトイレの便座などの物に引っ掛かったり抜け出せなくなった人々」の事故を強調し、こうした事故を減らそうとしている。消防隊によると、このような事故により、1件の出動要請につき290ポンド(44000円)のコストが英国の納税者にかかっているという。
私の若いころの冒険で最も大きなものの一つは、ヨーロッパのユースキャンプで働いたことだ。それは、ドイツ政府が提供する夏のアルバイトだった。契約は5ヵ月間。申し込むと採用となり、何と場所はスウェーデンだった!
ストックホルムに到着してほかのスタッフに会うのはわくわくした。2週間ごとに、ヨーロッパ中から若者を受け入れた。最初の団体を今でも覚えている。電車が到着すると、10ヵ国から100人のヨーロッパ人が出てきた。最初は、彼らは恥ずかしそうにしていたが、すぐに楽しく過ごし始めた。
どの日もやることがいっぱいだった。バレーボールに、ハイキング、バドミントン、カヌー。たまたま、私はカナダからフリスビーを持ってきていた。1977年のことだったので、まだそこにいる誰もフリスビーを見たことがなかった。私はすぐにユースキャンプのフリスビー・インストラクターになり、ヨーロッパの人たちに遊び方を教えるのを楽しんだ。
毎晩がディスコ・ナイトだった! エルトン・ジョンやビートルズ、アバの曲に合わせて踊った。スタッフの一員として、私の仕事はゲストを楽しませることだった。それは大変な仕事だった―スペイン、ドイツ、デンマークなどいろいろな国のかわいい女の子たちとダンスをする。それでお金をもらっていたなんて今でも信じられない。
それぞれのキャンプ中、異なる国々の人々の間に友情が生まれた。ロマンスも花開いた。毎日、スイスかベルギーのかわいい女の子とスウェーデンかアイルランドのかっこいい男の子など、手をつないで歩くカップルが増えていった。若かったから、言葉の壁なんてなかった。コミュニケーションには英語とジェスチャー、そして愛の言葉を使っていた。
食事のときはテーブルの周りに集まった。イギリス、フランス、イタリア、カナダ、ドイツなどの若者が集い、本当にいい友だちになった。その頃から30年前には自分たちの国が敵国同士で、父親世代が戦争に行っていたなんて信じがたいことだった。
一番難しい時はさよならを言う時だった。2週間ともに過ごし、家族のようになっていた。もう二度と会えないかもしれないと思うのはつらいことだった。私たちは抱き締め合い、キスをし、住所を交換して、連絡を取り合おうと約束した。別れがあるごとに、新しい電車が到着した。すぐに涙を拭って、次の団体を歓迎した。
私たちのキャンプが異文化間の理解をどれだけ促進しているかには感心した。でもなぜドイツ政府が関与していたのだろうか? 私は監督にきいた。「ヨーロッパにとって、20世紀は偏見と嫌悪の時代だった。何百万人もの人々が第一次世界大戦と第二次世界大戦で亡くなった。このキャンプを通じて、平和と友情とヨーロッパ市民という意識を促したいと思っている。将来、我々はヨーロッパの通貨とパスポートを導入することを計画している」と彼は説明してくれた。
ヨーロッパの通貨? 共通のパスポート? 私は監督を尊敬したが、これらは信じがたいことだった。それらはみな、青くさくて理想主義的過ぎるように思えた。でも、うまく行ったのだ! 1993年に欧州連合が設立され、今では欧州連合のパスポートと通貨のユーロができている。
もちろん、スウェーデンでの夏を楽しんだが、欧州連合と国際理解を促進するというキャンプのミッションに貢献する上で私が果たした役割を特に誇りに思っている。