7月29日、ロンドン消防局は、手錠が外れなくなったことによる出動要請の増加に直面していることを発表し、ベストセラーの官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』現象が原因だとした。
過去3年間で、同消防局は、手錠が外れなくなった79人に加えて、ペニスに指輪が引っ掛かって外れなくなった男性9人、トースターからペニスが抜けなくなった男性1人、掃除機から(ペニスが)抜けなくなった男性1人を救出した。「『フィフティ・シェイズ』現象なのかどうかはわからないが、手錠などの道具に関連した事故の数が増加したようだ」と消防士のデーブ・ブラウン氏は述べた。
英国の作家E.L.ジェームズ氏は、SMの話を扱った『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に始まる3部作の官能ロマンス小説を7000万部以上売り上げた。
消防隊は、ベッドルームで手錠を使用する人々に対して、「常に鍵を手元に置いておくように」と呼び掛けた。消防隊は、「手錠やトイレの便座などの物に引っ掛かったり抜け出せなくなった人々」の事故を強調し、こうした事故を減らそうとしている。消防隊によると、このような事故により、1件の出動要請につき290ポンド(44000円)のコストが英国の納税者にかかっているという。