貧困は人々の知力を鈍らせ、IQを低下させる可能性があることが実験によって示されたと、科学者たちが8月29日に発表した。
米国の『サイエンス』誌に掲載されたこの研究結果は、貧困は人の精神的な資源を枯渇させ、問題を解決したり衝動をコントロールしたりといった他のことに集中する能力を低下させると、ハーバード大学の経済学者で論文の共著者であるSendhil Mullainathan氏は述べた。
「貧困は認知機能に影響を与え、このことにより個人が適切な判断をする能力が阻害され、さらなる貧困を生む可能性があると私たちは論じている」と、ブリティッシュ・コロンビア大学の教授で論文の共著者であるJiaying Zhao氏は述べた。