安倍晋三首相は10月1日、4月1日に計画通り、評判のよくない消費税を5%から8%に引き上げると発表し、強力な政治的タブーを破った。
同時に、安倍首相は、増税によってすぐに生じるマイナス影響を埋め合わせるための5兆円規模の経済対策を発表した。これには、低所得者を対象とした1万円の現金支給、一時的なものを含め合計約1兆円に上るさまざまな減税、企業投資を促すための7300億円の税制優遇が含まれる。
メディアの報告によると、この増税により、次年度において政府の歳入が5兆1000億円増加すると見込まれる。
安倍首相はまた、5兆円の経済対策が、より高い課税による悪影響を「緩和」し、経済は長く待ち望まれた回復に向けた現在の軌道からそれることはないだろうと述べた。
過去の多くの内閣が、日本の目のくらむような財政赤字に歯止めを掛けるために消費税増税を望んできたが、有権者の強力な反対の中で諦めざるを得なかった。
安倍首相は現在、メディアの世論調査では高い支持率に支えられており、財政危機はかつてないほど近くまで迫っている。来年の増税は、17年ぶりとなる。
ミス・フィリピンのミーガン・ヤングさんは、9月28日、インドネシアのリゾート地バリ島で、厳戒態勢の中、ミス・ワールドに輝いた。「今までで一番のミス・ワールドになると約束します」とヤングさん(23)は第63回目を迎える年に1度のイベント(ミス・ワールドのこと)で優勝した後で語り、フィリピン出身のたくさんのファンたちが国旗を振って祝福した。
イスラム防衛者戦線からコンテストを妨害するという脅迫があったが、9月28日に集会は一つも開かれていなかったと警察は発表した。イスラム防衛者戦線は、政府に対し、肌の露出が多すぎるという理由で、そのショーを中止するように求めていた。
ヤングさんはアメリカで生まれた。10才のときにフィリピンに移り住み、映画やテレビに出演している。
第2位はミス・フランスのマリンヌ・ロルフランさん(20)、第3位はミス・ガーナのカランザー・ナア・オカイレイ・ショッターさん(22)だった。
ロシアでアムールトラを観察するために置かれていた遠隔カメラが、シカをイヌワシが襲う様子をとらえた。
ロンドン動物学会は、ジャーナリストにその写真を配信し、連続写真にイヌワシの稀な襲撃が写っていると発表した。
ロンドン動物学会のリンダ・カーレイさんは、カメラの近くにシカの死体を見つけたときに何かあるなとまず気付いたと話した。「大型の肉食動物の足跡がなく、シカが走っていて立ち止まり、死亡したようでした」とカーリーさんは述べた。
「キャンプに戻った後になってようやく、カメラの画像をチェックしました。目にしているものが信じられませんでした」とカーリーさんは語った。
イヌワシは一般的に鳥や蛇など自分よりも小さい動物を捕食する。このような襲撃をカメラが捉えるのは珍しい。
不妊に悩む夫婦に希望を与えうる治療研究で、不妊症の30才の女性が卵巣を摘出し、研究室で処置をした組織を再移植する手術を受けた後、出産したと、研究者らが発表した。
女性は12月に男児を出産し、母子ともに健康だと聖マリアンナ医科大学の河村和弘医師は述べた。
日本、中国、韓国の文化大臣が9月28日に韓国の光州で会合を開き、各国で一都市を東アジア文化都市に指定した。
指定を受けた3都市は、横浜、中国の泉州市、韓国の光州市で、来年実施予定の一連の文化芸術交流プログラムを開催する。
日本の下村博文文部科学相は、3国にとってその会合は「大きな成果」だったと述べた。
健康で教養があり、能力の高い労働者を育成し、配備する各国の能力について世界経済フォーラムが調査した初の人的資本指数報告書で、日本は122ヵ国中15位であると、10月1日に同フォーラムが発表した。
世界経済フォーラムによると、日本は労働者にとって好ましい環境をつくることと、労働者のトレーニングでは長けているという。
しかし、日本の労働者はストレスや鬱の度合いが強く、他国からの人材を惹きつけるという点では65位でしかないと報告書は述べている。
安倍晋三首相の有識者懇談会は、日本語学習への高まる需要に応えるために日本語教師の数を増やすことで、東南アジア諸国連合での日本語教育を高めることを提案した。
その提案は9月30日に提出され、東南アジア諸国連合で働く教員の数を増やすだろう。
最近のデータによると、同地域での日本語を学ぶ学生数は急増している。懇談会はそのような学生への求人数も増やすべきだと述べた。
10月1日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、欧米との関係を緩和しようとするイランの試みを台無しにする人を演じ、イランの大統領を「羊の服を着た狼」と呼び、イスラエルはたとえ孤立せざるをえなくてもイラン政府の核兵器開発を阻止するために何でもすると宣言した。
国連総会で演説し、ネタニヤフ首相は(イランの)ハッサン・ロウハニ大統領が9月24日に行なった演説の論点に対して一点ずつ反論した。
国会議事堂付近で観光客向け水陸両用バスに火災が発生した後、テムズ川から30人の人々が救助されたと、ロンドン当局が9月29日に発表した。
この水陸両用バスには2人の乗組員と28人の観光客が乗っていて、9月29日に火災が発生した後、そのうちの多くが川に飛び込んだと、警察と消防隊が発表した。
2人の乗客は病院に搬送された。他の人々は、川岸でお茶を飲んで体を温めているのが見られた。
一流の科学者たちは、地球温暖化が将来をどう形づくるかについて、よりよく理解している。彼らは新しい報告書で、海面はこれまでに考えられていたよりもはるかに上昇すると予測し、気温がどれくらい危険なほどに高くなるかについて正確に示している。
9月27日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)はストックホルムで、これまでで最も強い言葉で書かれた報告書において、地球温暖化が人為起源の問題である確率は95%で、さらに悪化する見込みだと発表した。米政府と環境の擁護者たちはこの報告書を歓迎したが、その一方で、懐疑的な人々はこれをあざ笑った。
10月1日、韓国は軍事パレードで、北朝鮮全土を攻撃する能力を持つ長距離ミサイルや、その他の精密な兵器を公開し、北朝鮮政府に対し、いかなる挑発も強力な報復を受けることになるかもしれないと警告した。
これは、過去10年間において最大の「国軍の日」式典であり、今年の初めに北朝鮮が核戦争を持ち出して威嚇してからは初となる。
朴槿恵大統領は演説で、北朝鮮の核兵器やミサイルの脅威を制圧するために、韓国は国防を強化しなければならないと述べた。
バレリーナはめまいを感じることなく何回ものつま先旋回をすることができ、このことは研究者たちにとって長年の謎だった。
プロのバレリーナの脳スキャンによって、脳の2つの部分が他の人々とは異なっていることが明らかになった。ひとつは、内耳の中にあるバランスに関わる器官からのインプットを処理する部分であり、もうひとつは、めまいを感じることに対して重要な役割を担っている部分である。「バレリーナにとって、めまいを感じるのは便利なことではない」とロンドン大インペリアルカレッジのバリー・シームンガル氏は述べた。「彼女たちの脳は、何年ものトレーニングを経て、このようなインプットを抑制するように適応し」、旋回した後にバランスを崩さずに踊り続けることを可能にしている。
米航空宇宙局(NASA)の探査機「キュリオシティー」によって分析された、火星で初めてすくった土には約2%の水分が含まれており、この赤い惑星をいつか探索するかもしれない人間のための水分をとるという希望がもたらされた、と科学者たちは9月26日に発表された研究において述べた。
「火星は非常に乾燥した砂漠だと見ていた。これは地球の土に含まれるほど多くの水分ではないが」、とはいえ「十分な量だ」とこの研究の主著者であるローリー・レシン氏は述べた。
1立方フィート(28.3リットル)の土から、「おそらく数パイント(1パイントは0.47リットル)の水が得られる」とレシン氏は述べた。
9月25日、オーストラリアの研究者たちは、ヘッドセットを使って脳の活動をモニタリングし、注意力散漫なときにはアクセルを緩めるという、「注意力によって作動する」先駆的な自動車を公開した。アクセルは脳の活動の種類や量を計測する14個のセンサーの付いたヘッドセットに取って代わられ得ると、研究チームを率いたジェフリー・マッケラー氏は述べた。試験段階では、ドライバーに、水を飲んだり地図を見るといった特定の課題を用意し、研究者たちが彼らの脳の活動を記録できるようにした。この自動車は、注意力散漫を感知したときにアクセルを緩め、再び運転に意識が完全に向けられたときに速度が戻る仕組みになっている。
鉄道自殺は雨や曇りの日が続くと急増する傾向があると、日本の大学2校の研究者チームが9月25日に発表した。
京都大学と滋賀医科大学の研究者たちは、2002年からの5年間の期間で、自殺に関連した鉄道の(ダイヤ)の乱れがピークに達する前の数日間にどれだけの日照があったかを調べた。概して、曇りや雨の日が3日間連続した後は、3日間のうちで晴れの日が1日以上あった場合に比べ、運休や遅れが多かった。自殺や自殺未遂が行なわれた当日の天気は関係がないようだった。
イングランドとウェールズのすべての刑務所で、職員が賠償を要求する可能性をおそれて喫煙が禁止されることになっていると、『タイムズ』紙が9月20日に報道した。来年初頭に試験的プログラムが開始される予定で、イングランド南西部の刑務所の敷地内ですべてのたばこ製品が禁止され、12ヵ月以内に全面的な禁止が施行される予定だ。禁断症状によって、受刑者の中には暴力を起こす者がでてくることが懸念されているが、これに対処する手段として、受刑者たちにニコチンパッチが配布されることになっている。「今が適切な時期かどうかはわからない」と、ある刑務所関係者は同紙に話した。「刑務所内では何もかもが非常に緊張状態にあり、失業者も増えている」
中国の外科医は、男性の肋軟骨から新たな鼻を形作り、移植に向けて、この男性の額の皮膚の下にこれを埋め込んだと発表。この種の手術としてはおそらく初となる。
福建医科大学病院の外科医、Guo Zhihui氏は、自動車事故で鼻を損傷した22歳の男性のための移植片を培養するために9ヵ月かけた。
Guo氏は、この鼻を額から切り離し、一方でまだつながっている皮膚は部分的に残し、それから、その後の手術でこれを回転させて(正しい)位置に移植する予定だ。
私はカナダの西海岸にある都市バンクーバーで生まれた。5歳のときに市外の森の中の新興宅地に家族で引っ越した。私たちの住んでいたコミュニティーはロマンチックな名前で「サンシャイン・ヒルズ」と言った。
兄(弟)と姉妹と私にとって、新しい環境を探検するのはワクワクすることだった。都市部の友人たちが幼稚園で日中を過ごしている間、私たちは自由だった! 毎朝、森の中で西部劇ごっこや隠れんぼをして遊んだ。午後はカエルを捕まえたり、バッタを研究したり、木登りをしたりして過ごした。ときどき、森の中で野いちごを摘んで過ごすこともあった。家に持って帰って母に渡すと、デザートにおいしいベリーパイを作ってくれた。
6歳になったとき、学校生活が始まった。私たちの地域には新しい学校が建てられたばかりだった:サンシャイン・ヒルズ小学校だ。子どもたちがたくさんはいなかったので、かなり小さな学校だった。学校全体がたった一部屋から成っていた!
私たちの一部屋の学校には20人の子どもたちと2人の先生がいた。黒板は、前に1つと後ろに1つで、2つあった。部屋の真ん中にはカーテンがあった。先生は低学年の子どもたちに片側で教え、もう一方で別の先生が高学年の子どもたちに教えていた。かなり騒がしくなることがしょっちゅうだった!
森の横にある学校に通うということは、自然との出会いが頻繁にあるということだ。そんな出来事の一つを今でも覚えている。それは普通の日だった。教室に座って算数を勉強していた。先生が黒板に書いていた。
突然、クラスメートが森を指さして、「見て!」と叫んだ。私たちはすぐに顔を向けて窓の外を見た。見たものに驚いた。
校庭の向こう70メートルほど離れたところに、森からシカが現れた。頭を地面に向かって低くかしげて、草を食べていた。私たちの叫び声を聞くと、ゆっくりと頭を上げて、悠々たる態度で私たちをしばしじっと見た。
2メートル以上の身長で、大きな美しい枝角の生えた、堂々とした動物だった。1、2分後に振り返って森の中へと消えていった。私たちの興奮が想像できるでしょう。野生のシカが学校のすぐ外にいたのだから!
振り返ると、そんな田舎の穏やかな子ども時代を過ごしたとは信じがたい。森の中で遊び、野生の動物に会い、一部屋の学校に通う。これらはみんな19世紀にあったような生活、あるいは白雪姫やヘンゼルとグレーテルのような中世のおとぎ話のようだ。
森のそばで育ったのは幸運だった。そして、のんきな子ども時代が懐かしい。最近の子どもたちの多くはコンピュータゲーム、DVD、携帯電話であまりにも忙しく、自然との接触を失ってしまっている。子どもには太陽の光と、新鮮な空気、そして屋外の偉大な世界との接触が必要だ。自然の世界に感謝して、子どもたちに自然への尊敬の気持ちを伝えよう!