子ども向けの最も人気のあるアニメシリーズの一つ、『アンパンマン』の原作者であるやなせたかしさんが10月13日未明、東京の病院で心不全で亡くなったと、10月15日にやなせさんの事務所が発表した。やなせさんは94歳だった。
『アンパンマン』の絵本の出版社によると、やなせさんは8月末から肝臓がんで入院していた。
高知県出身のやなせさんは、新聞社とデパートの運営会社三越で働いた後、漫画家になった。
アンパンマンというキャラクター(頭はパンでできていて、あずきあんが詰まっている)は1969年に、子ども向けの物語に初めて登場した。後に人気の絵本シリーズとなったこの物語では、このヒーロー(アンパンマンのこと)はお腹がすいている人に食べ物を与えるために、自分の頭を差し出す。(『アンパンマン』の)テレビ番組は、1988年に放送開始された。
名高い人生において、やなせさんは、詩人や作詞家であり、雑誌の編集者であり、舞台演出家でもあった。
2009年、絵本を基にしたテレビ番組『それいけ!アンパンマン』は、アニメシリーズで最も多くのキャラクターを登場させたとして、ギネス世界記録に認定された。その数は1768に上る。
2011年3月の地震と津波で東北が壊滅的な被害を受けた後、生き抜いた人々を元気づけるために、『それいけ!アンパンマン』のテーマソングが日本の東北地方で繰り返し流された。
バラク・オバマ米大統領は10月11日、マララ・ユスフザイさん(16)と面会した。マララさんは女子教育の提唱者で、タリバンに暗殺されそうになった。
オバマ大統領がマララさんと面会したのは、化学兵器禁止機関にノーベル平和賞が授与されたのと同じ日だった。そのパキスタン人の少女(マララさんのこと)はその賞(ノーベル平和賞のこと)を受賞する最有力候補だと考えられていた。
面会後にその少女(マララさんのこと)は声明の中で、ノーベル平和賞受賞者である大統領と会うことができて光栄だと述べた。
「オバマ大統領に、アメリカがパキスタンとアフガニスタンでの教育と、シリア難民のための教育を支援する活動をしてくれていることに感謝した。無人機による攻撃がテロリズムを悪化させているという懸念も表明した。これらの行動で、罪のない犠牲者が亡くなり、そのことがパキスタンの人々の間での怒りにつながっている」とマララさんは述べた。
世界チャンピオンに2度輝いた経歴を持つ安藤美姫選手は、4月に女児を出産し、来年のソチ五輪出場を狙っているが、10月14日の地方大会で優勝し、復帰への道を引き続き順調に歩んでいる。
ショートブログラムでリードした日の翌日、安藤選手は疲れの兆候を見せはじめた。ダブルトゥループで氷に手をつき、スピンはいつものキレを欠いていたが、演技全体としては関東選手権を勝ち抜くのに十分だった。
安藤選手(25)は、合計で147.30ポイントのスコアを獲得し、次は、全国大会出場資格を得るために、11月に東日本で開かれる地方大会に出場する予定だ。
安藤選手が国内で大会に出場するのは約2年ぶりだった。
国際原子力機関(IAEA)から派遣された16人編成のチームが10月14日、放射性物質が漏れている福島第一原子力発電所から出た有毒な廃棄物を管理する取り組みを援助するために、1週間のミッションを開始した。
フアン・カルロス・レンティッホ氏が率いるそのチームは、10月21日まで滞在し、除染現場を検査した後で、除染をさらに進めるための一連の提言を政府に提出する。
IAEAからチームが来日するのは2011年10月以来2度目だ。
日本政府は、武器輸出(を禁止する原則)に違反しないとして、英国海軍が使用するためのエンジン部品の販売を認めたと、10月14日に報道でわかった。
川崎重工が製造するそのガス原動機の部品はロールス・ロイス社向けに製造され、ロールス・ロイス社はそれらの部品を英海軍に供給すると、日刊経済紙の日経と、共同ニュースが報じた。
政府はそれらの部品は民間の航空機と緊急用発電機、海軍艦船に使われているので武器と見なされていないと政府が発表していたと、報道は伝えている。
安倍晋三首相は、中国と韓国と緊迫した関係を改善するために、戦争に関係のある靖国神社で10月中旬に行なわれる秋季例大祭には参拝しない予定だと、政府筋が10月12日に発表した。
靖国神社に行くかわりに安倍首相は、4月に春季例大祭のときと同じように、伝統的な真榊という木の供物を送ることを検討していると政府筋は述べた。
安倍首相はどうやら、政府関係者の靖国神社参拝に猛烈に反対している中国と韓国をなだめたいと思っているようだ。
福島の(原発)事故の初期段階で原発作業員が受けた被ばく量が、20%過小評価されていた可能性があると、国連の委員会が発表した。
国連放射線影響化学委員会はウェブサイトに掲載した報告書で、政府と東京電力が、2011年3月に3基がメルトダウンを起こした福島第1原発から放出された放射線のうち、何種類かを考慮に入れない検査を使用していたと発表した。
放射線はガンのリスク増大に関連がある。
インド中部の寺院の付近に(参拝者が)殺到したことによる死者数は115人に上った、と当局が10月14日に発表した。
10月13日、何千人にも及ぶヒンドゥー教の巡礼者たちがマディヤプラデシュ州にある寺院に続く橋をわたっているとき、この橋が崩れるかもしれないといううわさに彼らはパニックになり、将棋倒しが引き起こされた。
警察の副監察官D.K. アルヤ氏によると、死者数は増加する見込みだという。
10日間にわたる人気のある「ナバラトリ」というお祭りの最終日に、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーをあがめるため、何十万人もの信者がこの寺院に押し寄せた。
元米国家安全保障局(NSA)のシステムアナリスト、エドワード・スノーデン容疑者は、7月12日以来初のビデオ映像で、世界中の電話やインターネット接続に侵入する米国の監視プログラムは人々の安全を損なっていると述べた。
10月11日に「ウィキリークス」のウェブサイトに投稿された短いビデオクリップで、NSAによる大規模な監視は「我々が自国の政府と衝突する危険にさらしている」とスノーデン容疑者は述べた。
スノーデン容疑者はこの(NSAの)技術を「底引き網のような大規模な監視」だと言い表した。
10月14日、マレーシアの控訴裁判所は、イスラム教徒でない者が神を意味して「アラー」という言葉を使用することへの禁止を支持し、この禁止は自分たちの宗教的権利を侵害するというマレーシア人のキリスト教徒による申し立てを却下した。
「アラー」(という言葉)は、キリスト教の神を指してマレー語の聖書で一般的に用いられている。しかし、この言葉はイスラム教徒だけが使用できることを政府は主張し、この言葉がイスラム教徒でない者によって使用されるとイスラム京都が混乱する可能性があるとしている。
控訴裁判所の陪審団は、「アラー」(という言葉)の使用は「キリスト教の信仰と実践の不可欠な部分ではない」と述べた。
10月11日、化学兵器を撤廃するために取り組んだことで、化学兵器禁止機関(OPCW)がノーベル平和賞を受賞した。
OPCWは1997年に、あらゆる種類の(化学)兵器を法的に禁止する初の国際条約、化学兵器禁止条約を施行するために設立された。オランダ・ハーグに本部を置き、今年までほとんど注目されずに活動してきたが、今年、シリアで疑われている化学兵器による攻撃について調査を支援するよう、国連が同機関の専門知識に対して協力を求めた。
米国の研究によると、純文学を読む人は大衆小説を読む人に比べて、他人の感情を読み取るのが得意だという。
研究者たちは、被験者の一部に最近賞を受賞した小説を読むように求め、他の被験者たちは、大衆小説のベストセラーを読むように求められた。(被験者である)読者たちはその後、例えば顔の表情の写真を見るなど、人が何を感じているかをどのくらい上手に読み取れるかを測定するための一連の試験を受けた。その結果、純文学を読んだばかりの人々が最高得点を獲得したことが示された。
腹部に乾燥した血液をためた珍しい4600万年前の蚊の化石がモンタナ州の河床で発見されたと、米国の研究者らが10月14日に発表した。
「非常に珍しい化石で、この種のものとしては世界で唯一だ」と、この研究の主執筆者デール・グリーンウォルト氏は述べた。最新鋭の機器が、この蚊の充血した腹部に鉄分の明らかな痕跡を発見したが、これほど昔の化石からDNAを取り出すことは不可能なため、この血液は一体何の生き物のものなのかは謎である。グリーンウォルト氏は、これは鳥の血かもしれないと述べた。
10月9日、天文学者らは、宇宙空間に孤独に浮かび、恒星の周囲を公転していない浮遊惑星を発見したと発表した。
ガス状の太陽系外惑星である「PSO J318.5-22」は、地球から80光年先にあり、質量は木星の6倍。1200万年前に形成され、その仲間(惑星のこと)の中では若い部類に入ると見られる。「我々はこのような姿をして宇宙空間を浮遊する物体をかつて見たことがない。他の恒星の周りを回っている若い惑星の特徴を全て備えているが、孤立して宇宙を漂っている」と、研究チームのリーダーであり、ハワイ大学マノア校のマイケル・リュー氏は述べた。
10月14日に発表された研究によると、睡眠をとる時間が不規則な子どもは問題行動を起こしやすいという。「就寝時間が定まらないと、継続的な不安定感が伴い、時差ぼけに似た体と精神の状態を引き起こす」とロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのイボンヌ・ケリー氏は述べた。
不規則な就寝時間は、自然な体のリズムを乱し、睡眠障害を招き、脳の発達や一部の行動を制御する能力を阻害する可能性があると、この研究は示した。「幼児期の子どもの成長が人生全体を通しての健康や幸福に大きな影響を与えることが我々にはわかっている」とケリー氏は述べた。
米軍の研究者らは、映画『アイアンマン』に登場するスーツの実物版を身にまとい兵士に「超人的な力」を与えるハイテクなボディーアーマーの開発に取り組んでいる。
この「革命的な」「Tactical Assault Light Operator Suit(TALOS)」の青写真には、兵士が重い装備の携行することを可能にする外骨格や、内蔵コンピューター、強化された防弾性能、生命兆候(バイタルサイン)を監視するシステムなどが盛り込まる、と当局者たちが述べた。
「TALOS」は、ゼウスが愛人のエウロパを守るために配備した、ギリシャ神話に出てくる青銅製の自動人形の名前だ。
スイスの放射線の専門家らは、故ヤセル・アラファト議長が着ていた衣服からポロニウムの痕跡が検出されたことを確認し、これは、このパレスチナのリーダー(故アラファト議長のこと)が毒殺された「可能性を裏付ける」ものである。『ランセット』誌に発表された研究で、この研究チームは、故アラファト議長の所持品からポロニウムが検出されたという2012年の声明に対する科学的な詳細を示している。故アラファト議長は、2004年11月11日にフランスで、享年75歳で死亡したが、妻の求めに応じて、当時、検死解剖が行なわれなかった。故アラファト氏が毒殺されたかどうかを確認するため、(今年)11月に、遺体が掘り起こされ、サンプルが採取された。
私の父は70代で、フェイスブックやツイッターのアカウントを持っていない。携帯電話も持っていないので、70代にしても少し時代遅れになっている。同年代の多くの男性たちのように、ゴルフとガーデニングを楽しんでいる。
父のゴルフクラブは、私たちの自宅から約20マイル離れたところにあり、そのゴルフクラブでは最近トーナメントを実施した。父は最初にコースを回った人の一人だった。父は尊敬できると思うスコアをカードに記入したが、何も受賞するとは思っていなかった。だから、庭に戻ってジャガイモを掘っていた。
アイルランドはヨーロッパの西端にあるので、大西洋の気象系の影響をもろに受ける。つまり、雨、雨、さらに雨ということだ。
父が庭で仕事を始めると、土砂降りになって、ゴルフコースにいた父の対戦相手たちには悪い知らせだったが、父には悪い知らせではなかった。ゴルフクラブから電話がかかってきて、父になるべくすぐに戻って、賞を受け取って欲しいという電話だった。
すでに説明したが、父は携帯電話を持っていないので、その電話に自宅の固定電話で出たのは母だった。母はレインコートと長靴を身につけて、泥の中を歩いて父にその良い知らせを伝えなければならなかった。
汚れを落として、着替え、車に乗って、クラブハウスに顔を出すまで、父に与えられた時間は30分だった。
途中まで行ったところで、急いでいた父はバックミラーに青いライトがチカチカ光っているのが移っているのに気が付いた。警察、アイルランドでは「garda」(アイルランド警察)と呼んでいるが、gardaに止められた。
"「なぜ止められたか分かりますか?」とその警官は、世界中の警官にあるようなぶっきらぼうな言い方で言った。
「分かりません」とゴルフの優勝者(父のこと)は答えた。
「運転中に携帯電話を使っていましたね」
「でも、私は携帯電話を持っていませんよ」と父は抗議した。
「見ましたよ。顔に向けて携帯電話を持ち上げていました」
「いいえ、持っていません。ひげをそっていました」と父は言い、ギリギリの身づくろいの証拠として電気カミソリを出した。"
「それは10倍悪いです」と警察官は言った。ここで彼には選択の余地があった。
ひげをそりながら運転をすることは、アイルランドの法律書には書かれていないし、そのことで警察が違反切符を切ることができる違法行為ではない。同様に、運転中にクラブサンドイッチを食べる、または運転中に百科事典を読むことは具体的な違法行為とはされていない。そんなことをするほど狂った人はいないだろうと、アイルランドの法は想定している。
警察官はそれでも父を不注意運転で裁判にかけることもできたが、きっと面白い面を見る余裕があったのだろう、注意をして父を大目に見てくれた。
「ひげそり運転で二度と止めさせないでくださいよ」と警察官は言い、クラブハウスに向かう父に手を振った。