中国北部のある都市で、この地域がスモッグの多い季節に入り、視界はフットボール場の半分以下に狭まり、小さな粒子の汚染は国際的な安全基準よりも40倍高い記録的なレベルに急増した。
気象条件と、家庭や地方自治体の暖房装置で石炭の燃焼が増えることが相まって、冬になるとたいてい中国北部には最悪の大気汚染がもたらされる。地方自治体の暖房装置は通常、特定の日に使用が開始される。国営メディアによると、北部の都市ハルビンでは、暖房装置(の使用)が10月20日に始まり、10月21日には、同都市での視界は50メートル未満だったという。
中国環境保護庁のウェブサイトに掲載された数値によると、ハルビンのいくつかの観測地点では、大気質の指標として使用される微粒子物質、PM2.5の濃度は1立方メートル当たり600マイクログラムを大きく上回り、ちょうど1000マイクログラムという測定値も数ヵ所で観測された。2012年1月に中国がPM2.5の測定値を発表し始めて以来、1000という測定値が出たのは知られている限り初めてのことであり、測定に使用されている機器がそれ以上の測定値を出せるのかどうかすぐには分からなかった。
世界保健機関(WHO)は、安全なレベルは1立方メートル当たり25マイクログラムだとしている。
鳥取県南部町の農園で、全身が真っ白な珍しいタヌキが生きたまま捕獲された。
農家の奥山俊二さん(62)は、牛舎に仕掛けた罠に体長が40センチの動物(発見されたタヌキのこと)がいるのを10月15日に見つけたと述べた。そのタヌキは1歳未満の雌だと考えられている。
タヌキは通常、小高い森に暮らしているが、この動物(発見されたタヌキのこと)は、台風26号から避難するためか、牛の餌を食べるために、牛舎に侵入した可能性が最も高い。
南部町の野生動物観察指導員の桐原真希さんは、このタヌキの被毛は遺伝したものだろうと語った。
奥山さんは、そのタヌキの世話をしてくれる動物園などの施設を探している。
「寝ているときが特にかわいい。多くの人が見られるようになったら素晴らしい」と奥山さんは話した。
沈没する前にタイタニック号で演奏されていたバイオリンが、英国デヴァイズィズで競売にかけられ、105万ポンド(1億6600万円)以上の値で落札された。
この楽器は、もう演奏することはできないが、1500人以上の犠牲者の1人となった楽団長ウォレス・ハートリー氏のものだった。
ハートリーさんの楽団は、乗客が叫び、冷たい海で溺れている中でも船上のデッキで演奏を続け、その物語はジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』でも印象的なシーンだった。
「タイタニック号の遺品では世界的な記録だった。超えられることはないかもしれない」と、タイタニック号の記念品収集家ピーター・ボイド=スミスさんは述べた。
ハートリーさんの名前が入ったそのバイオリンは、タイタニック号の沈没から1週間以上経ってから、その音楽家(ハートリーさんのこと)の遺体とともに海で発見された。バイオリンは婚約者のマリア・ロビンソンさんから贈られたものだった。
10月20日、浅田真央選手はスケートアメリカで、フリー演技のルーティンに1度失敗したものの、アメリカのアシュリー・ワグナー選手を制した。
2010年五輪銀メダル保持者の真央選手は、フリー演技で首位だった。序盤のトリプルアクセルで転倒したが、技術的な難易度が高かったので、最終的には勝利を持ち去った。
彼女はそのデトロイトの大会(スケートアメリカのこと)でトリプルアクセルに挑戦した唯一のスケート選手だった。
真央選手は通訳を通じて、「今日の自分の演技に完全には満足していません。勉強になる経験でした」と語った。
岸田文雄外務大臣は10月22日、国連総会で発表された核兵器の人道の面での影響に注意を喚起する声明を支持し、その声明を「政治的意志」と表現した。
その声明は、ニュージーランドが主導して起草され、「人道性の存続そのもののために、核兵器はいかなる状況においても、二度と使われてはならない」としている。
岸田外相は、核兵器のない世界を実現するための国際的な努力をリードしていくという日本政府の決意を繰り返し述べた。
日本の領空を侵犯した外国無人機を、退去要請の警告が無視された場合は、撃ち落としてもよいとするための計画を防衛省が起草していたことが、政府筋で明らかになった。
それによると、安倍晋三首相はその計画を10月11日に了承していたという。
9月9日に中国の軍用無人機が東シナ海にある係争中の尖閣諸島に近づいて、日本の防空識別圏に侵入したことを受けて、防衛省はその計画を起草した。中国ではその諸島を釣魚島と呼んでいる。
気象学者らがもう1つの「とても強い」嵐の到来を警告していた中、伊豆大島で台風が引き起こした土砂崩れから行方不明になっている18名の捜索が10月21日に再開された。伊豆大島は東京から南へ120キロ離れている。
荒天のため週末に一端中止した後、何トンもの土砂の中を救助隊員はくまなく捜索した。土砂は、台風26号通過に伴って10月15、16日に家々を飲み込み、人々と生き埋めにした。
土砂崩れで少なくとも28人が亡くなり、避難勧告が発令された。
モルディブの当局は、同国の大統領選挙を11月9日に日程変更した。これは、最高裁との対立により、10月19日に予定されていた投票を警察が妨害したのを受けてのことだった。
この新たな日程は、政治的な行き詰まりを打破し、困難を抱えた新たに誕生したばかりの民主主義国家に安心を与えるかもしれないが、現職の任期が終わる前に新たな大統領が誕生しない可能性があり、そうなれば憲法上の空白が生まれる。
この新しいスケジュールによると、11月9日の投票で誰も50%以上の票を得なければ、決選投票が11月16日に行なわれる予定となっている。
10月21日、フランス政府は米国のチャールズ・リブキン駐仏大使を呼び、米国家安全保障局(NSA)が30日間でフランスの電話記録を7030万件集めたとするフランスのニュース報道について説明した。
フランス政府はこの行為について「全く許しがたい」ことだと述べ、なぜ米国が最も親密な同盟国のひとつ(フランスのこと)に対して盗聴を行なったのか説明を求めた。
同盟国同士のスパイ行為はよくあることだが、情報漏洩者のエドワード・スノーデン容疑者が明らかにした、NSAによる監視の範囲は予想以上だった。
JPモルガン・チェースは、同社が2008年の金融危機の直前まで販売していた住宅ローン担保証券の質をめぐる民事訴訟を解決するために130億ドル(1兆2700億円)を支払うことに暫定合意したと、この銀行(JPモルガンのこと)と米国政府との交渉に詳しい筋が10月19日に伝えた。
この取引の一環として、資産額で米国最大の銀行であるJPモルガンが、同銀行による2005年から2007年にかけての住宅ローン担保証券の発行に対する刑事捜査の継続に協力することを、司法省は求めている。
オーストラリアで最も人口の多い州における数十もの山火事に立ち向かう消防隊は、比較的厄介な2つの炎を一つにまとめ、さらに予測不可能な猛火が支配するという脅威を軽減しようとした。
シドニー西部のブルーマウンテンズ付近で3つの炎が一緒に燃え、制御することが困難な巨大で不安定な炎の壁となることが懸念されていた。そこで、消防隊は意図的に2つの炎を一つにまとめ、食い止めるのを簡単にした。
10月17日以来、山火事により男性一人が死亡し、ニューサウスウェールズ州の208軒の家屋が消失した。
サムスン電子は、この大手電子機器メーカーが次第に飽和しつつある市場でリードを保とうとする中、カーブした形状のディスプレーを持つ世界初のスマートフォンを発売した。ユーザーの手のひらの曲線にフィットする5.7インチのくぼんだ携帯電話「ギャラクシー・ラウンド」は、韓国で販売開始されたが、この新しい電話が世界でいつ発売されるかについては述べなかった。最新型のディスプレーよりも軽いと宣伝されているカーブしたディスプレーは、ディスプレーの技術(の進歩)において初期段階にある。ディスプレーの技術は、曲げられたり、あるいは丸めたり折り畳んだりすることすらできる柔軟なパネルへと向かっている。
シンガポールで10月17日に開催された今年の食の見本市「Oishii Japan」では200社以上の企業が日本の食べ物や飲み物を紹介し、日本の製品を宣伝するとともに、東南アジアでのビジネスの機会を探し求めた。
26都道府県から食品や食品関連の企業がこの3日間の展示会に参加した。この展示会は昨年に立て上げられ、食べ物や飲み物だけでなく、食品の製造のためのサービスや技術も紹介する。
過去5年間で、シンガポールだけでも日本食レストランの数は180軒から900軒近くに急増した。
フィリピンの主要空港であるマニラ空港のターミナルは、オンラインの旅行サイトの調査によって、2年連続で世界最悪の空港に選ばれた。
「The Guide to Sleeping in Airports(空港で眠るためのガイド)」というウェブサイトによると、マニラ空港の混雑した第1ターミナルは、快適さ、便利さ、清潔さ、顧客サービスを基準として、世界最悪とランク付けされたという。
このサイトに掲載された、マニラ空港第1ターミナルの評価には、「老朽化した施設」、特にタクシー運転手をはじめとする空港の従業員が不誠実さ、待ち時間が長い、職員らが無礼、などと書かれていた。
リオ・ティントの希少なピンクダイヤモンドの年に一度の販売が過去に例に見ない関心を集め、この宝石のうちの2つが200万ドル(2億円)以上という記録的な高値で売れたと、この鉱業大手(リオ・ティントのこと)が10月14日に発表した。2013年の「アーガイル・ピンク・ダイヤモンド・テンダー」に出品された64点の赤色、ピンク色、青色の宝石は、100万ドル(1億円)以上で記録的な数の入札があった。最も注目を集めたのは、1.56カラットの宝石「アーガイル・フェニックス」と、出品された3つの「ファンシー・レッド」ダイヤモンドの中のひとつだった。これらの二つは、200万ドル以上で販売され、リオ・ティントのアーガイル鉱山で産出されたダイヤモンドの中でカラット当たり過去最高の販売価格だった。
インドネシア人の実業家エリック・トヒル氏がインテルミラノの株式の過半数を取得したと、同クラブのマッシモ・モラッティ会長が10月15日に正式発表した。
「私たちはトヒル氏と契約を結んだ」とモラッティ会長は述べた。「インテルの歴史は、新たなシーズンを歓迎している」
このクラブは声明で、トヒル氏と同氏が所有するインターナショナル・スポーツ・キャピタルグループが同クラブの株式の70%を取得したと述べた。「マッシモ・モラッティ会長が、インテルを新たな局面へと導く責任を私に委託してくれたことを光栄に思い、彼が私のパートナーとして会長を続けることをとてもうれしく思っている」とトヒル氏は述べた。
ストックホルムから約40キロ離れたスウェーデンのムスコ島の生い茂る森の中に、本物のホビット村がもうすぐできる。
小柄で足が毛深い想像上のキャラクターであるホビットは環境に優しい暮らしを実践する模範であると、英国人でホビットハウスの建築家サイモン・デール氏は、最近ストックホルムを訪問した際に述べた。同氏がこの町にいたのは、ムスコ島に住宅30棟の集まりを計画するためだった。
最初の「ホビット」の家は、2014年の中頃に建ち、数年以内に村全体が完成する予定だ。この村は、自然に近いところで生活したい人々にアピールすることを狙いとしている。
カリフォルニア南部の海岸沖でシュノーケリングをしていた海洋科学のインストラクターが、ファンタジー小説に出てきそうなものを発見した。体長5メートルのヘビのようなリュウグウツノカイの銀色の死骸である。
カタリナ島海洋研究所(CIMI)のジャスミン・サンタナさんは、この巨大な生き物を岸に引きずり上げるために15人以上の助けが必要だった。
同研究所のスタッフたちは、これを一生に一度の発見だと言っている。「私たちはこんなに大きな魚をかつて見たことがない」と、CIMIの航海訓練船「Tole Mour」の上級船長マーク・ウォーディントン氏は述べた。「私たちが最後に見たリュウグウノツカイは体長3フィート(90センチ)だった」
CIMIによると、リュウグウノツカイは水深900メートル以上まで潜り、この生き物が姿を現すのは珍しく、ほとんど研究されていないという。
この謎の多い魚は、自然の原因によって死んだと見られる。組織のサンプルやビデオ映像がカリフォルニア大学サンタバーバラ校に送られており、同校の生物学者たちによって研究される。
CIMIによると、リュウグウノツカイは15メートル以上に成長する可能性があり、深海の遠海魚で、世界で体長が最も大きな硬骨魚類だという。歴史上ずっと伝えられてきたシーサーペント(海の大蛇)はこの魚がもとになっていると見られる。
私のシンガポール人の友人にとって非常に残念なことに、私が初めてダウンロードした携帯アプリはLINEだった。LINEは日本で人気のあるインスタントメッセージ送受信アプリだが、シンガポールではそれほどでもないようだ。
「LINEを使っている人も知らないくらいだよ!」と友人の1人は叫んだ。
実は、LINEはシンガポールにもそれなりにファンがいるようだが、WhatsAppの方が世界的にはLINEよりもユーザーが多い。私がインターネット上で見つけることができた中で最も信頼できる統計によると、LINEの世界のユーザー数は1億人の大台を1月に超えたそうだ。一方、WhatsAppは4月の時点で2億人のユーザーがいるという。
シンガポールでは、スマートフォンを持っている私の友人はみんな、WhatsAppを使っている。LINEを持っている人もいるが、「みんながWhatsAppを使う」のでLINEは滅多に使わない。どんなメッセージ送受信アプリでも、重要なのは他の誰が同じアプリを使っているかどうかで、個人的な好みではないのだろう。
私はWhatsAppとLINEの両方を使っていて、前者は私のシンガポール人の友人と、後者は日本人の友人と使っている。かわいいスタンプや愛らしい絵文字、日本式の表情豊かな顔文字がさまざまあるので、WhatsAppよりもLINEの方が好きだ。定番のドラえもんから、LINEオリジナルのキャラクターまで、あらゆる種類のキャラクターのスタンプがある。それらは会話を盛り上げ、見事に長ったらしい説明の代わりになることも時折ある。
「私はこれから丸一日踊っていられるほど幸せだ」と文字を打ち込む代わりに、コニーというウサギが喜んで跳ねているスタンプを付ける。友人を慰めるのに何と言ったらよいのか時間をかけて考えるよりも、私はハグのスタンプを選んでから、言葉で励まそうとしてみる。ブラウンという冷静なクマのキャラクターの上に石が降り注いでいるスタンプを使うときは、笑いを誘うその純粋な効果で笑ってしまう。
友人にLINEをダウンロードするように説得してみようと思った事があるが、ほとんどの人が説得されていないままだ。私にとって、スタンプは決め手となるものだ。こんなにかわいいイラストにどうやって耐えられるだろう? しかし、私の友人達はこうしたスタンプを子どもぽいと思っている。
私が自分のスタンプコレクションと、「スタンプショップ」にあるさらに何千ものスタンプを友人の1人に見せると、「それに、求めているものを見つけるためだけにこんなにたくさんのスタンプに目を通さないといけないなんて、面倒じゃない?」と彼は言った。
彼は核心をついていた。イラストは雄弁だが、恐らく、ぴったりのスタンプを探すのに、自分で表現する必要がある言葉を打ち込むよりももっと時間がかかっている。自分の感情を自分で言葉にできないほど、スタンプに頼るようになってしまったのだろうか?
大げさに聞こえるかもしれないが、スマートフォンの普及に伴って、スマートフォンが私たちに及ぼす長期的な影響を私たちは見くびるべきではないだろう。子どもが本のページの上で指を滑らせているのを見たことがある。その子たちは、タブレットやスマートフォンと同じように本も「作動する」と思っていたからだ。スマートフォンとメッセージ送受信アプリのすべての便利さと、現実生活の人間の交流が決して置き換えられないことを願う。スタンプがどれだけかわいくても、本物の笑顔とハグに勝るものはない。