10月24日、フィリピン各地の授乳中の何千人もの母親らが、世界記録を更新し、社会的タブーを打ち破るために、自分たちの赤ちゃんに同時に授乳した。
権利擁護団体のブレストフィーディング・フィリピンが主催し、このイベントは保守的でカトリック教徒が多数を占めるこの国の各地1000都市で開催された。権利擁護者たちによると、フィリピンでは公共の場で授乳する女性に対する偏見が残っているという。
「映画の中のセックスシーンで女性が胸を露にしたり、露出度の高い服を着ても、一般の人々は問題ないとするのに、母親が胸を露にして子どもに授乳すると、人々はたいてい不快に思う」と同団体のディレクター、ノナ・アンダヤカスティーリョ氏は述べた。
「私たちのメンバーの一人は以前、トイレで子どもに授乳するように言われたことがある。このような考え方や態度は止めにしなければならない」
このイベントは、複数の場所で同時に授乳する女性の数について、同団体の自己記録であるギネス世界記録を更新することを意図している。2007年には、15,218人の女性が同時に授乳した。
10月24日には推計21,000人が参加したが、ギネスの代表者らが最終的な数を確認するには最大3週間かかるだろうと、同氏は述べた。