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2013年11月8日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

The Animal School (p. 9)

動物の学校

学校の仕事は困難だ! 一方で、若者に一連の一般的な知識とスキルを提供しようとし、他方で、個々の生徒それぞれに特有の才能や能力を伸ばそうとする。

これら2つの目標の良いバランスを見つけるのは簡単ではない。このジレンマは『動物の学校』という物語に示されている。これは、よく知られた寓話で、アメリカの教育者レオ・ブスカーリアが有名にした。あらすじはこうだ。

昔むかし、森に住むすべての動物が集まって学校を作ることにした。カリキュラムを書くために一緒に座って、どの課目を入れようか話し合った。

うさぎは走るのが得意なので、ランニングを入れようと提案した。鳥は飛ぶのが好きなので、飛ぶことを教えた方が良いと提案した。魚は水の中で暮らしているので、泳ぎを学校の科目にして欲しかった。リスは森に住んでいるので、木登りについての授業を含めた方がよいと主張した。

ほかの動物たちもみんな自分の特技を学校で教えてほしいと言ったので、それらも学校の科目に入れた。そして、すべての動物たちがすべてのコースをカリキュラムで学ぶべきだと主張する過ちをした。

うさぎは飛び抜けて走るのが得意だ。しかし、ほかの動物たちが、うさぎはまず飛ぶことを学ぶべきだと主張した。それで、動物たちはうさぎを木の高いところに置いて、跳ねるように促した。かわいそうなうさぎは地面に落ちて、足を折り、頭蓋骨を骨折した。その結果、彼はもう上手に走ることができなくなった。走ることでAをもらうことができず、C+だった。しかし、飛ぶことでは、少なくとも努力をしたということで、Cをもらった。

鳥は飛ぶクラスではAをとる自信があった。しかし、ほかの動物たちがジリスのように地面に穴を掘ることをまずは学ぶべきだと主張した。穴を掘っていて、鳥は片方の羽根を折ってしまったので、もう上手に飛ぶことができなくなった。その結果、飛ぶことではB−しかもらえなかった。

ほかのみんなにも同じことが起こった。学期の終わりには、動物の半分がケガをして入院し、もう半分は疲れ切ったり、心に傷を負ったり、落ち込んだりしていた。最高点をとったトップの生徒は、どの科目でも特によくできるわけではないが、ほとんどなんでもある程度はできる変わり者のうなぎだった。

この物語の意味はなんだろうか? この物語は私たちに、若者には誇るべき特別な能力をそれぞれ持っているということを伝えている。学校の重要な役割は、個々の学習者の特別な才能を見つけて発達させることだということを示している。そして、生徒にみんなと同じように学んで振る舞う教育のクローンになることを強いる危険について警告している。

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