11月19日、キャロライン・ケネディ氏は儀式的な手続きにおいて明仁天皇に会見する中、何千人もの支持者たちが新しい米国大使を一目見ようと東京の通りに列を成した。
暗殺されたジョン・F・ケネディ元米大統領の唯一の生き残った子どもであるケネディ氏(55)は、念入りに準備された行進の中、馬車に乗って都心の皇居に向かい、ヨーロッパ式の儀式用の衣装を着た皇居の職員たちに付き添われた。
外国の高官に対して公共の場で好意が示されることは珍しいが、カメラを手にして歓声をあげる大勢の見物人たちは、首都の中心に続く広い並木道に並んだ。
ケネディ氏は、同氏の地位を確認するバラク・オバマ米大統領からの手紙を手渡すため、敬愛されている天皇と短い時間の会見を行った。これは、最上位の特命全権公使による慣例的な外交行為である。
「天皇陛下に信任状を捧呈することができて光栄であり、大使としての仕事を開始するのを待ちきれない思いです」とケネディ氏は会見後、報道陣に述べた。
ケネディ氏の任命は、父親がダラスで暗殺されてから50年となる11月22日の数日前に行なわれ、日本のメディアの大きな関心を呼び、いくつかの全国放送局がこの行進を生中継した。
ケネディ氏は11月15日に東京に到着し、米国政府と日本政府との同盟を強化したいと報道陣に述べた。