12月10日、平和の象徴的人物であるネルソン・マンデラ氏の追悼式で、一筋の和解がなされた。この式を特徴付けたのは、大敵同士である米国とキュバーの歴史的な握手だった。
ヨハネスブルクのサッカー・シティ・スタジアムに何万人もの人々を集めたこの追悼式で、何人かのスピーカーたちが、死後においてすら、敵対する両陣営を結びつけるマンデラ氏の能力に言及した。
「彼は再び成し遂げた」と、国連の潘基文事務総長は述べ、南アフリカで初の黒人大統領を追悼するために、地域および国際間での敵同士が集まったスタジアムをゼスチャーで示した。
「多くの見解を代表するリーダーたちや、あらゆる階層の人々がここにいる。皆ここで、一つになっている」と潘氏は述べた。
米国のバラク・オバマ大統領は、演説をするためにステージに登る前に、長年の冷戦における敵、キューバのリーダーと握手した。このジェスチャーは、米国の敵に手を差し出す意欲があるというオバマ大統領のサインだと受け止めた者もいる。
この集会は、アパルトヘイト時代における黒人と白人の対立の両サイドや、ジンバブエと英国などその他の国際的に敵対するリーダー同士、さらには、南アフリカで競い合っている政党の代表者、といった哀悼者たちを一つにした。