1月6日、過去数十年で最も冷たく、最も危険な北極域で形成される寒気が米国中西部を襲い、東部と南部、またカナダ北部へと向かい、学校を閉鎖させ、飛行機を待機させ、人々はほとんど一瞬でなる凍傷からむき出しの肌を守ろうとフードやスカーフをしっかりと引き寄せた。
この厳しい天候が訪れたのは、その前の週に激しい吹雪がこの地域の大部分を襲った後のことである。当局はシカゴやほかの中西部の都市の学校を閉鎖し、住民に対し屋内にいるよう警告した。
米国中で交通が寸断された週末に続く1月6日の朝、3,200便近くが欠航となった。
予報は苛酷だった。ノースダコタ州は-35℃、ミネアポリス、インディアナポリス、シカゴは-26℃。強風を気温の要素に入れたときに感じる体感温度は、-45?51℃にまで下がる可能性があった。
この地域のほとんどの場所では過去20年近くにわたって、これほどまで寒くなることはなかった。凍傷や低体温症は数分以内に始まる可能性がある。
1月5日、インディアナポリスのグレッグ・バラード市長は、同市の交通の緊急レベルを「レッド(危険)」に引き上げ、緊急事態や避難先を探す場合を除き、車を運転することを全員に法で禁じた。前回、同市がこのような交通警告を発令したのは1978年にさかのぼる。