フランスのバイオメディカル企業Carmatは、人工心臓の初の臨床試験を開始したと発表した。12月18日にパリのジョルジュ・ポンピドー欧州病院で行なわれた手術は「満足のいく結果だった」と、Carmatは声明で述べた。
人工心臓は、臓器移植を待つ患者に一時的な手段として長年使用されてきた。しかし、入手可能な臓器が不足しているため、毎年何万人もの患者が死亡している。Carmatの製品は、心臓の収縮を再現するためにポンプではなくバイオマテリアル(生体材料)と生物学的センサーを使用し、この待機期間を乗り越えるための長期的な解決策を提供しようと目指している。