1月19日、名護市の稲嶺進市長が再選し、米海軍のために辺野古に代わりの空軍基地を建設するという中央政府の計画に打撃を与えた。沖縄の仲井眞弘県知事がこの取り決めを承認してからわずか数週間後のことだった。
「今回の選挙は、分かりやすかった。一つの争点をめぐっての選挙であり、新しい基地に賛成するか反対するかだった」と稲嶺市長は支持者らに述べた。「人々は声を上げ、反対を唱えた」
稲嶺氏(68)は、元沖縄県議員の末松文信氏(65)に対し、19,839票対15,684票で勝利した。投票率は高く、76.71%だった。
稲嶺市長は選挙運動中に、米軍普天間飛行場を人口の密集した宜野湾市から北の名護市に移設することに断固として反対し続けると約束した。
稲嶺市長の2期目の再選は、安倍晋三首相の政権に新たな悩みの種をもたらすこととなり、(この再選は)仲井眞知事が、稲嶺市長と名護市議会が反対しているにもかかわらず、辺野古湾での基地に関連した埋め立てプロジェクトを進める許可を日本政府に与えてから1ヵ月に満たないうちの出来事である。