1月19日、名護市の稲嶺進市長が再選し、米海軍のために辺野古に代わりの空軍基地を建設するという中央政府の計画に打撃を与えた。沖縄の仲井眞弘県知事がこの取り決めを承認してからわずか数週間後のことだった。
「今回の選挙は、分かりやすかった。一つの争点をめぐっての選挙であり、新しい基地に賛成するか反対するかだった」と稲嶺市長は支持者らに述べた。「人々は声を上げ、反対を唱えた」
稲嶺氏(68)は、元沖縄県議員の末松文信氏(65)に対し、19,839票対15,684票で勝利した。投票率は高く、76.71%だった。
稲嶺市長は選挙運動中に、米軍普天間飛行場を人口の密集した宜野湾市から北の名護市に移設することに断固として反対し続けると約束した。
稲嶺市長の2期目の再選は、安倍晋三首相の政権に新たな悩みの種をもたらすこととなり、(この再選は)仲井眞知事が、稲嶺市長と名護市議会が反対しているにもかかわらず、辺野古湾での基地に関連した埋め立てプロジェクトを進める許可を日本政府に与えてから1ヵ月に満たないうちの出来事である。
野茂英雄氏は彼の残した記録ではなく、先駆者として記憶されいる。彼が日本の野球殿堂入りを果たすにはそれで十分だった。
日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグの両方の元先発ピッチャー(野茂選手のこと)は、競技者表彰委員会によって元抑えのピッチャーの佐々木主浩氏、かつての強打者秋山幸二氏とともに(殿堂入りの選手に)選ばれたと、野球殿堂博物館が1月17日に発表した。
近鉄バファローズとロサンゼルス・ドジャースのスター選手だった野茂氏は、故・川上哲治氏(45歳8カ月)を抜いて、45歳4カ月と史上最年少で殿堂入りを果たした。
口数が多い人ではないと知られていて、野茂氏は短いコメントで感謝を示した。
「野球の殿堂に入れていただいたことを感謝します」と野茂氏は述べた。
ミシェル・オバマさんは今後整形手術を受ける可能性を排除していない。
ファーストレディは「女性は自分自身を良いと思えるようになるために必要なことならなんでもする自由を持つべきだ」とピープル誌のインタビューで述べた。「現在、その道を行く(整形手術を受ける)とは想像していないが、絶対にないとは絶対に言わないことも学んだ」。
女性への彼女のメッセージは、健康でいることだ。オバマ夫人は、(乳がん検査の)マンモグラムと子宮頸がん検査を含め、健康診断を欠かさないと述べた。大腸内視鏡検査も受けている。
「食べる物にこだわったりはしないが、野菜と果物を食べるように気を付けている」とオバマ夫人は付け加えた。「皆さんもご存じのように、私は運動をしています」。オバマ夫人が主宰する運動と健康な食事を通じて子どもの肥満率を減らすためのキャンペーン「レッツ・ムーブ」は来月5周年を迎える。
1月20日、39歳の中国人男性が冷凍餃子に毒を少し混ぜた罪で無期懲役の判決が下った。この事件で、日本と中国で14人の人が2008年に体調を悪くし、経済が急成長を遂げるこの国(中国のこと)から輸入された食べ物の安全性に対する不安が広がった。
河北省の石家荘市中級人民地方裁判所は「情状酌量の余地はない」と、その食品が作られていた工場の臨時作業員だった呂月庭被告への判決で述べ、被告の犯罪を卑劣で計画性のあるものと表現した。
1月17日の追悼式典で、神戸周辺を壊滅し、6,434人の命を奪った阪神淡路大震災から19年を迎えた。
2011年3月に東北を襲った地震と津波の被災者も式典で関西の住民とともに、1995年に地震が発生した午前5時46分、黙祷を捧げた。
久元喜造市長は大災害への備えを続行するように市民に頼み、災害への備えを「神戸を再建する者としての責務」と呼んだ。
安倍晋三首相は1月19日、第二次世界大戦に終止符を打つための平和条約をついに結べるように、ロシアとの長きに渡る北方領土問題を解決したいと述べた。
安部首相はNHKの番組で、ロシアが占領している北海道の向こうの4つの島について言及し、「平和条約を結ぶことで、日露間の未知の可能性を開くだろう。北方領土を取り戻し、平和条約を結ぶための会談を促進したい」と述べた。
その問題は日本とロシアがまだ戦争状態にあるということを示している。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月17日、来月(打ち上げられて)軌道に載せられる全球降水量観測機の詳細を明らかにした。
全球降水観測計画の主衛星はNASAと共同で開発された。従来の人工衛星と異なり、その施設(人工衛星のこと)は、とても弱い雨から豪雨まで観測できる最先端の二周波降水レーダーを搭載しているとJAXAは述べた。
これにより、台風の予測がより正確になると、JAXAのプロジェクトマネージャー小嶋正弘氏は語った。
1月20日、国連のイランに対するシリア和平会議への土壇場の招待は、長く待ち望まれたこの会談を先行き不透明なものとし、潘基文国連事務総長は、シリアの反政府派がボイコットすると脅した後で米国の激しい圧力を受け、(イランへの)参加要請を撤回せざるを得なかった。
参加要請が取り下げられる中、(シリアの)反体制派は、シリアの3年にわたる壊滅的な内戦を終わらせることを目指したこの会談に出席すると述べた。
シリア政府と反対派との対面での交渉 ?? 今回の暴動において初となる ?? は、ジュネーブで1月24日に予定されていた。
中国の経済成長は、2013年第4四半期に減速し、さらなる減速に向かうと見られ、抜本的な改革を試みようとしている同国指導者たちへの圧力を加えている。
この世界第2位の経済大国(中国のこと)の昨年の成長率は7.7%だったと、1月20日にデータによって示された。1999年以来の年間の低水準となった。
「経済はかなり急激に減速している。この減速は、第4四半期に加速した」とクレディ・アグリコルCIBのエコノミスト、ダリウス・コワルジック氏は述べた。
韓国の大手クレジットカード会社3社からの顧客情報の大量流出により、同国の金融業界におけるセキュリティの欠陥が露呈した。
1月20日、(韓国の)金融委員会のShin Je-yoon会長は、これらの3社は十分なセキュリティを確保していなかったと述べた。
この主要な金融規制当局は、企業各社に対し、ハッカー、あるいは従業員や請負業者によって盗まれたデータに対して油断しないことを促した。
あるケースでは、契約社員が8,000万人分のカード所有者のデータをUSBメモリにコピーして盗んだと報告されている。
サンディエゴの交通裁判所は1月16日、当局によると眼鏡にコンピュータが内蔵された機器、グーグル・グラスを装着しながら運転していたとされる女性への召喚状を取り消した。
上級裁判委員のジョン・ブレア氏は、この機器が作動中だったことについて合理的な疑いを残さないほどの証拠がないとして、セシリア・アバディーさんに対して無罪の判決を下した。アバディーさんによると、当時、グーグル・グラスの電源は切れていたという。
グーグル・グラスは、眼鏡のフレームの形状で、装着すると視界の右上に小さな外面が表示される。
メリーランド州ボルチモアのジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは、カフェインはある種の記憶が形成されてから少なくとも1日はその記憶を高めることを発見した。
研究チームは、73人の被験者に対し、多くの物体の絵を見せた。その後、被験者グループの半数に、200ミリグラムの量のカフェインが与えられた。その翌日、両方のグループが、先ほどとは別の組の絵を見せられた。同じ絵もあれば、新しい絵もあり、前のものとよく似た絵もあった。
カフェインを与えられた被験者グループは、一連の絵の中から「(最初に見せられた絵と)よく似た」絵を特定することにおいてずっと鋭かった。
2杯以上のアルコール飲料、あるいは20グラム(のアルコール)を毎日摂取する中年男性は、その後の物忘れが早まるという研究結果が1月15日に発表された。
この研究では、5,000人以上の中年男性が、10年間で3度、飲酒の習慣について聞き取り調査を受けた。それから、被験者らは平均56歳のときに記憶力のテストを受けた。こうしたテストは、その後の10年間で2度繰り返された。
一日当たり36グラム以上の飲酒をした男性は、記憶と脳の機能に最も急激な減退が見られた。
過去10年間で、米国の10代の若者の肥満率は裕福な家族では低下したが、貧しい家族では増加したと、米国の研究が1月13日に発表した。家族の収入や両親の教育レベルを(指標に)用いて米国の主要な2つの研究を分析し、研究者たちは、肥満が関係しているところで階級の差が開きつつあることを発見した。2000年代中頃から、大卒の両親を持つ子どもたちの間で肥満率が低下し始めた。その一方で、高校の学位しか持っていない両親の子どもたちの間で肥満率が増加した。研究者たちが所得レベルでデータを分類した際も、同様の傾向が見られた。
1月14日、中国の研究者たちは、バッタの遺伝子コードを解読したと発表した。
このゲノムコードは草稿(の段階)だが、ひとたび完成すれば、大食いの昆虫を攻撃するための新しい方法を探し求めている科学者にとっての青写真として役立つ可能性がある。中国科学院動物研究所のLe Kang氏率いる研究によると、これは「殺虫剤の標的となる可能性のある遺伝子数百個」を明らかにするという。
この害虫を殺すための賢明で環境に配慮した方法を見つけることが主な目的だと、彼らは『ネイチャー・コミュニケーションズ』誌で報告した。
パナマ政府は、遺伝子を組み換えた蚊を放してデング熱を媒介するメスの蚊を不妊にすることで、今年6人の命を奪ったこの病気の発生をコントロールすることを試みる予定だと、当局が1月14日に発表した。保健省のカルロス・ガルベス氏は、ブラジルとケイマン諸島でこの手法は「確かな効果を見せている」と述べた。「遺伝子を組み換えたオスの蚊が、デング熱を媒介するメスと接触する。すると、(遺伝子を組み換えられていない)メスが生む卵からは、(デング熱を)媒介する蚊が生まれない」と同氏は説明した。ガルベス氏によると、遺伝子を組み換えた蚊は血ではなくフルーツをエサとするため、人間に対する危険はないと述べた。
老齢にもかかわらず、年老いた大木は若く小さな樹木よりも大気中の二酸化炭素を多く除去すると、森林が地球温暖化をどれくらい減速するかを調査する研究が示した。1月15日に発表されたこの研究結果は、温室効果ガスの吸収において年老いた木は比較的効果が少ないとする従来の説を覆した。研究対象となった400種以上の樹木において、年老いて大きくなればなるほど、検体の成長は加速し、最も多くの二酸化炭素を吸収したことを科学者たちは発見した。「人間になぞらえれば、思春期を過ぎて成長が遅くなるどころか、むしろ加速し続けるようなものだ」と米地質調査所のネイサン・スティーブンソン氏は述べた。
中国でペットとそのオーナーを対象として開かれたスキー大会でカメがウサギに勝利したと、1月14日に報告された。
湖南省の雪の積もったゲレンデでゴールを競うレースにおいて、犬や猫が、おんどりやアヒルを含む多種多様な動物と対決したと、国営の中国新聞社が伝えた。
40人の飼い主たちは、ペットをスキー板やそりに乗せるか、あるいはリードを付けた動物を従えてスキーで滑ることが許された、とこの報道は伝えた。
大昔のギリシャの寓話(イソップ童話のこと)に似た予想外の結果となり、カメがウサギに勝利し、この甲羅を被ったは虫類(カメのこと)は最終的には総合3位を記録したと報告された。
「ウサギは飛び跳ねるのが好きで、飼い主の命令に従わなかったため、カメに追い越された」と報じられた。
カメは通常、冬の間は冬眠するはずだが、このカメは飼い主のスキー用具に乗せてもらったようだと、報道は付け加えた。
スキーは近年、中国で人気を高め、寒冷な同国北部のあちこちでさまざまなゲレンデが運営されている。中国は、2022年冬期オリンピック開催地に名乗りを上げている。
シンガポールでは、毎年2回新年を祝う。
1回目は1月1日の元旦だ。ほとんどの人が家族や友人と美味しいものを食べる。島中で、ライブ音楽などのパフォーマンスや花火とともにカウントダウンイベントが開かれる。
2回目は旧正月だ。太陰暦に従うので、毎年日付が異なる。今年は1月31日がその日にあたる。
伝統に従うと、旧正月は15日間続き、毎日に違った意味がある。シンガポールでは最初の2日間だけは祝日になっている。香港や台湾、中国など、中国人が大多数の地域では、3日から7日の間、仕事や学校を休む。
旧正月で最も重要な伝統は、新年の前に行なわれる。新年の前日に家族が年夜飯(あるいは昼食。何時に食べるかによる)に集まる。名前が示す通り、家族全員が出席する方がいい。だから、海外で働いたり、勉強したりしている人たちも、帰省するように努める。
旧正月の準備は大変なことだ。一番骨の折れる仕事は、家中の大掃除だ。窓は拭かれ、目につかない隅々も掃除され、過去1年間で溜まったガラクタの山を処分しようとする。大掃除は、訪れてくる親戚や友人のために家をちり一つない状態にするというだけではない。心理的なデトックス(毒出し)のようなもので、過去1年間のわだかまりに別れを告げ、心機一転のスタートに備える。
心機一転のスタートには、かなりの買い物もある。家の飾り(たいてい赤くする)、ネコヤナギやミカンなどおめでたい植物や、新しい服と靴などだ。
おっと、食べ物もだった!旧正月は特徴的なごちそうがなかったら全く違うものになってしまう。シンガポールでは、人気の高いものに、バクワ(炭であぶって乾かされたしっかりした味付けの豚肉のスライス)、パイナップルのタルト、サクサクした春巻き、クィ・バンキ(ココナツミルクの崩れやすいクッキー)などだ。そのリストは延々と続く。有名店からごちそうを手にするためだけに何時間も並ぶ人もいる。
中国系シンガポール人の多くと同じように、私は旧正月を祝うまで新年がちゃんと始まった気がしない。おそらくそれは、旧正月にはたくさんの準備がいるからだろう。元旦よりもたくさんの慣習もある。それがどんなに骨の折れることでも、新年を2回祝えることは恵まれていると感じる。それに、新年の抱負を決めて守るチャンスが2回ある。