老齢にもかかわらず、年老いた大木は若く小さな樹木よりも大気中の二酸化炭素を多く除去すると、森林が地球温暖化をどれくらい減速するかを調査する研究が示した。1月15日に発表されたこの研究結果は、温室効果ガスの吸収において年老いた木は比較的効果が少ないとする従来の説を覆した。研究対象となった400種以上の樹木において、年老いて大きくなればなるほど、検体の成長は加速し、最も多くの二酸化炭素を吸収したことを科学者たちは発見した。「人間になぞらえれば、思春期を過ぎて成長が遅くなるどころか、むしろ加速し続けるようなものだ」と米地質調査所のネイサン・スティーブンソン氏は述べた。