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2014年2月7日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

A world of tests (p. 9)

テストの世界

毎年、世界中の学生が座って試験を受ける。試験の基本的な目的は、誰かの知識や能力を審査することだ。数学のテストでは、学生がどのくらい数学をよく理解しているかを確かめる。運転の試験では、どのくらい上手に車が運転できるかを確かめる。

テストには6つの基本タイプがある。1つは◯?式のテストだ。これは、文章から成り、T(正の場合)かF(誤の場合)を書き入れる。例えばこのようなものだ:日本の首都は鳥取市である。◯か?か?

このテストでは、正答する確率が五分五分だ。

2つめのタイプは、多項選択式のテストだ。これは◯?式よりも難しい。問題と複数の答えの選択肢から成る。例は次の通り:ケイツさんの誕生日はいつでしょう?―(a) 1月19日 (b) 5月24日 (c) 10月7日

可能性のある答えが3つあれば、正答する確率は33%だ(正解は5月24日!)。

3つめのタイプは、エッセー式のテストだ。これらは、学生にある問いに対して作文を書いて答えるように求める。時間が短いときもあるので、学生は速く書かないといけない。エッセーが良いアイデアでうまく構成されていれば、良い点が取れる。一例を挙げると:第二次世界大戦の原因を説明するエッセーを書きなさい。

4つめのタイプは、教科書持ち込み式のテストだ。このテストでは、学生は解答するのに役立つ本を教室に持ってきてもよい。私はかつてイギリスで、修士課程での言語学のテストで教科書持ち込み式のテストを受けたことがある。最も賢い学生は5冊本を持ってきていた。私は10冊持っていった。20冊持ってきていた学生もいた!

5つめのタイプは、自宅に持ち帰って行なうテストだ。このテストは、学生が家に持ち帰り、家で解くテストだ。たいてい、たくさん考えなければならないエッセーの質問でできている。カナダで受けた人類学の持ち帰り式のテストを今でも覚えている。金曜日の夜にテストを家に持って帰り、週末に解き、月曜日の朝に提出した。家で解いて、考える時間があり、時にはジョギングに行ったり、テレビを見たり、コーヒーを飲んだりして休憩ができるのは良かった!

6つ目のテストは口述試験だ。このテストでは、学生は特定のトピックについてスピーチをし、先生からの質問に答える。口述試験はヨーロッパではとても一般的なテストだ。母がフランスで勉強していたとき、政治学のテストで口述試験があった。学生はランダムにトピックを選び、5人の教授の前でスピーチをした。これがどんなにストレスフルか想像できると思う。母のクラスメートの一人は、あまりにも緊張し過ぎて気を失い、病院に運ばれてしまった!

テストの未来はどうなるだろう? 全てコンピューターによる試験になるだろうか? あるいは、知識を脳にダウンロードできるようになってテストがなくなるだろうか? 時間が経ってみなければ分からない!

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