コペンハーゲン動物園は、何千人もの人が署名をした嘆願を無視して、2歳のキリンを殺し、その死骸を来園客が見ているところでライオンにエサとして与えた。
マリウスは健康なオスのキリンで、2月9日に近親交配を避けるために殺処分されたと、動物園の広報担当者トビアス・ステンベク・ブロウ氏は述べた。子どもを含む来園客は、キリンが皮を剥がれてライオンにエサとして与えられているところを見物するよう誘われていた。「キリンの生体構造への多大な理解を子どもたちに与えることができたと思うので、実際には誇りに思っている」とステンベク・ブロウ氏は語った。
「キリンは見た目のいい動物だということはわかるが、もしそれが(=殺処分されたのが)ブタだったら誰も眉をひそめはしなかっただろう」とコペンハーゲン動物園の科学ディレクターのベンクト・ホルスト氏は述べた。
マリウスの苦境はオンライン上での相次ぐ抗議を引き起こした。キリンが殺されるまで、オンライン署名は2万以上を集めた。