あるドイツ人のバックパッカーが洪水で立ち往生して行方不明になり、オーストラリアの奥地で昆虫を食べて2週間近く生き延びたと警察は3月6日に発表した。
ダニエル・ドゥジィスズさん(26)はクイーンズランド州の奥地で徒歩旅行の途中で2月に行方不明になった。
警察によると、3月6日の午後にウィンドラ郊外のクーパークリークの近くで、車を運転していた人がその雨に濡れた旅行者(ダニエルさんのこと)を車に乗せたという。
ドゥジィスズさんは洪水の中を歩いて渡り、、苦難を生き延びるためにハエを食べたと警察に話した。
「彼はオーストラリアの奥地では、タンパク源として食べられるハエがたくさんいるおかげで、空腹になることはないと冗談を言った」とマーク・ヘンダーソン警部補は述べた。
そのドイツ人は数ヵ月かけてニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州をまたいで徒歩で移動しており、警察と定期的に連絡を取り合っていた。
しかし、2月17日にウィンドラを出発して90キロほど離れたジュンダー(Jundah)へ向かっていて、道に迷った。
「ウィンドラを発ったときにはベークドビーンズとシリアルを携帯していたが、すぐに食べ尽くして、以降はずっとハエを食べていたそうだ」とヘンダーソン警部補は述べた。
ドゥジィスズさんは病院での治療を拒絶した。「彼は確かにお腹を空かせていたが、それ以外は悪くない状態だった」とヘンダーソン警部補は語った。