五輪3大会金メダリストの吉田沙保里選手が率いる日本は3月16日、ワールドカップの決勝でロシアを8-0で破り、7回目のワールドカップ優勝を果たした。中国は東京の小豆沢体育館でのそのイベント(ワールドカップのこと)を3位で終えた。
父親の栄勝さんを3月11日に亡くした吉田選手は、53kg級でマリア・グロワ選手にテクニカルフォールで勝利した。
「お父さん、勝ったよ、ありがとうと言いたいです。最高です」と、骨壷に入った父の火葬された遺骨を抱えて表彰台に立った吉田選手は語った。栄勝さんは享年61歳だった。
昔は試合に勝った時はいつでも父と握手をしていた吉田選手は、マットを去った後、父の写真に手を触れた。
「こういう精神状態でレスリングをしてもし負けたらどうしたらいいか分からないと心配していました。本当に素晴らしいことをしたと思います」と母の幸代さんは話した。