日本は4月1日に消費税を引き上げ、政府財政を安定させるための動きを見せているが、不安定な経済回復を台無しにするリスクもある。これは、日本の右肩上がりの公債を考えると、世界3位の経済大国によるギャンブルだと広く見られている。
経済学者らは、5%から8%への消費税の引き上げは回復を遅らせはしても頓挫させることはないと予測している。このような引き上げは1997年以来であり、当時は、増税、日本のバブル経済時代からの負債の巻き戻し、地域的な金融危機による影響が組み合わさり、この国を不況に追い込んだ。
しかし、最近のデータによると、安倍晋三首相が昨年の秋に増税に合意した際に期待したほど回復は強固とならない可能性が示唆されている。
中央銀行による日本の主要な製造会社に対する四半期の調査、つまり「短観」は、景況感はわずかに上昇したが、予測よりもはるかに低いことを示した。安倍首相は、新たな景気刺激策として5兆円、そして増税が政府の予想よりも激しい打撃となればそれ以上を約束した。理論上、とりわけ日本の人口が減少および高齢化する中で日本の労働力が縮小することを考えると、消費者需要が高まると賃金の引き上げにつながるはずである。しかし、大手の製造業者の中には賃金をわずかに引き上げたところもあるが、雇用主は全体的にそうではなく、時間外労働やパート従業員を増やした。