みんなの党の渡辺よし美代表は、ビジネス界の大物からの申請されていない借入金8億円を巡るスキャンダルのさなか、同氏が立ち上げた少数野党の代表を辞任する。
渡辺代表は4月7日の記者会見で、ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長からの借入金に全く不正はないと話した。辞任するのはその問題のためではなく、党のメンバーやその他の人々に「大きな面倒をかけた」からだと述べた。
渡辺代表の辞任は、安倍晋三首相に政治的な打撃を与える可能性が高い。みんなの党の代表として、渡辺氏は国会で安倍首相の多くの重要な政策提案を支持していた。辞任による副次的影響はまだ完全には感じられないが、野党が再構成されることはほぼ間違いない。
吉田会長は渡辺代表に対し、2010年の参議院選挙の直前に3億円、さらに2012年の衆議院選挙の前に5億円貸したとされている。どちらの借入金も、渡辺代表の政治資金収支報告書、あるいは選挙運動収支報告書に記録されておらず、これは法律違反の可能性がある。
渡辺代表は、このお金は個人的支出のためのものであり、公的な政治活動や選挙活動のためのものではないと主張した。しかし、同代表はこのお金がどこに使われたかについての詳細は説明できず、国民や党のメンバーからより激しい批判を受けるばかりだった。