鳥インフルエンザの発生を食い止めようと急いで、4月13日の夜から14日にかけて、熊本県の2カ所の養鶏所で約400人の作業員が11万2,000羽の鳥を殺処分した。
白い防護服を着て、マスクとゴム長靴を身に付けた作業員らは、生きた鶏を袋に詰めた後、二酸化炭素ガスで殺し、2つの養鶏所に埋めた。養鶏所の一つは多良木町、もう一つは相良村にある。
陸上自衛隊の隊員200人が、殺処分の作業に参加し、養鶏所を消毒するための石灰を届けた。
4月11日から13日の朝にかけて、多良木町の養鶏所で少なくとも1,100羽の鶏がH5型の鳥インフルエンザにかかったとみられる。4月11日に70羽の鶏が多良木町の養鶏所で死んでいるのが発見され、12日にはさらに200羽の死亡が確認されたと、熊本県庁の職員は述べた。同養鶏所は、4月12日に、(鶏の)死亡を県庁に報告した。
少なくとも現在のところ、人間の健康に対して認識されている脅威はない。農水省は、鳥から人へ感染する事例は日本では今まで記録にないと指摘した。
熊本県庁は、これらの養鶏所から3キロ以内で飼育されていた43,000羽の鶏と卵の全てについて輸送を禁止したと、同庁の職員らは発表した。