アメリカのバラク・オバマ大統領は4月28日、不安定な南シナ海付近にアメリカ軍を駐留させるフィリピンとの軍事協定をまとめたが、中国を封じ込めるまたは中国と対立することは全く望んでいないと述べた。
アジア歴訪の最終訪問地のフィリピンで、オバマ大統領は、中国の指導者たちに直接宛てて、海上の領域に関する問題は「威嚇や抑圧」によってではなく、平和的に取り組まれる必要があると述べた。
南シナ海と東シナ海にあるさまざまな諸島や岩礁、環礁に対する中国の領有権の主張は、この地域(アジア)における超大国としてのその巨大な国家(=中国)の台頭によって圧迫されることを恐れる国々を訪れたオバマ大統領の訪問での一定のテーマだった。「我々は中国の平和的な台頭は歓迎する。中国と建設的な関係がある」とオバマ大統領はフィリピンのベニグノ・アキノ大統領と共同での記者会見で述べた。
この新軍事協定は、さらに多くのアメリカ軍と軍船がフィリピンを周回する道を開く枠組み合意である。オバマ大統領は、この協定でフィリピンに新たに米軍基地が設けられることにはならないが、両国の軍隊が共同で訓練できるように空母と港へのアメリカのアクセス権を拡大すると強調した。