日本のアルベルト・ザッケローニ監督は5月12日、ワールドカップの代表チーム23人を発表した。ACミランの本田圭佑選手などヨーロッパに拠点を置く選手12人が選ばれたほか、ベテランストライカーの大久保嘉人選手が選出されて驚きを添えた。
予想通り、本田選手はマンチェスター・ユナイテッドのミッドフィルダーの香川真司選手とマインツのフォワード岡崎慎司選手とともに指名された。ホンダ選手はミランに所属して以来、CSKAモスクワとの試合で1ゴールしか決めていないが、日本の予選では重要な役割を果たした。
「最終的に、積極的に攻撃する選手を選ぶことにした。この顔ぶれなら我々独自のサッカーができるチャンスが最大だと感じた」とザッケローニ監督は語った。
昨シーズンのJリーグでトップスコアラーだった大久保選手は、2010年ワールドカップ時の岡田武史監督からこのイタリア人(ザッケローニ監督のこと)が引き継いで以来、ザッケローニ監督には一度しか招集されていないが、チームに加わった。大久保選手は今シーズン、川崎フロンターレで8ゴール決めており、ザッケローニ監督が大久保選手をチームから外すのは難しかった。
2002年に韓国とワールドカップを共催した日本は、連続5回目のワールドカップへ向けた準備を進めており、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアとグループCで対戦する。
ダルビッシュ有選手は5月9日、またしてもあと1人でノーヒットノーランを逃した。8-0でテキサス・レンジャーズの勝利に終わった対ボストン・レッドソックス戦で、デビッド・オルティス選手に安打を許した。
「これを経験したのは2回目だが、この調子で投球を続けていけば、いつか叶う(ノーヒットノーランを達成できる)だろう」とダルビッシュ選手はテキサス州アーリントンでの試合の後で述べた。
新人で二塁手のロウグネド・オドール選手はオルティス選手が放ったヒットに飛びついて捕ろうとしたが、ボールに手が届かなかった。もしレンジャーズが内野の守備位置を右寄りにシフトさせなかったら、ありふれたセカンドゴロになっていただろう。
ダルビッシュ選手は昨シーズン、対ヒューストン戦で9回2アウトで完全試合への挑戦に失敗した。今回は、ヒットの後で彼はひざを折った。そして、テキサス・レンジャーズのロン・ワシントン監督がマウンドにゆっくりと歩いて行った。
ダルビッシュ選手がマウンドを降りる際、45,392人の観客が「ユウー!」と唱えて健闘をたたえた。
ミシェル・オバマさんは、誘拐されたナイジェリアの女子生徒300人近くの安全な帰還を求める世界的な声に加わった。
アメリカのファーストレディはツイッターで「私たちの祈りは、行方不明になったナイジェリアの少女たちとその家族たちとともにあります。私たちの少女たちを取り戻す時です」と述べた。
オバマさんは5月7日、ホワイトハウスで「#Bring Back Our Girls(私たちの少女たちを取り戻そう)」というメッセージが黒の大文字で書かれた紙を抱えて撮った自身の写真をツイッターに投稿した。
そのツイートには「-mo」というサインが添えられていて、ミシェルさんが自分自身で投稿したことを示している。
300人以上の少女たちが4月14日に学校からボコ・ハラムによって誘拐された。ボコ・ハラムはイスラム過激派でそのリーダーは少女たちを売り払うと脅迫している。バラク・オバマ大統領は、アメリカはナイジェリアが彼女たちを見つけるためにできることは何でもすると述べている。
人気漫画シリーズ『美味しんぼ』は、最新号で実在する前町長をモデルにした登場人物が福島県について福島で壊滅した発電所から漏れた放射性物質のせいで居住できないと言及し、5月12日、再び非難の的になった。
福島県は同日、出版社に抗議し、福島第1原発からの放射性物質放出の結果による健康問題は全く報告されていないと言った。
40歳の男性が5月12日、バーベキューをした後で残った、まだくすぶっている炭を森に捨てて山火事を起こした疑いで逮捕された。
河原大剛容疑者は伝えられるところによると、5月11日に兵庫県赤穂市の森に、同市内の自宅でバーベキューをした後で炭を捨てたとされている。炭がもう燃えていないかは確認しなかったようだ。
警察によると、河原容疑者は容疑を認めていて、「炭火はもう消えていると思った」と語っているという。
論争のさなかにある生態学者の小保方晴子さんは、疑惑を持たれている幹細胞についての論文を政府が出資する理研に要求された通りに撤回する意向はないと、小保方さんの弁護士が5月12日に発表した。理研はその論文の一部を小保方さんが改ざんしたと結論づけている。
「論文の撤回は、小保方さんが実験を一切行なわなかったということになり、ゆえに何も達成しなかったという意味になる」と三木秀夫弁護士は述べ、三木弁護士と小保方さんの別の弁護士が彼女の意向を5月10日に確認したと付け加えた。
理研は5月8日、小保方さんが論文の一部を改ざんしたという理研の結論を支持したと発表している。
ロンドン五輪金メダリストで世界チャンピオンに君臨している内村航平選手は5月11日、全日本選手権個人で史上初の7年連続優勝を果たした。
内村選手は国立代々木競技場で合計点181.200ポイントを獲得し、準優勝の野々村笙吾選手を破った。同大会で、加藤凌平選手は3位だった。この大会は10月に中国で開催される世界選手権の第2次選考会を兼ねていた。
笹田夏実選手が55.950ポイントで首尾よく女王の座を守った。
5月11日の自治をめぐる住民投票を受け、ウクライナ東部の親ロシア派反乱者は5月12日に独立を宣言し、ロシア編入を要請した。これにより、来たる大統領選挙を弱体化させ、ロシア政府の勢力を強め、ウクライナ政府が分離主義者と対話を持つように圧力をかけた。
ロシアは、3月にクリミアを併合したようには、東ウクライナを併合するつもりはないことを示唆している。そうではなく、ロシア政府はウクライナの未来について交渉に東側の地域を含めるよう推し進めている。
ベトナムとフィリピンは5月11日東南アジア諸国連合の首脳会議で、南シナ海における中国の攻撃的な行動に対峙するためさらに活動を強めるとした。首脳会議は、以前はのけ者だった国で今は民主改革を熱心に見せているミャンマーが初めて主催した。
パラセル諸島付近での中国とベトナムの船舶の対立が根深く厳しい海の領有権問題を浮き彫りにした。危険度は高く、中国政府はその戦略的に重要な海域(南シナ海のこと)の多くに領有権を主張している。
5月12日に示された4つの主要な出口調査によると、ヒンズー教の国粋主義者、ナレンドラ・モディ氏がインドの次期首相になる見込みだ。モディ氏が所属する野党と連立政党が、世界一大きな選挙で一気に議会の過半数を獲得すると予測されている。
インド人民党のモディ氏は、経済の促進と雇用創出を誓った情報通の選挙活動で、長い選挙戦に衝撃を与えた。
同国内の8億1500万人の有権者による投票の最終結果は5月16日に発表される見込みだ。
イタリアの警察は、地元の高く評価される水牛の乳が輸入された安い牛乳で薄められていたことがわかり、モッツアレラチーズの工場を閉鎖して、13人を逮捕した。
当局は、南部の町カゼルタ近郊で作られたチーズに、許容されるレベルの20倍のバクテリアが含まれていることを見つけたと、カラビニエリ警察のアルフォンソ・パンノン氏は述べた。
警察は5月12日、ナポリを含めたカンパーニャ地域でそのチーズを販売する店舗を閉鎖した。
乳白色の水牛のモッツアレラチーズはイタリア人と旅行客に賞賛されている。
5月12日、アルコールによって毎年世界中で330万人が死亡していると世界保健機関(WHO)が発表した。飲酒運転、アルコールが引き起こした暴力や中毒、数多くの病気や障害を含め、毎年世界で20人に1人がアルコールが原因で死亡している。「これは実に、10秒に1人の死亡に換算される」とWHOのメンタルヘルス・物質乱用部門を率いるシェカール・サクセナ氏は話した。
飲酒は、肝硬変や一部のがんを含め、200種類以上の健康障害に関連している。また、アルコールの乱用は、結核、HIV、肺炎などの感染症にかかりやすくする。
あなたが娘とまたけんかする前に、考え直してほしい。デンマークの研究者たちは、親戚や友人、隣人としょっちゅう言い争っている人は、中年時に死亡する可能性が2倍以上高いという。研究者らは、健康やライフスタイルに関する長期的な研究に36歳〜52歳の1万人近くのデンマーク人を参加させ、参加者を11年間追跡した。この期間の終了時に、女性の4%と男性の6%が死亡していた。付き合いがある中の誰かとよく言い争うと報告した人々は、そのようなことはめったいないと述べた参加者に比べて死亡した可能性が2倍から3倍高かった。
握手はその人の多くを語る。研究者らは5月7日、握力はその人の老化の進行具合や教育レベルを示すと発表した。国際応用システム分析研究所の研究者らは、世界中で発表されている50本以上の研究報告を精査した。教育レベルの高い69歳の人々は、比較的教育レベルの低い65歳の人々と同じ強さで握手する傾向があることを研究者らは発見した。このことは、後者の老化が約4年速く進行していることを示している。「握手の強さに基づくと、教育水準の高い人は、低い人と比べて数歳ほど自分を若く感じている」と研究報告書の著者、セルゲイ・シェルボフ氏は述べた。
新種の鳥インフルエンザが南極に生息するアデリーペンギンから初めて検出されたが、このウイルスはアデリーペンギンの病気を引き起こさないようだと、研究者らは5月6日に発表した。
このウイルスは、科学で知られている他のどの鳥インフルエンザとも異なると、米国微生物学界のジャーナル、「mBio」で発表された報告は述べた。この発見は、鳥インフルエンザウイルスは南極まで南下し、ペンギンの個体群の間で維持され得ることを示している。
これまでの研究でペンギンの血液にインフルエンザの抗体が存在する証拠が発見されているが、ペンギンの体内から生きた鳥インフルエンザウイルスが検出された報告は本研究が初めてとなる。
西洋の人々がなぜ東洋の人々よりも個人に力点を置くのか不思議に思ったことはあるだろうか? 心理学者らは5月8日、この相違は異なる地域で歴史的にどの穀物が栽培されてきたかに行き着くかもしれないと発表した。この「米理論」は、サイエンス誌に掲載され、伝統的に稲作をしてきた人々は、稲作に伴う集中的な労働と近隣の人々との協力の必要性のために、次第により共同的で全体的になっていったと述べている。対照的に、麦を栽培する地域に住む人々は、麦にかかる労力が稲作の半分で、稲作ほどは協力の必要性がほとんどないため、より独立して考えるようになったという。
科学者らは、インド南部の山間部のジャングルでいわゆる「踊るカエル」を14種発見した。このアクロバティックな小さい両生類は、オスが交尾相手を引き寄せるために使う珍しい蹴りでその名を得た。大きいカエルほど、たくさん踊る。新種をリストアップした研究は、5月8日に科学誌「Ceylon Journal of Science」に掲載され、インドの踊るカエルで知られている数は24種となった。
踊るカエルは西ガーツ山脈でのみ発見されている。西ガーツ山脈は木の生い茂る山脈で、西部のマハラシュトラ州からインドの南端まで1,600kmにわたって広がっている。
2人の前妻を殺害したことを明かし、テレビのお見合い番組から追い出されたトルコ人男性は、3人目の妻は殺さないと誓う刺激的な口説き文句を言った。
5月8日、ハート形の名札を身に着けた、はげ頭で62歳の番組出演者、セファー・カリナックさんは、自分は二人を殺害して有罪判決を受けた人殺しであることを冷静に説明し、クイズ番組「ラック・オブ・ザ・ドロー(運任せ、の意味)」の観客は強いショックを受けた。
番組の司会者から退場するよう求められた後に受けたインタビューで、がっしりとした体格で口ひげをはやしたこの男性は、 いとこでもある最初の妻を嫉妬から殺害し、二人目の恋人を「おのを振った際に」事故で殺したことを説明した。
「過去の妻を殺害したと話したら女性たちは私から離れていくだろう。しかし、私は14年間服役した。私は変わったのだ」とカリナックさんは5月9日付けの『Haberturk』紙のインタビューで話した。
カリナックさんは、自分のことを「新しい妻を探している正直な人間」だと説明し、次のように付け加えた。「私と結婚する女性は、私に殺されることを心配しなくていい」