日本は王者オーストラリアを1-0で勝ち、女子アジア杯で初優勝した。
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は5月25日にベトナムで開催されたそのトーナメント(アジア杯のこと)に3度目の挑戦で優勝した。このトーナメントはカナダで開かれる来年のワールドカップの最終予選も兼ねていた。
「厳しい試合だったが、選手たちは本当によく闘いました。今日のミーティングで、私たちはこの大会で優勝することがわれわれにとっていかに大切かを話し合いました。そのおかげで、選手たちは自分たちの目標を実現することができました」とホーチミン市での決勝の後で佐々木監督は語った。
「今回は私の3度目の挑戦、3度目の正直でした」
岩清水梓選手が28分にヘディングシュートで先制し、君臨しているワールドカップチャンピオン(日本チームのこと)は、前半のほとんどを攻撃で優位に立ち、オーストラリアはゴールを打つチャンスがほとんどなかった。
キャプテンの宮間あや選手はコーナーキックでグランドの中央部分にボールを蹴り出し、宇津木瑠美選手がそのボールを左足でネットに送り込み、そこで岩清水選手がオーストラリアの選手を越えてヘディングをし、ボールはゴールラインを割った。
「このタイトルは本当に獲得したかったです。やっと今、勝ち取ったのだと分かってきました」と岩清水選手は述べた。
アメリカの人々は5月25日に墓地に旗を立てて戦死した兵士たちに敬意を表し、バラク・オバマ大統領はメモリアルデー(戦没者追悼記念日)にアフガニスタンを電撃訪問した。
オバマ大統領はアフガニスタンのバグラム米空軍基地に到着し、軍と話をして、基地内の病院にいる負傷した兵士たちを見舞った。アメリカ軍のうち、少なくとも2,181人の隊員が13年にわたるアフガン戦争で亡くなっている。
5月24日、民主党の下院議員タミー・ダックワース氏はシカゴで行なわれたメモリアルデーのパレードの中心人物を務めた。ダックワース議員は2004年にイラクで、自身が運転していたヘリコプター、ブラックホークが携行式ロケット弾に打たれ、脚と腕の機能の一部を失った。
マサチューセッツでは、ボストン・マラソンの事件で被害を受けたジェフ・バウマンさんと彼を助けたカルロス・アレドンドさんが5月24日に兵士を讃えるために墓地に何万本もの旗を立てた。
内閣府の新しい調査によると、日本の若者は自己評価が低く、将来に悲観的であることが分かった。
このオンライン調査は昨年11月と12月に行なわれ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、韓国、スウェーデン、アメリカの13歳〜29歳の人々を対象に、各国約1000人から回答を得た。
調査によると、アメリカ人の回答者の86%が自分に自信があると答え、7ヵ国のうちトップだった。日本人の回答者はたったの45.8%で一番低かった。
日本は前向きな性格をしていると答えた人の割合でも最下位だった。将来に希望があるか、40歳になったとき幸せになっていると思うかと質問されて、肯定的に回答している日本人の割合はどちらの質問でも最も低かった。
東シナ海上空で中国の戦闘ジェット機が日本の軍用機に数十メーター以内まで近づいて飛行したと、5月25日に日本政府が発表し、このことで小野寺五典防衛相は中国政府を係争中の領域への接近で「やり過ぎ」だったと非難した。
中国の戦闘機が無人島の尖閣諸島付近で5月24日、日本の偵察機に50メートルまで近づき、別の飛行機には30メートルまで近づいたと防衛省は述べた。
小野寺防衛相は報道陣に対し、「これは全く異常な近接だ」と述べた。
来日中のバングラデシュのシェイク・ハシナ首相は、5月26日に東京で、今後4〜5年間でバングラデシュに最大6000億円の経済支援を行なうという日本の約束を確認するため、安倍晋三首相との共同声明に署名した。
資金は主に借款の形で、バングラデシュでのインフラ建設やその他のプロジェクトに使われる。両国は原発について話し合う専門家会議も開く予定だ。バングラデシュは慢性的な電力不足に対処するため、ロシアの支援で初の原子力発電所を建てることになっている。
日本は5月25日、激戦だったニューデリーでの決勝戦でマレーシアに3-2で勝ち、バドミントンのトマス杯で初の優勝を果たした。
上田拓馬選手は21-12、18-21、21-17でダレン・リュウ選手に勝ち、日本の勝利を確定した。日本が決勝戦に進出したのは初めてだった。
「スタンドから両方のチームが応援していて、すごくプレッシャーがかかっていた」と上田選手は語った。上田選手は決勝戦の開始から終わりまでリードし、リュウ選手が上田選手の利き手に打ち込んだ時、試合に勝った。
勝利して、上田選手は地面に倒れこみ、チームメートがお祝いにコートに走ってきた時にガッツポーズをした。
台湾にある事実上の日本大使館の報告書によると、台湾、中国、韓国からの旅行客は、昨年日本を訪れた観光客による支出額の68%を占めた。
公式な外交関係がない中での日本と台湾との関係を担う交流協会によると、昨年、外国人旅行客は日本で1兆4000億円以上を支出し、宿泊費が合計の34%近くを占め、買い物が33%、交通費が約11%だった。
タイの軍事指導者らは5月27日、バンコクの軍本部に落ち着き、国王の承認を得たが、これまで抑制で対処してきた小規模の抗議に直面している。
タイの軍事指導者のチャンオチャ・プラユット司令官は5月26日、タイを任される軍事議会のトップを務めることをアドゥンヤデート・ブミボン国王によって公式に承認されたと述べた。抗議が広がるなら武力を行使すると警告した。
プラユット司令官は、時に死者を出すこともあった7ヵ月近くにわたるデモの後で、5月22日に実権を握るために行動した。
ベルギーは5月25日、ブリュッセルにあるユダヤ博物館に銃を持って歩いて入った単独の男の行方の捜査を国中で始めた。男は、カラシニコフ自動小銃を取り出し、少なくとも3人を殺害し、銃をしまうと足早に歩き去った。
ブリュッセルでの5月24日の銃撃で、ベルギー当局者は直ちに対テロ措置をとり、反ユダヤ人攻撃と広く見られたもののために、ユダヤ関連の場所の護衛を強化した。事件はベルギーの選挙の前日に起こり、大陸中の有権者たちが新しい欧州議会の議員を選ぶさなかに起きた。
5月25日、ウクライナ大統領選で億万長者の菓子メーカーのペトロ・ポロシェンコ氏が大勝利し、親ロシア派の反乱を鎮め、繊細な国を親欧米路線に導くという仕事を引き受けた。
ウクライナの不和を生じている政治階級を生き残ってきたベテラン(ポロシェンコ氏のこと)は、ロシアが支援する前任者を3ヵ月前に失脚させた暴動の影で自身の影響力と資金を投じ、この体格のいい48歳(ポロシェンコ氏のこと)は予備段階の結果で50%以上得票した。それに対し、次点だった挑戦者はたったの13%だった。
5月28日の朝、韓国南西部の長城郡の病院の高齢者が入院していた別棟で起こった火災で21人が亡くなったと、職員が発表した。
20人の患者と看護師が亡くなり、ほか7人が負傷したと、長城郡消防署の職員が述べた。
犠牲者は有毒なガスに窒息して亡くなったと職員は述べた。
ヒョサラン療養病院別棟の2階で火災が発生したとき、患者33人と勤務中の看護師1人が(病院に)いた。火は約6分後に消し止められたと職員は話した。
米求人情報サイトのグラスドアがまとめた被雇用者格付けによると、グーグルとフェイスブック、卸売販売業者のコストコはアメリカで最も良い賃金と福利厚生を与えているという。気前のいい福利厚生が際立ったコストコ以外は、雇用企業のトップ5社中4社がハイテク企業だった。トップはグーグルで、ソフトウェアエンジニアの基本給は平均で1年間に119,000ドル(1200万円)、社員は無料でジム、ビリヤード、ペット預かりを利用できる。フェイスブックは、コストコに次いで3位にランクインし、社員に自由を与えていることが称賛されている。ソフトウェア会社のアドビが後に続いた。
ワイヤレス製品メーカーのパロットは5月11日、世界を見下ろす目を持ちたがっているスマートフォンやタブレット端末を持つ人をターゲットにした無人機を公開した。パロットは、同社のBebop Droneを今年最後の3ヵ月のうちのいつかに販売される予定の、空飛ぶ高品質カメラとして宣伝した。パリに拠点を置く自動車向けワイヤレスアクセサリーと携帯端末向け機器のメーカー(パロットのこと)は、この無人機をいくらで売る予定かは発表しなかった。「鳥や虫になったような体験だ。この機器を通じて空を飛び、まるで鳥になったのと同じものが見える」とパロットの創設者アンリ・スィドー氏は語った。
ソニーは電子機器事業の再建にもがき続けており、3月31日までの昨年度の連結最終損益が1283億円だったと5月14日に報告した。
プレイステーション4とスマートフォンの着実な売れ行きと円安のおかげで、2013年度の売上は7兆7000億円増加して、14.3%の伸びとなった。しかし、営業利益は265億円に急落して、88.3%減となった。営業利益の急落は、同社が売却を決めたパソコン事業に関連する917億円の損益と電池事業の減損、資産売却からの利益の減少が原因だった。
インターネット競売企業のイーベイは、ハッカーが3ヵ月前にネットワークを攻撃し、約1億4500万人のユーザー記録がデータベースから盗まれたと発表した。歴史上最も大きなデータ流出の一つとして後世に伝えられると見られている。イーベイは顧客にすぐにパスワードを変えるように勧めており、2月末から3月初めにかけての攻撃で盗まれたデータの一部にパスワードが含まれていると述べている。
広報担当のアマンダ・ミラー氏は、これらのパスワードは暗号化されていて、イーベイは暗号化したそのコードをハッカーが解読したと思える理由はないと述べた。
5月10日に発表された新しいデータによると、ロンドンは通貨ポンドでの億万長者が世界のどの都市よりも多く、イギリスは人口あたりのそのような億万長者の数gが最多だという。
サンデー・タイムズ紙のためにまとめられたこの調査は、経済成長が2008年の財政危機以降見られなかったレベルにまで最近戻ってきたにも関わらず、多くの人々が未だに経済的に苦しんでいる国で議論を引き起こすだろう。ロンドンにはイギリスの億万長者104人中72人が住んでいて、10億ポンド以上(1710億円)に相当する価値を持つ人々が48人住んでいる2位のモスクワを大差で抜いた。ニューヨークは3位で億万長者は43人だった。
アメリカでは誰でも1,500ドル(15万円)でグーグルのグーグルグラスを購入できると、そのインターネット会社(グーグルのこと)は5月14日に発表した。グーグルは、アメリカではどんな人でも、インターネットに接続できるこの眼鏡型アイウェアを買うことができると述べた。グーグルはこの機器を4月に1日間だけアメリカで一般向けに発売し、アプリ開発者などの選ばれたユーザー以外にも入手できるようにした。切手サイズの電子スクリーンが片方の眼鏡フレームに取り付けられていて、グーグルグラスは映像を録画し、Eメールにアクセスし、進路変更ごとに運転方向を示し、ユーザーの携帯電話にワイヤレスで接続することでウェブから情報を得ることができる。
ニュージーランドの警察は、大麻が入った袋を当惑する飼い主に届けて犯罪を取り締まったネコを褒め称えた。
そのネコは5月18日、玄関先に鳥やネズミではなく、麻薬が詰まった小さなビニール袋を贈り物として置き、飼い主に南島の都市ダニディンの警察に電話をするよう促した。
警察官は150NZドル(13,000円)相当と推定される5グラムの大麻を発見したと述べた。
リース・ムンロー巡査は「ネコが家に死んだ鳥やネズミを持ってくるのは聞くが、私の職務経験の中では確実に、未だかつてこんなことに出合ったことがない」と地元紙オタゴ・デーリー・タイムズに語った。
「最近は誰が人を誠実に保っているか本当に分からないものだね」
ムンロー巡査は、警察はビニール袋の指紋を調べる予定だが、大麻の持ち主はまだ見つかっていないと述べた。
ムンロー巡査は、マリファナを探知するネコは、違法な薬物の取り締まりで新たな武器になるかもしれないと話した。
「我々には確かに薬物を探知するよう訓練した警察犬がいるが、このこと(薬物を検知するネコの導入のこと)は将来警察が探求できることかもしれない」とムンロー巡査は語った。
ゴールデンウィークのほとんど全てを大阪の大都市で過ごした。数ヵ月間を小さな町で暮らした効果はかなりはっきりしていて、私は目を丸くして高いビルをじっと見た―高いビルは私の町ではまれなものだ。
いたるところに広告がある電車に乗るのも私の町ではとてもまれだ。というか、電車に乗ることがまれ、ピリオド(広告あるなし以前に電車に乗らないということ)。大阪で電車の移動の間、私の目は常に、A社、B社、C社で英語を学ぶよう通勤客を説得しようとする多くの広告に引きつけられていた。一つは特に私の関心を引いて、太字の誇らしげな日本語の文字で「当社の講師は全員外国人です!」と書かれていた。
この宣言にいくつかの疑問がわいた。外国人講師は外国語を学ぶ際の本当に目玉なのか? あるいは、資格のある講師がいる方がもっと重要なのか? 外国人であるということはネイティブ・スピーカーであるということを意味するのか? ネイティブ・スピーカーであることは教えるのが上手ということを意味するのか?
最後の問いは簡単に答えられる問いだ。ほとんど絶対的に、何かの言語のネイティブ・スピーカーだということがよい講師であるということにはならない。訓練を積んでいないネイティブ・スピーカーは、彼らの言語がある一定の方法で使われる理由をいつでも説明できるわけではない。彼らの口から出てくるものが正しいということを当たり前に思っている。しかし、「正しい」という考えですら、議論の余地がある。文法的に正しいものは、一番自然に聞こえるものと食い違うことがよくある。それに、つづりや文法、発音を含む英語の地域差もある。
講師を雇うときに「ネイティブ・スピーカー」という必要条件をとても厳しくしている国もある。英語話者の典型に合う人々―言い換えれば白人しか雇わない企業もある。応募者がニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスなどの国で生まれたか国籍を有していることを要件にしている求人広告を見たこともある。
そのような細かい―私の観点からしたら偏見のある―必要条件は、学習する人々が多くの優れた教師を逃しているということを意味している。教えている言語を学んだ教師は、学習者の助けになるコツやヒントを持っているかもしれない。評判のいい学校の資格を持っている教師は英語がネイティブレベルに近いからだけでなく、教えることができるから、その資格を取ったのだ。私は運良く、そのような教師と友人になれた。彼女はドイツ出身だが、ネイティブのように(英語を)話すし、プロのように教える。学習する人々は、ネイティブ・スピーカーだろうとなかろうと、外国人だろうとなかろうと、さまざまな良い教師に触れることで恩恵を得るというのが私の見方だ。
では、あなたは教師に何を期待するだろうか? 温かな笑顔? 外見がいいこと? それとも、単に「外国人」というだけで十分だろうか?