コアラはめったに水を飲まず汗腺も持たず、どのようにして熱波の中で体温を下げているのか長らく科学者たちの疑問だった。動物学者らのチームは、オーストラリア南東部で37匹のコアラを観測した。比較的暑い日には、この動物(コアラのこと)は四肢を広げた体勢をより頻繁にとり、木の幹に抱きついているように見えた。暑くなるほど、木のより下の部分にいるのが見られ、彼らの食料源であるユーカリ以外の木にいることが多かった。これはユーカリの木の温度が(外気の)気温よりも1.46〜1.87度しか低くない一方、アカシアの木は約5度低くなることで説明がつくという。