6月29日に『プロスワン』誌に掲載された研究によると、スペインで発掘された、知られている中で最古のネアンデルタール人の排泄物から、穴居人(ネアンデルタール人のこと)は肉だけでなく野菜も食べていたことが分かったという。研究者らは、その排泄物の中にコプロスタノールを示した生物指標化合物を発見した。コプロスタノールは、消化器官がコレステロールを消化する際に生成される脂質で、特に動物を食べると生成されるものだ。植物が消化の過程で分解される際に作られる物質の5ベータスチグマスタノールも発見した。このことは、ネアンデルタール人が主には肉食だったが、塊茎類やベリー類、ナッツ類など、かなりの量の植物も食事に含まれていたことを示している。