人口の1%にも満たない人に見られる稀な遺伝子変異により、心臓病のリスクが40%減少する可能性があると、研究者らが6月18日に発表した。『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された研究結果には、アポリポ蛋白C3と呼ばれる遺伝子の特定の欠陥が、血液中のトリグリセリドとして知られる脂質の一種をどのように減少させるかが示されている。「我々の研究結果に基き、アポリポ蛋白C3の特異的な抑制によってトリグリセリドを減少させることは、病気のリスクを下げることに有益な効果をもたらすと予測した」と、論文の上席共著者で、ワシントン大学公衆衛生大学院の疫学研究教授アレックス・レイナー氏は述べた。