ドイツは7月13日、交代選手のマリオ・ゲッツェ選手の見事なボレーシュートのおかげでアルゼンチンを延長戦で1-0で破り、4度目のワールドカップ優勝を果たした。
ゲッツェ選手は、試合時間が終わる直前にミロスラフ・クローゼ選手の代わって参戦し、113分に今回のトーナメントでも最高レベルのゴールで試合を決めた。「信じられない感じがする。シュートを放って、何が起こっているかわからなかった。私たちにとって夢が本当に実現し、チーム全体がブラジルで成したことを誇りに思う。全くもって素晴らしかった」とゲッツェ選手は述べた。
ドイツはブラジルで1敗もせずに7試合中6勝を挙げ、アメリカ大陸で開催されたワールドカップで勝利した初のヨーロッパの代表チームとなった。ドイツがアルゼンチンを(今回と)同じ点数で決勝で破った1990年以来、初めての優勝だった。
「我々は55日間を共にし、このプロジェクトを何年も前に開始した。我々はいいプレーができると信じていた。この栄誉にふさわしい者がいるとしたら、それはこのチームだ。7試合の間、我々はこの大会で最も優れたチームだったことを示せたと思う。そして、それに備えてきた。我々のチームの精神は信じがたく、素晴らしい技術的能力と優勝を成し遂げる意志の力がある」とドイツのヨアヒム・レーブ監督は語った。
ワールドカップでの4度目の優勝を記念して4つの星が描かれたドイツのサッカーの新Tシャツは7月14日、ブラジルで代表チームが勝利した数時間以内に売り切れた。
ドイツのスポーツウェアメーカーのアディダスでは、客が白い新Tシャツの1枚を求めてフランクフルトのアディダスの店舗に試合の後に押し寄せ、すでにその経済効果が見られている。価格は84.95ユーロ(11,700円)だ。アディダスはドイツが勝った場合に備えて、決勝に先がけて記念Tシャツを少数製造していた。
7月14日の朝、アディダスのウェブサイトでは新Tシャツの横にすでに「売り切れ」のマークが示されていた。その会社(アディダスのこと)は差し迫った需要に対応するために中国から新たに空輸すると発表している。
アディダスの株価は2.85%上昇してその日を終え、広報担当者はドイツの勝利が同社に「少し余剰の押し上げ」を与えるだろうと述べた。経済学者は、勝利の喜びがドイツで消費者の(購買)意欲を高める一助となりうると語った。
500人近くのダイバーとスノーケラーが7月12日、地元のラジオ局によって放送される海中での「コンサート」のために、フロリダのキーズ連邦海洋保護区に潜った。毎年行なわれている第30回ロウアー・キーズ水中音楽祭は、水中スピーカーを通じて海中で4時間放送されるコマーシャルのない音楽番組だ。
ミュンヘンから来たスノーケラーのユーリ・クレフさんは、水中で目にした鮮やかな色と熱帯の魚に特に感銘を受けたと語った。「赤から青から白までさまざまな色を見ました。水面から太陽が差し込む影まで。それにこの色とりどりの魚たちすべて―完璧です」とクレフさんは話した。
プレイリストには、ビートルズのオクトパスガーデンやディズニーのリトルマーメイドのテーマ曲、フロリダ南部の海洋保護区にいるイルカについての懐かしのテレビ番組フリッパーの主題歌などの曲が含まれていた。
平和主義の憲法を解釈し直す最近の閣議決定においては、停戦の準備が整う前でも日本がホルムズ海峡での機雷掃海作戦に従事することが認められると、安倍晋三首相が7月14日の特別国会で答弁した。
安倍首相の発言は、他国がホルムズ海峡を閉鎖しようとした場合、同盟国を支援するために海上自衛隊の船隻が掃海作業を行なえることを示唆している。ホルムズ海峡は、日本に輸入されている原油の約80%が通ってくる海峡だ。
北海道警察は7月14日、北海道小樽市の海水浴場近くを運転していて女性4人を車ではねた疑いで31歳の男を逮捕した。この事故で4人中3人が死亡し、その後、男は現場から逃走した。
伝えられるところによると、札幌市の海津雅英容疑者は、携帯電話を見ながら一人で運転していて、小樽市の海水浴場近くで歩いていた女性たちを車でひいたことを認めている。衝突の前に、約12時間にわたり他の人たちと酒を飲んでいたと、警察は主張している。
北朝鮮は100発余りのロケット砲を韓国との国境近くの東海岸から発射したと、7月14日に韓国の軍部関係者が発表した。
その軍部関係者は、それらの砲弾は軍事訓練とみられるものの間に発射されたと述べた。砲弾は北朝鮮の領海内に落ちた。
7月14日の朝、日本の野党議員グループは、最近の砲弾発射は韓国とアメリカがこれから持つ合同の軍事演習に抗議するためのもので、日本へ向けた意図はないと、北朝鮮政府への訪問後に北朝鮮の当局者が話していたと話した。
最高裁は二審の判決を支持し、1972年の沖縄返還に関する外交上の密約文書はおそらく現存しないため、政府がこれを開示する必要はないとの判決を出した。
アメリカとの日本の秘密交渉が公になることを避けるため、情報公開法が制定される前に密約文書が破棄されたという政府の主張を、東京高等裁判所は2011年の決定で受け入れている。
エジプトは7月14日、ガザ地区でのイスラエルと武装勢力ハマスとの間での1週間続いた激しい戦闘を終わらせるよう、停戦案を提示した。この戦いで、少なくとも185人の人々が死亡し、両者はその提案を真剣に考えていると述べている。
エジプトの申し出は、この紛争を終わらせる国際的な努力に突破口をもたらす最初の兆しだ。
ガザにいるハマスの最高指導者は「外交的な動き」があることを認めた。一方、イスラエルの政策決定をする安全保障関係閣僚会議はその提案について7月15日の早くに話し合うことになっている。
難破したコスタ・コンコルディアは再浮上に成功し、解体のためにえい航される。イタリアのジリオで座礁して転覆し、32人が亡くなってから30ヵ月が経った。
当局はコンコルディアを水中のプラットホームから浮上させる作業が障害なく進み、満足を示した。
「ようやく、最悪の事態は終わった」と引き上げ作業のトップを務めるニック・スローン氏は述べた。
その船は解体のために7月26日までにジェノバまでえい航される見込みだ。
西アフリカでのエボラ熱発生による死者数は2月以降603人に増え、世界で史上最悪の流行となったと、世界保健機関(WHO)が7月15日に発表した。
多くの人々が外部から入ってきた人がエボラ熱と戦うのではなくて蔓延させていると恐れていたため、世界中と地元の医者たちは地域に入るのに苦労していた。
「われわれは今でもうわさや疑念、敵意に直面している。人々は孤立し、怖がり、怯えている」とWHOの広報担当者ダン・アプスタインさんがジュネーブでの記者会見で述べた。
新興国5ヵ国の首脳たちは7月15日、ブラジルのフォルタレザで開かれた首脳会議で、1000億ドル(10兆円)規模の独自の開発銀行を設立すると発表した。拠点は中国に置かれるという。
新開発銀行の初代頭取はインド出身者となると、BRICSと呼ばれる新興5ヵ国―ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ―が共同声明で発表した。
途上国は長い間、世界銀行と国際通貨基金がアメリカとヨーロッパにあまりにも集中し過ぎていると不満を示していた。
伝説では、アイルランドにヘビがいないのは、わが国の守護聖人であるセントパトリックが5世紀にヘビを全て海へ追い込んだからだと言われている。
旅行客にするにはいい話だが、科学的な記録では、英国とは異なり、アイルランドには氷河期以降ヘビがいなかったことが示されている。アイルランドくらい寒い国では、変温動物を歓迎する生息地ではなく、実は、固有の爬虫類は一種類だけで、沼地や山腹に生息する小さなトカゲしかいない。
そういうわけで、漁業検査官が最近私の地元の川でカメを見つけたときの私の驚きを想像してみてほしい。しかも、ただのカメではなくて、フロリダ原産のキバラガメだったのだ。
温水魚のサメやクラゲをアイルランド沖で見たという最近の目撃例は、地球温暖化のせいだとされている。しかし、地元に現れた侵入者のカメがフロリダ州とアイルランドを混同したとは言えないのではないかと思う。恐らくそのカメは脱走したペットか無責任な飼い主に野生に離されたカメである可能性が高い。
野生の生物は新しい国でも、外来種が大きな問題となりうるほどに繁殖することがたびたびある。例えば、オーストラリアに食べ物を持ち込もうとして、シドニーの入国審査官に取り調べを受けるくらい運の悪かったことのある人なら誰でも、そのような問題に彼らが病的なほど疑い深いと感じるかもしれない。でも、オーストラリアの独特な生態系に外来種がもたらすダメージを考えてみれば理解できることだ。オーストラリアでは、持ち込まれたウサギが作物をダメにして、毒を持つオオヒキガエルがほかの種を絶滅寸前まで追い込んだ。
アイルランドでは問題はそこまで劇的ではなく、アイルランドで最悪の外来種は植物だ。一つはシャクナゲというアジアからやってきた低木の植物で、踏み込めないほど分厚く繁ることがある。先月、登山者二人が救出されなければならなくなった。二人は、救出されるまでシャクナゲの迷路に閉じ込められて5時間を過ごした。
そして、あいにくだが、わが国の政府が最大の脅威と考えている植物は、日本のイタドリだ。この侵入者の根はとても分厚く強靭に成長して、建物を損傷するまでになり、銀行では不動産物件にイタドリが存在していたら、ローンを認めないことが知られている。日本人はこの植物でお茶を作るのを知っているが、住宅ローンを探している人がこのことを銀行の経営者に説明しているところは想像できない。
もっと歓迎されている日本からのゲストは、ニホンジカとして知られているシカの一種だ。ニホンシカは貴族によって1860年代に私有地に持ち込まれたが逃げ出した。国中に広がり、今ではアイルランドで最もよく見られる種類のシカだ。ダブリンの中心地にも見られ、フェニックスパークをうろついている野生の群れは旅行客の目玉となっている。